2024.11.24(日)
日本 0-4 台湾 東京D
プレミア12は準優勝。東京でやってるので勝ちたかったけど、台湾はめちゃくちゃ強かった。メジャーリーガーかと思うような選手が大勢いました。
キャッチャー坂倉も健闘しましたが、井端が戸郷を引っ張りすぎ。
これには理由があります。今から解説します。
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プレミア12敗因
私は昨日、青学vs天理大を見たかったんですが、佐々木泰は脱臼で欠場。西川史礁は骨折で欠場。
ならばプレミア12でも見るかということで、プレミア決勝戦を見たんですよ。
坂倉の強気のリードは相変わらずで
「おいおい、決勝戦だぞ」
と思いました。
戸郷はまっすぐとスライダーがハナクソで、坂倉も苦心のリードでした。
戸郷と言えばフォークボール。
打者1巡目からいきなりフォークボールを多投する坂倉。こんな坂倉はとても珍しい。決勝戦仕様でした。
「明日なき戦い決勝戦仕様」で戦っていた坂倉。だが井端は不調の戸郷をいつまでも代えない。
アメリカ代表ケーシー=ローレンスは3位決定戦に先発して6回無失点。相手のタイミングが合ってないのなら、決勝戦の3巡目まで続投させてもよろしい。
だけど昨日の戸郷は2巡目でもうヤバかった。3巡目は絶対捕まるぞって、素人の皆さんでも気が付いていた。
なのに井端は戸郷を替えなかった。なぜか?
友よ、答えは「NPB球団との兼ね合い」です。
「高橋宏斗を中3日でリリーフ起用」することは井端の独断ではできないんですよ。
決勝戦で井端が使えるピッチャーは実はたいへん限られておりました。井端は戸郷を5イニング引っ張るしかなかったのです。
井端はこれまで先発投手をだいたい4イニング80球程度で降ろしていました。これも各球団からの「依頼」によるものです。
問題は井端が事前に坂倉に「戸郷は絶対に5イニング行く」と伝えていたのかどうかです。
私は「伝えていなかった」と思います。坂倉は戸郷も4イニング80球、打者2巡で交代すると思っていたと思います。じゃないと1回表からあんなにフォークを多投しませんよ。
まあしかし台湾は純粋に強かった。あんなに長打力があるとは思ってませんでした。
8番とか9番のヤツも一発がありそうでした。コワい打線でした。
3番のヤツが一番コワいのはわかっているのに、2番打者に四球を出した坂倉。コレが決定的な敗因ですかね。
減額制限制度
そんなプレミア決勝戦が盛り上がっている中、楽天の田中将大が自らのチャンネルに
「楽天を退団します」
という動画を公開しました。こちらです。
プレミア決勝戦が19時プレーボール。
田中将大の動画もほぼ同じ時刻に公開されました。
そもそもなんで田中将大が自由契約になるんだという話ですが、NPBには契約更改時に「減額制限」というルールがありまして、年俸1億円以上の選手は減額制限が40%、1億円以下の選手は25%までしか前年の給料をダウンさせることができません。
とはいえ、過去には80%ダウンという事例もありました。減額制限とはいったい何なのか?
田中は今季年俸が2.6億円でした。んで成績は1試合に登板して0勝1敗。
おそらく楽天球団は2.6憶円→1.2憶円程度の1年契約を提示したもの思われます。54%ダウン。
田中の旧年俸は1億円を超える2.6憶円なので、楽天球団は40%ダウンまでしか提示できないのが「減額制限」ルール。
これを超える提示をされたら、選手は自由契約つまりフリーエージェントになる権利を得られるのです。
自由契約=フリーエージェント(FA)です。完全にイコールです。
NPBの選手は簡単にFAになれません。球団に保有権があるからです。
一軍で定められた日数を過ごせばFAになれるのがFA権。んで球団の大幅なダウン提示を蹴ってFAになれるのが「減額制限」ルールです。
実は田中広輔も過去に2度ほど減額制限を超える提示を受けています。
その時、広輔はFAになることもできました。でも広輔はその道を選択しませんでした。なぜか?
一つはカープ球団への愛情。
もう一つは「FAになればどこも拾ってくれない」と思ったからです。
田中将大、自由契約
FA=自由契約です。
中日をFA宣言した木下拓哉は1件もオファーが無く、中日に出戻ることを発表しました。良かったね。
当ブログでもBランクの茂木とキノタクのFA宣言は難しいぞと思っていました。これは素人の皆さんにもわかりそうなことでした。※参考記事
中日球団は優しい。
カープはかつてBランクと思われた木村昇悟のFA宣言出戻りを認めませんでした。
この出来事はネット界で「セルフ戦力外」として話題になりました。
今回の田中将大も年俸2.6憶→1.2憶を蹴りました。
田中クラスの大物が金額で退団したわけではないでしょうが、他球団が田中将大を獲得するとなれば最低でも2.0憶円程度は出さないと田中のメンツが立たたないと思います。
田中も田中で楽天から4年間で「9.0億→9.0億→4.7億→2.6憶」ももらっておいて、今さら1.2億がヤダとか言ってる場合じゃありません。来年は無償でも恩返ししないといけないくらいです。
まあ私とカープの知ったことではありませんが、今の田中将大に2.0憶円以上のオファーを出せる球団は巨人くらいのものでしょう。
巨人が動かなければ、田中は年俸1.2憶円で楽天に出戻り。
楽天が拒否すれば田中将大はセルフ戦力外です。
笑い事ではありません
カープにとって田中将大のケースは対岸の火事ではありません。
カープにも温情と厳しさのはざまで苦しい事情がたくさんあります。
まずは前田健太。
近年のマエケンは「カープに帰りたい」と言い続けておりますが、私は安易に容認していません。※参考記事
次に菊池涼介。
私が愛し続けたマエケンとキクも全盛期を過ぎ、200勝と2000本安打が目前。
キクに2000本安打を打たせてやりたいが、矢野雅哉と佐藤啓介を試合に出さなければカープは優勝できない。二俣翔一と韮澤雄也も控えている。
セカンドキクの野球は4位の野球。
キクの守備はまだまだ上手いし、打撃もまだまだしぶといですが、キクがスタメンで今年は4位に終わりました。
秋山翔吾にも同じことが言えます。
NHK球辞苑や杉谷のyoutubeで秋山翔吾は
「今年のオレってよく頑張ったわー。てへへ」
みたいなコメントを連発していますが、私の頭の中には1番センター秋山も4位の野球だという先入観があります。
秋山の名誉のために言っておくと、「僕とキクでチームをもっと引っ張るべきだった」とも語っています。
語っていますが、秋山とキクが最前線に立つ野球はもはや4位の野球なんですよ。今年の結果がそれを証明しています。
田中将大はカープにとって他人事ですが、来年のカープは秋山翔吾、菊池涼介、前田健太たちと「未来の話」をしないといけなくなります。レギュラー固定ではないと話さないといけない。
減額制限を超える提示もしないといけない。かつては前田智徳も減額制限を受け入れたことがあります。
マー君はいい年こいて何をツッパったのかな?
金額の話ではないと思います。
楽天球団の戦う姿勢? 楽天にも昔ほどお金がないんだよ。
私はマー君が折れるべきだったと思います。あの時の9億円×2年契約に感謝して楽天で200勝するべきです。