2025.6.15(日)
日本ハム 8x-7 広島 エスコン
昨日はアホな試合でしたねえ。さすがに素人の皆さんも、
ショート矢野は4位の野球
という事実にお気づきいただけたと思います。
サード坂倉なんて6位の野球。センター大盛も大好きですが残念ながら 4位の野球 です。
昭和の野球
守り勝つ野球がなんで弱いかと言うと、昭和ノスタルジーだから です。
私も去年までは昭和ノスタルジーでした。岡田彰布も緒方孝市もノスタルジー。その二人の監督の下で学んだ新井貴浩ももちろんディフェンスファーストのノスタルジーです。
21世紀少年たちは広島野球など全く知りません。スマホで大谷翔平のスイング軌道を真似たり、ラインとか角度とか言うばかり。
新井が小園を干す理由は小園がアメリカンなデータ派だからかも? それなら合点がいく。
矢野には守備力と根性があってパワーがない。広商野球の象徴です。
新井貴浩は就任早々、
「俺は好き嫌いで選手を起用しない」
とカッコいいことを言いました。
私は新井の矢野雅哉の起用法について、大きな不満 を感じています。ショート矢野は完全に新井個人の好みじゃん。
私の構想は「打って勝つ」です。なんでかと言うと 去年負けたから です。俺は負けるのは1回で十分なんスよ。メラメラメラ。
昨日の歴史的アホ試合は去年と同じ負け方でした。大人ぶってカッコつけて試合をセコくごまかそうとしたところを、若者たちの勢いに捉まりました。
21世紀の若者たちには打ち勝つ野球が向いてると思います。私と新井は広商野球の美学を共有していますが、残念ながらそれは今の若者たちには通用しません。矢野の守備は芸術的ですが、勝敗までは支配できません。新井個人のマスターベーションです。
昨日のあの7点差をムードとパワーでひっくり返した若き日ハムと、ベテランの守備要員で逃げようとした貧乏なカープ。どちらが勝つかは明白です。勝つというのは昨日の1試合の話ではありません。長いペナントレースの話です。
打って勝つ野球
60試合戦ってカープの勝率は5割。貯金1。
ショート小園で戦っていれば、今頃貯金10の首位にいた。
他も弱いのでまだまだ優勝は狙える。アホの新井が改心すれば、カープのチーム力はセリーグナンバーワンだと思います。
言いたかないが巨人岡本もケガで長期離脱中。阪神も岡田が桐敷を使い過ぎたためブルペンが苦しい。
昨日カープは負けましたが、1イニングに6点取りました。
その6点の取り方が 美しい ったら、ありゃしませんでした。
先頭打者は3番ファビアン。初球、カウント球の変化球を左中間ツーベース。
続く4番モンテロもカウント1-0からカウント球の変化球をツーベース。
誰だったかな…
西武の高橋光成か今井達也をボコった時も、カープ打線は「チームとしてカウント球のスライダーを狙い打った試合」がありました。
私は
「珍しいな。こんな作戦は新井体制では初めてだな。佐々岡時代は一度もなかった」
と感じました。
5番小園はコンパクトに2球目のストレートをセンター前ヒット。軽打。高めボール球を手首返さずセンター返し。単打狙いでした。
新庄はここで金村を諦め左の堀瑞輝を投入。私は小園のところで代えるかなと思いましたが、小園に打たれた後で出すあたりが新庄っぽいなと感じてました。
6回表2対0、無死13塁、打者坂倉、投手堀。
坂倉は外角低めスライダーを一閃。右中間への2点タイムリーツーベース。
坂倉の打球が「まつおかまん」の看板に当たった時、あんたも鳥肌立っただろ? 正直に言うてみ。
「まつおかまん」はエスコンフィールド最深部。あそこを狙ってヒットを打って、足の速い若者がグルグルグルグルベースランニング。イッツクールランニングでビッグイニング。ワッショイ、ワッショイ。
まつおかまんは松岡満運輸さんの広告看板。北海道の大企業。
30年前、私は大谷地の札幌通運さんにたいへんお世話になりました。松岡満運輸さんのお世話になったことも多分ある。覚えてません。
まつおかまんに打球を当てて、小園と坂倉がエスコンフィールドを駆け回る姿はとても美しかった。ホントは3塁まで行けましたが、ノーアウトなので無理せず2塁でストップしました。
7番末包。
この日の先発が右投手なので、6番坂倉7番末包。新井のスケベ野球。ちなみに8番矢野9番石原も右対策。一昨日は8番石原9番矢野でした。こんなところを右左でいちいち変えるのは、まさに新井のスケベ野球。田中広輔の代走に上本崇司を出すようなものです。ドスケベです。
末包も初球スライダーを打ちに行き、空振り。まあこれはストレートを狙ってスライダーに泳いだ空振りでした。投手は広島新庄高校の堀瑞輝に代わっています。
カウント1-1からのストレートをレフト線にツーベース。だいぶ根元に差し込まれましたが、詰まった分ファールにならずレフト線に落ちました。これもツーベース。坂倉ホームイン。
ここまでファビアン、モンテロ、小園、坂倉がホームインして一挙4得点。5対0。
なおも無視2塁。2塁走者末包。
どうです? 何か感じませんか?
