紅白戦個別寸評と高信二が来てくれて嬉しかった

2023.2.12(日)

紅組 3-3 白組 天福 

今季初の紅白戦が行われました。予想通り沖縄行きをかけたバチバチ感がけっこうありました。二軍の選手を呼んできたのもヒットでしたね。

それでは出場した選手全員とその他の個別寸評を書きます。全員を書くので長くなりますよ。

 

紅組

まず紅組の野手から。

1番センター秋山。3打数1安打1本塁打。まだまだ調整段階。守備も打撃も仕上がり度は50%。一発は打ちましたが、あれは打たれた藤井黎來が悪すぎました。

2番セカンド羽月。3打数0安打。打撃内容は0点。解説笘篠も言ってましたが、羽月には相手に球数を投げさせて四球で出塁してほしい。昔のT赤星やB石井琢、現役で言うとT近本のように。1打席の森は難敵なので仕方ありませんが、2打席の対薮田は3‐2までもっていって良い当たりのセカンドゴロ。3打席の藤井黎來はストライクボールがハッキリしている状態なのに3-2からボール球を叩いて投ゴロ。3打席全部「走者なし」でしたが3打席全部がヒットエンドランのような打撃でした。上げずに転がそうという意識は感じましたが、ファールで粘る姿勢が感じられませんでした。去年は一軍で粘る打撃ができていただけにもったいないなと感じました。アピールのためにヒットが欲しかったのかもしれませんが、むしろそれは新井や藤井に対して逆効果だと思います。朝山東洋は喜ぶかもしれませんけどね。

3番ライト堂林。紅組のライトが堂林で、白組のファーストが末包でした。新井の構想が垣間見えて面白かったです。堂林は守備で強肩を披露。盗塁は失敗しましたが積極的な仕掛けであっぷあっぷの藤井黎來を揺さぶりました。私は「大人げないな」と思いましたが。笑 

堂林の打撃は3打数3安打。2本の二塁打と内野安打。完璧だと感じる人はまだまだ甘いです。1打席目は遠藤の失投を捉えたナイスバッティング。2打席目は薮田の失投を4球くらいファールして5球目を右中間にツーベース。この2打席目は一軍で通用しない打撃でした。一軍の投手は1打席の中で5球も失投を投げません。3打席目もカウント3-1から良い当たりののショート内野安打でしたが、外角低めのかなり難しい球だったので3-1から打つ必要はありませんでした。きわどい球を見逃せば昨日の藤井黎來なら失投か四球がもらえた確率はかなり高かったと思います。3‐1から外角低めを打ちに行ったのは間違いです。

 

4番ファーストマクブルーム。3打数1安打1二塁打。打撃内容は良かったです。仕上がり度80%くらい。現在西川龍馬が絶好調ですが、開幕四番はまずマクブルームでいいと思います。

5番ショート小園。2打数0安打1四球。ノーヒットですが私の中では「合格」です。動きにキレが出てきたからです。打撃も守備も走塁も小園っぽくなってきました。

6番サード田中広輔。3打数0安打。打撃内容は寂しかったです。たぶんハイペースで仕上げているとは思いますが結果は出ませんでした。守備でも打球が飛んで来ず。

7番キャッチャー石原貴規。2打数2安打1二塁打。ヒットは打ちましたが守備がイマイチ。黎來のフォークを弾いた直後、秋山にツーランを浴びました。配球も相変わらず自分ペースで相手打者が見えていない様子でした。成長しているとは思いますけど、やっぱり磯村より一段落ちると感じました。試合後半は白組に入り、紅組堂林の盗塁を刺しました。

8番レフト宇草。3打数0安打。ノーヒットですがタイミングは悪くありませんでした。守備にも就かせてもらって意気に感じて頑張りました。ホームランを打った秋山をベンチで質問攻めにしてた姿が印象的です。

9番DHケンティー。1打数0安打2四球。この日もいつものバリトンボイスがグラウンドに響き渡りました。打撃はあんまり見てません。笑

10番DH木下。2打数1安打1打点。1安打は左の塹江から三遊間をゴロで抜くタイムリー。「ん、韮澤か?」と思ったほど芸術的なバッティングでした。試合後半でライトにもファーストにも就かせてもらいました。愛されてます。

11番DH持丸。2打数0安打。打撃でも守備でもイマイチ目立てませんでした。松本竜也とは「息が合ってるな」と感じました。

12番DH韮澤雄也。2打数1安打。ライト前への痛烈なヒットは昨日1番の打球速度でした。打撃はさすがです。一軍で使えるぞ。ショート守備もキレが出てきて去年より上手くなってるように感じました。

 

