私は行列に並ぶことがキライです。
人と同じことをするのが苦痛だし、誰かの後ろに並ぶこともキライ。そもそも人気者がキライなのです。
私の考えが間違っていることは自覚していますが、行列に並ぶのも並ばないのも私の自由。だから本日も暴言を吐いてまいります。
今時の行列
私はラーメンでもスイーツでも並んでまで食べたいとは思わない。
並んでまで食っても、そんなの全然美味しくない。
「苦労して手に入れたものにこそ価値がある」って考えには大賛成ですが、行列の場合はただ並んで待ってただけじゃん。そんなの「苦労」と呼べるかね?
息子は行列に並んで待つことが全然苦痛じゃない様子です。
あいつはいつもスマホだから、いくら待たされようがやってることは同じだから全く困らないのです。
同じ理由で行列を恐れない今時の若者も多そうです。
ファストパス
んで近頃はもっと横着になって「ファストパス」なるものが存在するらしい。
金を払えば行列に並ばず、我先に入場できるらしい。
例えば東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの入り口には「一般用」と「ファストパス用」の2種類の入り口があります。
有料のファストパスを持ってる人は行列に並ばず「FASTPASS ENTRANCE」から入場できます。
一般用の入り口には「STANDBY ENTRANCE」と書かれており、よくもまあこんなに絶妙に味わい深い名前を考えたものだ。
ファストパスはアトラクションによって値段が違いますが、スプラッシュマウンテンの場合は1人1回 1500円 だそうです。※TDL
家族4人なら1回6000円。こちらも絶妙な金額設定です。さすが天下のディズニーランド。
「並んだ方が美味しくなる!」とか言ってたやつは、お金出してファストパスを買うのかね?
私なら買いません。遊園地のアトラクションならむしろ並んで乗りたいです。そんなの私の自由です。ファストパスは子供たちの教育にもよくありませんし。
大阪弁では「行列への割り込み」のことを
後入り (あとはいり)
とか
横入り (よこはいり)
とか言って、大阪人の間で最も忌み嫌われる愚行です。
お金を使ってこんなことをしようと考えるやつは全員巨人ファンに決まっています。
お金による差別化
2500年前の古代ギリシャには既にデルフォイ神殿の神託に並ぶ順番に優先権があったそうだし、甲子園球場の入場料も巨人戦だけ1割増しだったりもした。
人間の欲望は古来より尽きることがありません。
近頃は正々堂々と「ダイナミックプライシング」を名乗り、入場料を高い順に販売する球場が増えています。
ホテル宿泊料は昔からずっとダイナミックだし、飛行機のファーストクラスや新幹線のグリーン車もどことなく差別的であります。
お金を払ったやつが優先されるのは当たり前ですが、私はみんな仲良く並んだらいいじゃんと思います。
行列の値段
「時は金なり。タイムイズマネー」と言ったのはベンジャミン=フランクリンですが、フランクリンが言った言葉の意味は
「時間を節約しなさい」
ではなく
「時間を有効活用して、ひたむきに働きなさい」
でありました。
ミヒャエル=エンデの「モモ」で、灰色の男たちが盗んだ時間は「人々が家族や友人とのんびり過ごす時間」でありました。
私の座右の銘の一つが「若い時の苦労は買ってでもしろ」です。
私が行列に並ぶのがキライな理由は時間がもったいないからではなく、自分の選択を他人の価値観に左右されたくないからです。大勢の人に人気があるから私もそれを好きになるという発想が全くないのです。
AIやデータの言うことなどクソくらえですし、Googleのクチコミも無関係です。私の好きなものは私が選びます。守備位置も私の感性で決めます。
私に必要な行列であれば、私はお金を出してでも行列に並びます。
私が並んだ行列はどれも大切な想い出です。大切な人と一緒に長時間並んだ経験は尊いです。
野球の練習や野球の応援も同じです。一緒に苦労した時間が尊いのです。
ファストパスは即戦力ドラフトに似ているからキライなのです。
今日はこれだけ覚えてください。
「時は金なり。タイムイズマネー」の真の意味は「時間を使ってひたむきに働きなさい」です。
ラクして儲けろ、安易な補強をしろ、即戦力ルーキーばかり指名しろではありません。