誰が一番「戦いながら強く」なっているか?

2024.8.20(火) 

巨人 3-8 広島 東京D 

首位攻防第1ラウンドは広島カープの快勝でした。森下暢仁10勝目。

私が命名したコゾスエサカの3人で8打点。全打点。

戦いながら強くなってきましたねえ。おっちゃんは嬉しいよ。

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小園海斗は「70-30」

阿部監督も新井監督も野村謙二郎も、みなが口を揃えて絶賛した4回表、小園海斗の押し出し四球。3点目。シブいねえ。シブすぎる。

小園は長い間、一人で チームを引っ張ってきました。

小園「イヤイヤ全然です。チームのみんなで頑張ってきただけっす」

そんなことはない。

純朴な小園は気付いていないかもしれないが、100試合過ぎて優勝争いができている理由はマジで小園の力に寄るところが大きい。

 

開幕早々レイノルズがいない、シャイナーがいない。

末包がケガした。坂倉もスカタン。

このような状況で首位の阪神や巨人に食らいついていけたのは、完全に小園海斗の 個の力 に寄るところが大きい。

「個の力」と言っても「小園一人が打点を挙げた」とか「得点圏打率がー」という話ではなくて、私が言いたいのは

 

開幕からずっと…

 

小園一人だけが…

 

次に繋ぎつつ、自分でも決めようとしていた

ということ。

  

秋山とキクは「自分が決めよう」の意識がやや強い。80-20

野間と矢野は「次に繋ごう」の意識が強い。20-80

小園海斗が一番バランスがいい。70-30

打順が4番や3番のことが多かったせいもあるけど、小園は「自分で決めようが70%、次に繋ごうが30%」くらいのイメージで走り続けてきた。

 

末包復帰後も小園の「70%-30%」は少しも変わっていません。

末包が復帰したからと言って、小園の打撃は一人でチームを支えていた頃と変わっていないと私は見ています。

末包が復帰しても小園は末包に依存していません。小園には自分で決める気持ちが70%ある。

 

7月までは小園が歩かされれば、坂倉と堂林がスカタンで点になりませんでした。

だが今は小園が歩けば末包と坂倉が小園を返すことができます。それだけのこと。

つまり小園海斗のプレーは周囲の環境に左右されていないのです。これをビジネスの世界では「ブレない」と呼ぶ。「個」というか「孤」ですね。

 

末包が帰ってきた。坂倉の調子が上がってきた。

私が命名したコゾスエサカが3番4番5番に収まった。開幕前の構想が今まさに「形」となりました。

私が3番小園に期待したことは「末包に繋げ」じゃありません。

お前が決めろ

であります。

 

ただし「お前は一人じゃない。お前の後ろには末包と坂倉がいる」という意味で、つなぎの気持ちが30%あるのが嬉しいのです。

村上宗隆は90‐10かヘタすれば100‐0です。四球数は確かに多いですが、村上の四球は明らかなボール球で敬遠ばかり。

昨日の小園のような「もぎ取った四球」は村上宗隆には一つもありません。ルーキーの時からずっとです。

村上は「オレがオレが」のそのスタイルでいいのかもしれません。メジャー志向だしね。

 

誰が一番強くなったか?

新井カープのチームコンセプトは「戦いながら強くなる」です。

みんな頼もしくなってきました。

昨日の試合でも小園に代えてサード二俣、末包に代えてレフト大盛。

「おいおい、首位攻防戦だぞ」

と思いましたが、新井は出した。

5点リードしてたからですが、新井は主軸を躊躇なく引っ込めた。私にはマネできません。

 

矢野雅哉も「戦いながら強くなる新井カープ」の象徴。

昨日はノムケンに状況判断を絶賛されていました。

アナ「今日は矢野選手の状況判断が的確ですね」

ノム「今日はじゃありません。今日 です!」

よく言ったノムケン。

 

リード時に出ていく黒原拓未も当たり前になりました。

九里亜蓮が抹消された理由は

常廣羽也斗 がいよいよデビューか?

