広テレのサイトで新井貴浩引退セレモニーを見ました。
■広島テレビ放送
「20年間ありがとう 新井貴浩氏引退セレモニー」
ダイジェストじゃないフル動画です。24分32秒。
正直言って私は引退セレモニーとか引退試合があんまり好きではありません。
中日ドラゴンズのように育成契約をしてまで引退試合をしなくていいと思います。
だけど昨日は全部見たのでその感想。
3つあります。
感想その1
「やっぱ新井は愛されてるな」
感想その2
「この役は栗原健太のはずだったのにな」
感想その3
「どの組織にも人間関係の溝って深いんだな」
ええ。
ひねくれた性格ですよ。笑
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その1:愛されてるな
そのままの意味です。
スタンドのあちこちから「新井さーん!」「新井ぃぃ!」コールが巻き起こる。
放送席の浩二と黒田も新井を絶賛。
そしてマツダスタジアムの天然芝と青い空。
お天気にも愛されていました。新井さん。
その2:栗原健太
このブログで何度も栗原が不憫だと書き続けてきました。
カープ3連覇は栗原退団の年から始まったのです。
新井の2000本安打。25年ぶりのウィニングボール。黒田と抱擁。菊池と抱擁。
チームメイトからもファンからも愛されまくってる新井の笑顔を見るたび、いつも私は「栗原がここにいればな…」と思わずにいられないのです。
ちなみに栄光の背番号25がスポットライトを浴びるたび、いつも新井に背番号を奪われた男のことが頭をよぎります。変態でしょ。
その3:どの組織も人間関係の溝って深いんだな。
ファンから愛される新井と、上司や後輩から愛される新井。
新井がカープを3連覇に導いた中で、彼のバットと全力プレーが果たした功績ももちろん大きいのですが、よく語られるのが「チームを結束させた」という評価。
ファンから愛された新井は全力プレーの新井。
上司や後輩から愛されたのはチームの結束を高めた新井。
新井と黒田が投手と野手の溝を埋めたという話もよく聞きます。
野球に限らず組織全体が同じ方向を向いて一丸となるってなかなか簡単なことじゃありません。
サラリーマンもまったく同じ。
むしろ「組織の強さ」ってここにこそあるんじゃないか?
カープの強さは全力疾走、泥臭さ、自己犠牲。
栗原もそうでした。ただの勝負強いバッターじゃない。
丸もそう。
巨人に行っても何も変わってない。MVPを獲得した丸と今の丸。
慢心も満足も全くない。まだまだ飢えてます。挑戦と勝利に。
ただし巨人には今年も負けないよ。
丸が抜けても新井が抜けても、カープはますます強くなってる気がします。
カープの順調な姿を見てると、このチームは「芯から強くなった」と思わずにいられません。
その芯を作ったのが新井。
チームを家族にしたのが新井なのです。
これこそカープの強み。
40発とかMVPが強さじゃないんです。
30年前の映画「紅の豚」でジーナ姐さんはこうおっしゃっていました。
「ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの」
他球団の選手をかき集めるだけでは勝てないんです。
人生はもうちょっと複雑です。
足し算や引き算じゃないんだよ。原ちゃん。
東京へはボク一人で行きなさいね。