コゾスエサカの3人とファビアンモンテロの2人が 打って点を取っている のです。5人で5連打です。
カープ打線の中心は小園末包坂倉の3人。そこにファビアンとモンテロの2人も加わった。それが今年の広島カープです。
秋山翔吾と野間峻祥も計算できます。長打はありませんが、代打や繋ぎの仕事をさせればまだまだセリーグトップでしょう。秋山と野間は近本光司に近い打撃ができます。アウトになりにくいです。
堂林と石原は主力が故障した時の控え選手です。上本と田中も同じ。チームに必要ですが、坂倉や小園を引っ込めてまで出すべきではありません。
昨日、コゾスエサカとファビアン抜きで日ハムと延長戦を戦いました。広島カープ10回表の攻撃は野間矢野石原が三者連続三振でした。こんなので勝てるわけないんですよ。
矢野のファインプレーは美しくて楽しいですが、試合には勝てない のですよ。マスターベーションです。昨日も去年も負けました。
新井が改心すべきです
私は改宗しました。守り勝つ野球から打ち勝つ野球へ。
新井も改心すべきです。矢野のハデなファインプレーなんかクソどうでもいいんです。小園のショート守備もミスが少なく堅実です。
大盛穂が大活躍。だけど私のセンターは中村奨成です。奨成の方が大盛よりファールの質が良いからです。大盛の打撃は一発で仕留められてる今は打率が良いですが、大盛はファールが少なく空振りが多いのです。だから「アウトになりやすい打撃」なのです。奨成の方がアウトになりにくいです。
広島野球イコール機動力野球、スモールベースボールというのは誤解です。
古葉野球も実は200発打線でしたし、三連覇時代もタナキクマルが200安打してました。
4番は浩二と誠也で、5番6番には衣笠や新井がいました。
強いカープは打って点を取りながら、そいつらが抜け目のない走塁や固い守備力を持っていました。決して守備要員を8人並べていたわけではありません。今井譲二は代走で、木下富雄は守備固めでした。
今の新井は今井譲二と木下富雄をスタメンさせているようなものです。水谷実雄の動きはもっさりしていますが、パリーグで打点王を取りました。水谷はカープ史上最高打率.348の保持者です。2位が正田の.340。
坂倉の肩は強くありませんが、相手打者を観察する能力が秀でています。こんなキャッチャーはなかなか見たことありませんよ。
小園の守備範囲も矢野にはかないませんが、エラーの少ない堅実な守備をします。矢野を松井稼頭央や小坂誠に例えるなら、小園は井端や鳥谷タイプです。
だから新井もショート小園、キャッチャー坂倉で満足しなさい。こいつらの守備力もAランクです。
ファビアンとモンテロにも守備固めは要らない。
末包のライトもだいぶ上手くなってきている。Sランクの大盛を守備固めに出すならいいけど、Cランクの末包にBランクの野間を出す意味は薄いと思います。
新井は改心すべきです。
去年の秋季キャンプで地獄のロングティーをこなした二俣、田村、林、貴浩、佐藤啓介を試合に出すべきです。
新井は日本ハムを見習うべきです。ハムもベテランの中島卓也が活躍していますが、若手にじゃんじゃんチャンスも与えています。
昨日3タコの7番宮崎に代打を出すかと思ったら、新庄は「取り返して来い」と言わんばかりに打席に送りました。
新庄が7点差で試合を諦めたわけではありません。宮崎の才能とガッツに賭けたのです。んでカウント0-2から宮崎にストライクを投げたのが石原貴規です。タコか。
守り勝つ野球は令和っ子に向いていません。
新井はコーチ経験がないまま監督に就任しました。だから若い選手の気持ちがわからないのです。
お前の弟は二軍でいいお兄さんっぷりを見せている。
新井よ、お前の弟に令和っ子との付き合い方を一度聞いてみろ。
緒方孝市は野間峻祥を往復ビンタしたことがありますが、俺たちの時代はもう終わったのです。
新井と私の守り勝つ野球は去年4位でした。
昨日は7点差をひっくり返されました。
新井も改心するべきです。

私は負けるのは一回でこりごりです。