18歳の松井秀喜が言い放った言葉

広島3-5DeNA
ありがとうヤクルト。
ほんとにありがとう。
今日こそ情けない胴上げをするんじゃないかと、終始ヒヤヒヤしてましたよ。

1位のチームが負け、マジック対象チームも負けて、1位のチームが胴上げするという「情けない胴上げ」
過去にもあったのかな?
あ、あった。
ちょっと奥さん、見つかりましたよ。
最近では2回ありました。

1つめ。
2010年のソフトバンクホークス。場所は敵地のクリネックススタジアム宮城(当時)。
ソフトバンクはシーズン最終戦。マジック1で迎えたナイトゲーム。先発投手は大隣。
マジック対象チームは2位西武。この日は札幌で日本ハムとデーゲーム。
んで、ソフトバンク3回表の攻撃中に西武サヨナラ負けの一報が。
この瞬間ソフトバンクの球団創設以来、初優勝が決定。

午後6時30分のことでした。札幌。
同点の9回裏に西武シコースキーが登板。無死12塁のピンチを迎える。
ここで打席には四番の小谷野。今季100打点で打点王・・・がまさかの送りバント!(失敗)
試合を決めたのは5番の糸井嘉男。サヨナラツーベース。稲葉篤紀がホームインして日本ハムは3位に望みを繋いだ。
いっぽうの西武は今季の2位が確定。渡辺久信監督呆然・・・

午後9時30分、仙台。
ソフトバンクは楽天に3-8で敗れる。
楽天イーグルスの勝利のあいさつ終了。楽天ファン帰宅。観客席ガラガラ。
そこへ3塁側ベンチからソフトバンクの選手たちがトコトコ登場。
秋山監督、涙の胴上げ。
文字だけで振り返ると「情けない胴上げ」に見えますが実はかなり「劇的な胴上げ」でした。
2004年にはダイエーホークスとして、2005年にはソフトバンクホークスとして、2度のペナント1位を経験しながらプレーオフで敗退。リーグ優勝ならず。
5年後の2010年。ホークス残り9試合。1位西武とは3.5ゲーム差。
これを若き和田毅、杉内、森福らの活躍で大逆転。
敵地で敗れたホークスナインでしたが胸を張って胴上げしていいチームでした。

2つめ。
2002年セリーグ。巨人。
松井秀喜、日本ラストイヤー。
これはけっこう情けない胴上げ。
巨人は2位に10ゲーム差をつけてマジック1。
場所は甲子園。やはり試合中にマジック対象チームが敗戦。巨人の二連覇が決定。
その試合を2-1とリードした巨人は9回裏に守護神・河原純一をマウンドに送る。
先頭は四番の濱中。なんと初球をセンターバックスクリーンに同点ホームラン。巨人ファンずっこけ。
早く胴上げしたい巨人。しかし試合はだらだらと12回裏まで進む。
12回で引き分けならまだ格好いい胴上げだが、なんと前田幸長サヨナラワイルドピッチ。
ファンが引きあげた静かな甲子園で原監督が江藤、清原からハデに胴上げされました。
阪神の選手と星野監督はこの胴上げを悔しそうにじっと見ていた。
ちなみに翌年、阪神は金本や伊良部を獲得し18年ぶりのリーグ優勝します。

以上、前振りです。←長い
ここからも長いです。最後までお付き合いください。

DeNAにまた負け越したカープ。
ヤクルトさんのナゴヤドーム3連勝のおかげで、カープが「情けない胴上げ」をすることはなくなりました。
今日からマツダでそのヤクルトと3連戦。こっちはけっこうなローテの谷間。
私の予想では九里、お試し、ノムスケ。
うーむ、マツダで決まると言い切れん。苦笑
まあ九里がやってくれるかな。カープは2位チームに強いし。
お天気も心配ありません。

んで、昨日の敗戦。
ストレスがたまる敗戦でした。
終始ベイスターズが先行。カープは6回に追いつくんですが8回にフランスアが被弾。3-5で敗戦。

■中村祐太
5回2失点。先制されたとはいえ、いい投球でした。
細かいことをいえば嶺井に打たれた球だけでなく、全体的にスライダーが甘かった。50%くらい抜け球。
でも持ち味のストレートがまずまずで、これを使って試合を作った。中4日だったので5回降板は予定通りだったんだと思います。私ならもうちょっと引っ張りたかったけど。

