2022.3.18(金)
ソフトバンク 5-1 広島 福岡D
開幕7日前の金曜日。見どころのない敗戦でした。だから今日は軽くカープをふり返り、後半で札幌ドームの試合を解説します。福岡遠征中に私は札幌ドームの話をします。笑
札幌ドームは新庄剛志vs石井琢朗。ザ・スモールベースボール対決が展開されました。あたしゃこっちのほうが面白いです。
ホークスvsカープ
大瀬良、會澤。6回4失点。
結果以上に内容が悪い。開幕前だからフルスロットルでは走れないのですが、9番三森にマグレのホームランを打たれてから、またボール先行のピッチングに変わりました。先制点を許すとアツの悪いクセが発症します。初球からアウトローのカットボールを要求。ボールワンからまたカットボール。2球でいつもカウント1-1か2-0。昨日の大瀬良は打者24人に対しボール先行が12人でした。
カウント3-2まで持ち込めてももうカットボールを使えずファールで粘られる。昨日はフォークを多投しましたが同じことです。カットがフォークでも打者には同じ変化球。タイミングは外れません。いつもストレートが少なすぎるのです。
私は1週間前「アツと大瀬良が組んだら今年はフォークばっかり投げるんだろうなあ」と予言しています。ピタリ的中です。
黒原、塹江。
黒原は1回無失点ですが球威も制球も甘かった。佐々岡に「敗戦処理で開幕一軍」と言われました。塹江はギータとグラシアルに連打され1失点。後続を断ったのでまあヨシとしましょう。
龍馬と菊池。二人とも4打席で2度出塁。
おそらく昨日のオーダーがカープの開幕スタメンでしょうね。
1番龍馬、2番キク、3番小園、4番松山、5番坂倉、6番會澤、7番末包、8番大盛、9番大瀬良
この打順では開幕戦に勝てるかもしれないし負けるかもしれないです。
「当たり前だろ!」と言うなかれ。後半で話します。
千賀滉大。7回1失点。新球のシンカー(落ちるシュート)を投げて遊んでました。その分4シームの威力は弱かった。max155kmくらい。昨日はコントロール重視だったのかな。
ガルビスはカワイイ。笑 昔カープにいたティモニエル=ペレスがショートになった感じ。足は遅いが守備は意外と柔らかい。左打席はしぶとそう。右打席はクソ。右打席はやめたほうがいい。
藤井皓哉。1回無失点。菊池涼介の約3年ぶりの変態的右打ちを浴び1死12塁のピンチ。
3番小園はクソボールを見逃して見逃し三振。4番松山は弾丸ライトライナー。先頭宇草の見逃し三振もボール球でした。どうなっとるんや? 藤井皓哉へのご祝儀でしょう。
試合前、藤井皓哉がカープベンチに挨拶に行くと、カープの選手に取り囲まれて大騒ぎだったそうです。あの頃の由宇のみんなが今カープの一軍だからね。
日本ハムvs横浜DeNA
2022.3.18(金)
日本ハム 1-6 DeNA 札幌D
この試合は面白かった。先制、中押し、ダメ押しでスコア上はDeNAの完勝。日本ハムは新外国人2人に三遊間を守らせたので、そこらへんで被安打が2本ほど増えたかもしれません。
■試合のハイライト パリーグTV
伊藤大海はちょっとボールが高いですが、最悪ではなかった。
んでこの伊藤大海にDeNAが非常に良い速攻を仕掛けます。
1回表。
1番の桑原がファールで粘り四球を獲得。
2番柴田の初球にヒットエンドラン。これはスローカーブにバランスを崩した柴田がホームの上にコケちゃって守備妨害を取られました。1死1塁。
3番楠本。初球をヒットエンドラン。驚きました。2球連続エンドラン。セカンドゴロですが2塁へは投げられない。2死2塁。
4番牧は普通に打つだけで三遊間を抜くゴロヒット。しかし俊足の桑原でも3塁を回れない新庄の外野守備が見事でした。2死13塁。回っていればアウトでした。
5番宮崎の時に、新庄はまた謎の右寄りシフトを敷く。しかし宮崎は動じることなく得意の右打ち、ライト前タイムリー。1点。6番の佐野恵太は凡退。スリーアウトチェンジ。
3回表のDeNAがまたスゴい。
1番桑原 ヒットと盗塁死。1死走者なし。
2番柴田 2塁打。1死2塁。
3番楠本 浅いレフト前ヒット。2走柴田がホームで憤死。2死2塁。
4番牧 浅いレフト前ヒット。2走楠本がホームイン。1点。なお2死1塁。
5番宮崎 まさかの牧の単独スチール。やっぱりアウト。チェンジ。
この回のベイスターズは4打数4安打。打者は一人もアウトになってません。アウトになったのは全部走者です。素晴らしい。
4回表もスゴいの。併殺崩れで残った走者を走らせ、またエンドラン。ハムの二塁手がエラーして3点目。気落ちする伊藤大海の初球に9番の東が一発スクイズ。4点目。
実に見事な速攻でした。
ハムもね、ショートが水野でサードが本来の選手(松本?今川?)だったらもう少し失点を防げたかもしれません。昨日はアルカンタラがショートで水野はDHでした。
先発東克樹。
トミージョン前の球威ではありませんでした。去年後半のほうが昨日よりまだ威力ありました。この球が開幕戦に来るのならカープはまた「ヒットは打てる」と思います。
開幕戦のゲームプラン
カープの問題はヒットで走者を出した後。
これまでは全くの無策でした。せいぜい無死や1死での自動スタートぐらい。カウント3-2から走者をスタートさせるやつ。
私は2年間「走れタカヨシ!」と言い続けましたが、カープは走りませんでした。今年もきっと走らないでしょう。たまに走ってもあまり成功しません。私は盗塁失敗は苦になりませんが、牽制アウトはチームもファンも盛り下がります。
そこで考えました。
1番龍馬、2番キクは足を使えませんが「連打」には期待できます。
無死12塁で小園。ここではピッチャーもストライクを投げざるを得ない。小園が打ってタイムリー。動揺する投手に松山が粘って四球かタイムリー。5番坂倉6番會澤も粘ってタイムリー。
7番末包ダブルプレー。チェンジ。
こういう感じで1回表にビッグイニングを作りましょう。最低3点。末包が打てば4~5点。
1回表のビッグイニングを達成できなければ開幕戦は負けます。キッパリ。
「苦しむ」ではありません。負けます。好投の大瀬良を見殺し。リリーフがゼロで抑えれば惜敗。黒原と塹江が失点すれば昨日のように5対1で見どころなく完敗です。
そのためには1番西川、2番菊池、7番末包の並びも悪くありません。
アホな佐々岡野球にピッタリの打順です。
東君は打てると思います。ただし松山や坂倉で攻撃の始まるイニングには得点を期待できません。←ホームランは除く
いつものように各駅停車だからです。一番前のランナーが松山やアツならヒット3本打ってもまだ点にならない可能性が高いです。
だから必ず1番から始まる初回の攻撃で、打てるヤツから順番に並べるアメリカ式データ野球でカープは得点するしかないのです。
んで打てないと負け。昨日の千賀滉大は立ち上がりが一番ヘボかった。そこを掴まえられないとドンドン打てなくなっていきます。
DeNA打線は相変わらず強力です。オースティン不在でも影響ナシ。神里楠本絶好調。
ボール先行のピッチングと、チャージをかけない守備では石井琢朗はカープのスキを見逃してくれませんよ。
ストライク先行でチャージをかけまくった日本ハムが6失点です。