続いて投手。

先発遠藤。2回5安打3失点。失点は全部ツーアウトから。もったいなかったです。特に2回の曽根のタイムリーは上手く打たれました。私は正直「曽根なら大丈夫だろw」とナメてました。笑

2番手島内。1回を三者凡退。150km出てるボールもありましたが相変わらずシュート成分が多い。石原貴規が島内にカットボールを多投させてましたが、この球は必要ないと私は思います。

3番手中村祐太。1回を三者凡退ですが全部フライアウト。良くも悪くも昔の祐太と変わってないなという印象でした。ストレートに伸びがあるのでフライで打ち取るスタイルでいいのかもしれないし、何かを変えるためにモデルチェンジしたほうがいいのかもしれません。今年10年目。祐太の来シーズンがあるかどうかは今年にかかっています。

4番手松本竜也。1回1安打0失点。昨日投げた投手の中で松竜がベストでした。持丸の構えたところにズバズバでした。松竜は矢崎と張り合える「8回候補」です。

5番手高橋昂也。1回0安打0失点。3番デビッドソンと4番龍馬を連続空振り三振!…なんですが内容はイマイチかなあ。昂也自身もけっこうイラつきを顔に出してました。練習でもあれはやめたほうがいいと思います。試合なら坂倉が指摘してくれると思いますけどね。

6番手大道温貴。1回1安打0失点。埼玉のライバルだった昂也→大道のリレーには非常に萌えるものがあります。私だけでしょうけど。笑 確か一昨年の公式戦でも埼玉リレーが実現したことがあったような気がします。

 

白組

続いて白組。

1番センター大盛。3打数1安打。攻守にハツラツ。好調キープ。贅沢を言えばもう一本ほしかったね。3打数1安打では秋山を追い越せません。

2番ライト野間。2打数0安打。1打席は大盛の単独スチールと野間のセンターライナー。エンドランではないと思います。野間はゴロを打たずにヒットを打ちに行きましたから。2打席目も島内に球数を投げさせようとしてました。野間にあれをやられると相手は嫌がると思います。いわゆる「いやらしい打撃」でした。

3番サードデビッドソン。3打数1安打。1安打出ましたが私はまだ不安ですね。ノー感じの空振りが目立つからです。サードゴロは1球も飛んで来なかったと思います。

4番レフト西川龍馬。3打数1安打1打点、好調キープ。ボールの軌道にバットが滑らかに入ってくるのでミートする確率はそりゃあ高くなるに決まってます。WBCに向けたインタビューで「侍レギュラーの誠也、吉田、近藤の3人のすごさは僕が一番よく知ってる」と言ってましたが、龍馬も近づきつつあると思いますよ。近藤っぽくなってきてます。

守備では後半にセンターにも入りました。秋山不在の場合の「センター龍馬、ライト野間」のテストですかね。

 

5番ファースト末包。3打数0安打。一塁の守備で2個か3個ポロっとやってましたが、外野手の末包が一塁に挑戦するのはとても良いことです。新井監督の「末包愛」すら感じます。練習でどんどん失敗して上達してほしいですね。秋山やマクブルームだって永遠にカープにいるわけじゃありません。

6番キャッチャー坂倉。3打数1安打。キャッチングで1個ポロリがありました。スローイングでも1塁へ悪送球というか末包と息が合ってないプレーがありました。ただキャッチングは捕りに行ってのポロリですし、悪送球も牽制アウトを狙ったプレーでした。苦手なプレーに積極的にチャレンジした姿勢を評価してあげたいです。投手のリードはいつも通り冴えてました。5回1失点。

7番セカンド上本。3打数0安打。まあ上本はほっといても大丈夫でしょう。

8番DH田村。2打数1安打。1安打はセンター前ツーベース。鈍足を飛ばして2塁を陥れました。新井が好きそうなプレーでした。守備でも難しい飛球をナイスキャッチ。私がこないだ絶賛した田村の外野守備の何がいいかと言うと「球際の強さ」です。決して名手ではないのですが、捕れるかどうかギリギリのきわどいところを田村はよく抑えてくれます。実践向きで一軍向きだと言ったのはこれが理由です。

9番ショート矢野。1打数0安打1四球。矢野も好調です。彼は打撃だけでなく走塁と守備でも貢献してくれます。昨日もキレてましたよ。

10番DH二俣。2打数1安打。ヒットが打ててうれしいでしょう。ツーストライクから12塁間をゴロで抜くシブいヒットでした。守備では7回にサードで美技披露。途中セカンドに入ったようにも見えました。二俣がセカンドとショートの練習をするあたりにも新井の「二俣愛」を感じます。笑

