大阪の天かすの話

大阪は言葉の悪い土地柄でして「あほ」「ぼけ」がまるで挨拶のように頻繁に使われます。
このブログでも「あほぼけ」と言う言葉を非常にナチュラルに使用させていただいております。
しかしいくら大阪でも「かす」と言う言葉はさすがに挨拶気味に使われることはありません。
相手に向かって「お前はかす」「あいつはかす」と発言する時、そこには大いなる悪意が込められています。

 

そんな大阪で「天かす」という食べ物が愛されております。
もはや全国区になった「天かす」
東京のお上品な方には「たぬきうどんに乗っている揚げ玉のこと」と説明しておきましょう。

天かすとは天ぷらを揚げた時、揚げ油の上に残った衣の破片です。
完成品のエビ天やイカ天を取り上げた後、網で衣の破片をすくい取り、また次の天ぷらを揚げます。
この時に残った衣の破片だけを集めて「天かす」として安く提供され、庶民に愛されていくことになりました。

大阪の「ホルモン」と言う食べ物も、もとは「捨てるもの=ほるもん」という意味でした。
牛や豚の内臓を従来までは破棄してましたが「もったいない精神」で食べ始めたとかなんとか。

セコいっちゃセコいけど、私はこの「もったいない精神」が大好きで日本人に生まれたことに誇りさえ感じています。
豆腐屋の「おから」もしかり、パン屋さんの「耳」もしかりで大好きです。

読売巨人軍はエビ天とイカ天ばかり集めて、残った揚げ玉をポイポイ捨てています。
高級老舗料亭に天かすは合わないし、お客様にも失礼ですから仕方ないのかな。
ただ最近のエビやイカは鮮度が悪くなってきています。
わずか1日でも賞味期限が切れようものなら・・・ああコワい。

私は天かすやホルモンを「もったいない」と感じるようなチームを応援したいです。
ちなみに大阪で再び脚光を浴びている「かすうどん」は「東京のたぬきうどん」とも「大阪のハイカラうどん」とも完全に別物です。
めんどくさいので説明はしません。あしからず。


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