今日もキクの話。
すみませんね。なんだかんだ言いつつキクが心配で心配で仕方ないんですよ。笑
今日も間違ってたらごめんなさい!
2019年11月11日現在のポスティングシステムのルールについてお話しします。
ポスティングシステムの変更点
2018年よりポスティングルールが少し変わりました。変更点をざっくりまとめると以下の通り。
旧制度:申請期間は11/1~2/1。獲得希望球団は落札後30日以内に選手契約を交わす。移籍金の上限2000万ドル。
新制度:申請期間は11/1~12/5。獲得希望球団は申請後30日以内に選手契約を交わす。移籍金は年俸の15~20%
うーん・・・
コレちょっと厳しくないか?
どこが厳しいかというとキクは1月4日までに契約をまとめないといけなくなったってところ。
旧制度だと2月1日に申請すれば契約期日は3月2日でよかった。
しかし現行の新ルールでは1月4日までにまとめないといけない。
2018年の菊池雄星。ポスティング申請期限ギリギリの12月5日に申請。メジャーリーグの複数球団と交渉に入りました。
んで1月1日に契約成立。年俸総額は7年1億ドル。しかし4年目以降はオプション契約のため移籍金の対象となったのは3年4300万ドルの部分のみ。よって菊池雄星の前所属球団(西武)に支払われる移籍金は約815万ドルだと報道されました。
キクの場合は雄星ほどの大型契約は望めないと思われ、おそらく単年で200万ドル(2億円)程度の評価だろうと思います。
なので単年契約ならばカープがもらう移籍金も30万ドル(3000万円)がいいところ。
しかし私がここで注目したいのはカープがもらう金額ではなくて、獲得希望球団とキクの間の契約交渉期間のこと。
30日は短すぎるってこと。
菊池雄星はポスティング申請期限ギリギリで申請しましたが、その理由は明白です。
少しでも長い時間、メジャー球団に検討してもらいたかったからでしょう。
近年のMLBはFA選手と契約を結ぶのが遅い
NPBではほとんど全選手が年内に契約を更改します。
しかしMLBではスコット=ボラスさんの登場以後、大物FA選手が2月や3月に契約するパターンが増えてきました。
動く金額が1億ドル(100億円)単位なので獲得球団とボラスさんの交渉がなかなか折り合わないからです。
大物選手の去就はチーム編成に大きな影響を与えます。
先にこちらの契約をまとめてくれれば、大物を獲得できなかった球団が菊池涼介や筒香嘉智の獲得を検討してくれるかもしれないってのに・・・
FA移籍の秋山はルール上、無期限にMLB球団と交渉できます。
ポスティング移籍のキクと筒香は申請日(おそらく12月5日)から30日間しかMLB球団と交渉できないのです。
新ルールではなぜかしれっとポスティング申請期限が2ヶ月も短くなったのです。ボラスさんの動きやウィンターミーティングの日程(12月中旬)も多少関係あるのでしょう。
今までは「移籍金の金額変更」ばかりに目を奪われましたが、実は「申請期間の変更」が盲点でした。こっちの方がキクにとっては死活問題です。
従来は入札した球団とだけ交渉すれば良かったんですが、現ルールでは一応32球団と交渉可能。
これじゃ30日間は短いって話ですよ。
キクを獲りに来る球団は数少ないでしょうけど、コレが誠也の時には大問題になるような気がしますね。
ま、事前交渉とかも多少あるんでしょうけども・・・ぼそ
ポスティング移籍がダメだった場合
ポスティング申請をしたにも関わらず、交渉が不調でメジャー移籍を断念した選手も過去に数名いました。
岩隈久志と中島宏之が代表例。彼らは応札球団と合意に至らず、もう1年日本でプレーを続け翌年にFA権で移籍しました。
キクの交渉期間もたった30日間で、しかもそれは大物FA選手の去就が決まる前のタイミング。これはちと不利です。
キクの交渉がまとまらない場合、カープ球団はキクの残留を受け入れる用意もできています。
ただしカープがキクを自由契約にしてあげれば話は別。
キクが国内の他球団を選ぶはずはありません。それは国内FA権を行使しなかったことで証明済み。
カープ球団がキクを自由契約にして公示し、文字通りのFAにしてあげればキクの代理人は期限無しでMLB球団と交渉できるのです。これも大いに可能性のある話です。
このオフにキクがカープに戻る可能性は低いと思います。
なぜならもう球団もファンもキクに対して「夢を・・・夢を叶えてね!」となっているから。
ポスティングでまとまれば万事OK。
ポスティングが不調に終わればキクは自由契約になると予想しておきます。
これは西武の牧田やヤクルトのバーネットの時のパターンです。