11番DH曽根。2打数1安打2打点。松竜が投手MVPなら野手MVPは曽根です。走攻守にハッスルしました。私が監督ならもう開幕一軍決定です。笑 

曽根は強肩でセカンドショートも守れます。昨日もスピード感あふれるプレーの連発で今年も一軍のスーパーサブとして欠かせない選手だと思いました。

 

続いて投手陣。 

先発、森翔平。2回2安打0失点。1回に1失点しましたがボールのキレは良かったです。2回になると先頭の小園に四球。外角低めのきわどい球でした。石原ヒットで2死12塁。ここでケンティーにストレートの四球。これが無駄でした。一軍では致命傷になりかねません。続く9番木下に大きなライトフライを打たれてスリーアウト。村上宗隆なら場外まで飛ばされていたようなど真ん中でした。

2番手ケムナ。1回0安打0失点。すみません、あんまりよく見てません。笑

3番手薮田。1回1安打0失点。まとまっていると言えばまとまっているし、球威がないと言えばありませんでした。可もなく不可もなく「平年並みの薮田」という感じ。

4番手塹江。1回2安打1失点。いいボールと悪いボールの差が大きかったです。こちらも「平年並みの塹江」か。笑

5番手藤井黎來。1回4安打2失点。数字以上に内容が悪いですね。ストライクを取れるボールがストレートだけではそりゃあ一軍の上位打線には通用しません。もう一回やり直しですね。20歳の黎來にはここまで言いませんが、23歳の黎來には言いますよ。去年22歳の山口翔がクビになってます。黎來も昨日のようなピッチングが続くようだと来シーズンはなくなりますよ。

6番手アドゥワ。1回0安打0失点。4球でスリーアウトチェンジ。もうちょっとゆっくり見たかった。笑

 

大瀬良森下とコーチ陣

最後に選手以外の寸評も。

大瀬良と森下の試合前アナウンスが好評でした。デイリー

コレひょっとして定着するんですかね? 私はキッパリと反対です。

なんでかと言うとちょっと長いんですよね。しかも紅白戦ですから1チームのスタメンが12人。合計24人。

23番目に名前を呼ばれた曽根なんて「11番、セカンド・・・そね」ですって。何もないんかい!

大瀬良と森下はマジメなんで24人分のギャグを持ち合わせてないんですよ。この後の紅白戦でもし九里や床田に同じことをやらせると確実にスベると私は思います。やめといたほうがいい。カープのピッチャーはみんなマジメですから。

やるんなら上本崇司とか矢野雅哉とかギャグセンス溢れる選手に任せないといけない。「24人も間が持たない」という意味です。 

 

続いてコーチ陣。

まず福地寿樹高信二が一軍の紅白戦を見に来てくれたことがとても嬉しい。

高は新井の10歳年上なんですよ。しかも新井がプロ入りした当時のコーチでもありました。新井のルーキーイヤーが高コーチの1年目だったのです。

かつての師弟関係が、いまや新井が上司で高が部下なわけです。見た目だけですけど、一応ルールでは高が新井を敬語で呼ばないといけないらしい。

金本知憲も2軍の掛布監督と上手くいかなかったらしいし、新井と高の関係もちょっぴり心配だったんですよ。でもなんか昨日高が一軍に来てくれて新井と並んで一緒に紅白戦を見ている景色がとても新鮮でした。「一軍と二軍、ホントに近いんだな」と思えてとても嬉しかったです。良いチームになりそうだと改めて思いました。

 

続いて赤松コーチ。

赤松が試合前ノックを打って、試合が始まると1塁コーチャーに立ちました。

「今の行けただろ!」

「なんで行かんのや!」

と表情豊かに1塁走者の韮澤や二俣に声をかけてるのが面白かったです。

 

小窪コーチが3塁に回る理由はおそらく「将来の幹部候補として」でしょう。去年東出総合コーチが「四番末包構想」と「サード坂倉構想」を語ったため。「東出監督」の目はいったん消えたのかもしれない。

小窪が3塁でサインを出す、状況判断を下すとなれば、新井の次の監督候補は小窪哲也かもしれません。新井45歳、小窪37歳、東出41歳。

実績満点の福地寿樹(47)を二軍のコーチに回してまで、赤松(40)と小窪(37)を一軍走塁コーチに据えたのは将来の「小窪監督」あるいは「小窪ヘッド」構想があるからではないか。←妄想です

赤松は福地の実績に負けないほど、カープの若手選手を知っているのかもしれない。赤松は3年間2軍で守備走塁コーチをやりました。

 

来年か再来年、小窪が一軍の野手総合コーチとなり、赤松が1塁、福地が3塁に入ることもあるかもしれません。紅白戦を見ててそんな未来まで夢想しちゃいました。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感