日曜日のマツダスタジアム阪神戦で?

とか思っていますが、普通は森翔平でしょうね。

 

このようにカープは戦いながら強くなっています。

昔の言葉で言えば「育てながら勝つ」というやつ。

若いヤツがどんどん出てくる。

 

今年のカープで誰が一番戦いながら強くなったか?

やっぱそれは 小園海斗 だと思います。私の中では断トツ一択です。

 

鈴木誠也は新井貴浩やエルドレッドの下で伸びた。5番を打つことが多かった。

小園は誠也ほど純粋な「返す打者」ではありません。

まあ誠也も3番タイプではあるけど、それでも小園の方がもっと3番タイプです。

新井はそんな小園に「返す役目」を与え続けました。苦しかったと思います。

 

新井の狙いは私の狙いと同じで、小園と坂倉には「重い荷物」を背負ってもらわなくてはならない。レイノルとシャイナーがスカタンだったのでね。

今年の小園はそれを「軽々と持ち上げた」とは言いませんが、えっちらおっちら持ち上げました。だから今、カープは首位にいるのです。

末包は小園や坂倉より年齢は上ですが年数は下。まだまだ末包一人に重荷を背負わせるのはかわいそうというのが私の考えです。

 

小園は重い荷物を持ち上げた。

坂倉も持てると思うけど、まだ「持ち上げた」とは言わない。坂倉の力で勝った試合が今年は少ない。キャッチャーやらせてくれれば増えるのに。

 

末包は昨日5打点。素晴らしい活躍。

だが5打点のうちの4打点は小園が打たせたようなものです。

1塁からの長駆ホームインもそうだし、何より2本目の3点タイムリーの打席では山崎伊織がフォークボールを投げられない状態でした。直前の打席で小園が見切りに見切っていたからです。

そこで末包、カウント球のスライダーを一撃でゴン。6対1。

心が折れた山崎。2度目なのでもうマウンドへ行けない杉内。ちゃっかり坂倉タイムリー。7対1。

 

このように昨日のコゾスエサカの8打点は全て小園海斗から始まりまた。

今年のカープは「小園が打たないで勝った日」が少ないです。

勝ち試合の多くは「小園が絡んで得点した日」です。

だからもっと小園に絡んでもらいたいし、小園が打てない時はスエサカがサポートしろという話です。

 

本日のゲームプラン

グリフィンvs床田寛樹

カープファンは「グリフィンが苦手」と思ってるでしょうが、巨人ファンだって「ゲッ、床田かよ」と思ってます。

今日も投手戦。あるいは今日も 一方的な展開 になるかもしれません…

 

末包復帰後のカープはランナーがスタートを切る機会が減りました。そりゃそうです。

実はカープは去年から小園末包の打席ではほとんど走りません。主砲としての信頼です。

だが今日は走るんじゃないか。グリフィンだし、苦手投手だし。

 

狭い球場ですから、走らずどっしりコゾスエサカに任せる野球も決して悪くありません。

悪くありませんが・・・

何か仕掛けたいよね。ニヤリ。

 

本日も1番2番は秋山野間。

左投手相手ですが、クーラーの効いたドームは秋山と野間。マツダに戻ればまた奨成。

捕手は坂倉か石原か。

こないだの九里亜蓮の時も坂倉でなく石原でした。

素人の解説者が「石原はインコースの使い方が上手い」と褒めてくれましたけど、新井の狙いは単に「堂林より石原が打つから石原スタメン、坂倉ファースト」なんですよね。

今日も床田-石原コンビで、5番1塁坂倉かもしれない。寂しいぜ。

 

坂倉マスクをかぶる場合、1塁奨成、1塁末包はサク裂しないのか?

するかもしれませんよ。10%くらいの確率で。90%は堂林。