■タナキクマル
この3人もいい仕事をしました。
田中は3安打もさることながら、持ち味の相手に球数を放らせることに成功。5打席で29球も投げさせています。ラミレスの小刻み継投の前には威力半減でしたが、それでもマシンガン打線の先頭打者としてふさわしいネバネバ攻撃でしたよ。
菊池は打撃も守備も悔しい思いをしたと思います。そして9回には代打龍馬を出される始末。でもベンチで声を上げてチームを鼓舞しました。日本シリーズで全試合「2番菊池」をやるかどうかはまだわかりませんが、今はタナキクマルの打順で戦うのがいいんじゃないかと思います。
丸。44試合連続出塁。調子が悪い中でも四球を選べるのはさすが。絶好調ではないが、だからといって丸の何かを変える必要も全くありません。

■鈴木誠也
3-3同点の7回裏に、2死1・3塁で誠也に回ってきました。
投手はここで今永からパットンに交代。
カウント3-1。次のボールは高めに抜けたスライダー。きわどい高さ。コースは真ん中。
私は行け!と吠えました
だが誠也は見ました。 フォアボール。2死満塁。

ここどう思います?
誠也ファンとしては打ってほしかった。
でもカープファンとしてはよく見てくれた。ありがとう四番。
今チームがぶっちぎりで首位なので、つい「行け!」と思ってしまいますが、カープの普段の野球は「つなぐ」のが正解。誠也のが正解です。
結果は無得点でしたが「やってる野球は間違っていない」というシーンでした。

■ヘロニモ=フランスア
7回表に登板。DeNAの9番1番2番を抑えて7回裏の打席にフランスアが立ちました。
これで8回表のソト、筒香、ロペスにフラを当てることがハッキリしました。
打席ではやっぱり打たせてもらえず。全球見逃して三振。
緒方監督はフランスアのフルスイングを厳禁しています。理解はできるが非常に寂しい。
それぐらいでケガしませんよ。打席でスイングさせればもっとダンシングで豪快なストレートを投げるようになると思うんですがね。
フランスアのフルスイングはピッチング同様に豪快です。

で肝心のピッチングは筒香に四球のロペスに2ラン。敗戦投手。
筒香を迎えた時点でフランスアの球数は22球。
ロペスの時点では27球でした。これは効率の悪い起用法でした。
結果フランスアは44球も投げました。
イニング跨ぎも悪いですし、ロペスに打たれた後の打者2人に続投させたことも悪い。

■今村猛
いつの間にか防御率が5点台になっていました。びっくり。
そんな印象全くないけど。私のイメージでは3.50くらいかと。
投げてるボールも悪くないよ。ちょっぴり真っ直ぐが遅いけどなんとかなります、猛なら。
ベンチが猛を信頼していれば7回今村、8回フランスアで行ってたんでしょうね。

■中崎翔太
なんで2点ビハインドで出すのかな、緒方監督。
登板間隔が空いてるわけでもなければ、11連戦のまっただ中です。
これは愚策。愚かです。
なんか事情があると信じたい。
チームを鼓舞するためとか言ったら、緒方監督を許しませんぞ。

■ラミレスの小刻み継投
やっと今日の本題。
皆さんもここが一番気になっているはず。
だって去年のCSもこれでやられましたからね。
カープ打線も結構いい当たりをしていたんですが「外野の正面」って感じの打球が多かった。
ならば3-2で勝ちたいところでしたが一岡が失点して苦しくなりました。

ラミレスの小刻み継投に、カープファンの皆様は多少のアレルギー反応があるかと思います。
が、これも相手の作戦です。
ルール違反でもマナー違反でもありません。
セコいけど。ぼそ

今後ポストシーズンゲームではこういう場面が再三訪れますよ。
ドッカンドッカン打てないでしょうから、やはり今から慣れておかないと。
コースケのように粘る。菊池のように繋ぐ。丸や誠也のように我慢して歩く。
こういうのが昨年までのカープのレッドマシンガン打線でした。
今年はドッカンドッカン大砲打線でしたが、カープの野球はつなぎの野球。
思い出させてくれてありがとう。

ラミレスの采配をセコいなんて言ってちゃいけません。
18歳の松井秀喜が言った言葉を覚えていますか。

松井秀喜(星稜高校)
「相手の作戦なんで僕にはわかりません」

5打席連続敬遠で勝負してもらえず、チームも1点差で敗れた直後の高校生の言葉ですよ。
見習いましょう、カープファン。

今夜こそ マジックゼロに なりますよ


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