牧のファールで3時間語れます

2023.7.16(日) 

DeNA 2-3 広島 横浜 

昨日は完全に負けたと思いました。

まず予告先発が東vsノムスケ。オールスター選手vsがけっぷち選手。

しかもこちらの四番は菊池涼介。キクが悪いわけじゃありませんが、カープはベストオーダーを組めない状態ってこと。

そのキクは2試合四番でスタメンし、8打席連続でイニングの先頭打者でした。これって何かの記録じゃないか?笑

んで極めつけは9回裏。3対2。1死13塁で佐野と牧。

私は完全に負けたと思いました。

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牧秀悟

3年前の2020年。

私は明石商業の中森くんと来田くんに注目していましたが、新型コロナの影響で春と夏の甲子園が開催中止。

そのかわりに無観客で開催された甲子園の練習試合で智弁和歌山の小林樹斗くんに一目惚れしました。

この年のドラフトの目玉は早稲田の早川とトヨタの栗林。

私は「カープは中央大学の牧秀悟に行け!」とブログに書きました。※参考記事

 

牧は読みが独特なんですよ。

牧はクレバーで相手のウラをかく。坂倉将吾に通ずるものがある。

だから私は牧を尊敬しているのです。私が敵のプレーヤーを尊敬するのは珍しいです。

 

その牧が3年経ってチームの四番。侍ジャパンでも堂々のWBC優勝メンバー。オールスターでも四番じゃないか。

デスターシャの意味はよくわからんが、そろそろ本塁打王か打点王でも獲るだろう。村上はアホだが牧は賢い。

 

私が大絶賛する牧。

その牧に昨日、1点差の大ピンチで打席が回りました。

 

ワンアウト

9回裏。3対2。

ここで出て行く矢崎拓也。

ゴロヒットを2本打たれて1死13塁。

ふぅ・・・けっこうピンチ。

打順は3番佐野と4番牧。

 

矢崎は空振りや三振をバンバン取るタイプではありません。けっこうフライやゴロでアウトを取るタイプ。

私と坂倉は佐野でゲッツーを取ろうと考えました。

だが佐野もさすがの首位打者経験者で簡単にフォークを引っかけません。

 

この日の第1打席でノムスケvs佐野の広陵対決がありました。明治対決でもある。

1死1塁で坂倉は佐野をゲッツーに取るべくチェンジアップを多投しますが、佐野もファールで粘るんです。

最後はスライダーか何かでファーストゴロ。ゲッツーは取れずに走者は進塁。2死2塁となりました。

 

9回裏に佐野にファーストゴロを打たれれば同点です。3塁走者がいますから。

カープの守備は中間守備。中間守備とは定位置という意味ではなく「1塁3塁がバックホーム、二遊間はダブルプレー」という守備シフト。

佐野の打撃は「ゲッツーだけは打たないよ」という打撃。口に出しては言いませんが、スイングを見れば誰にでも伝わります。

 

ならば坂倉セオリー無視。自分の感性をフルに発揮します。

低めフォークを見せた後、高めストレートを要求します。外野フライでも当然同点。

佐野は第1打席でノムスケの低めチェンジアップを何球も見せられている。この打席もゲッツーで試合終了。

佐野の心はゲッツーだけは避けたい。坂倉にはそれが見えた。高め150km。佐野はまんまと打ち上げた。セカンドフライで走者は進めず。ツーアウト13塁。

 

ツーアウト

9回裏。3対2。2死13塁。

ここでバッターは4番牧秀悟。

もうここは打つか抑えるかだけ。通常は投手が有利、打者は3割。

 

9回2死で通常の打者は「アウトになりにくい打撃」をします。空振りを避けたい、バットに当てたい。

それでも牧はツーストライクまでは引っ張ってきました。牧の考えは「一振りでひっくり返してやる」です。四番の考え。

矢崎と坂倉は牧を追い込んだ。ツーストライク取りました。

追い込まれるといくらセリーグの四番でも簡単にはフルスイングできないんですよ。通常の四番なら。

 

だが牧はツーストライク追い込まれた後でも矢崎の150kmをレフトに引っ張るんですよ。

カウント1-2からの4球目。牧は矢崎の150kmを3塁線にファールします。

私はこう思いました。

「追い込まれてるのにスゲえな・・・前田智徳みたいだな」

 

牧が矢崎にタイミングぴったりって感じでもありませんでしたが、牧はフルスイングを続けます。

5球目。坂倉は低めフォークを要求。配球を読まれ、1塁走者の桑原がここで盗塁。2死23塁。

 

私は桑原が走ってくれて「助かった」と思いました。

これで牧を堂々と敬遠できるからです。

ところが新井は出てこない。

「そうかツーツーだもんな。あと2球ワンバンのフォークを投げればいいのか」

ところが矢崎と坂倉は牧にストライクを投げます。

 

「おいおいマジか。爽やか勝負か」

7球目。牧はまたしてもインハイの150kmを強烈に引っ張りました。レフトポール際50cmの大ファールはあわや逆転サヨナラスリーランでした。

 

「よっしゃ。完全に牧に負けた。もうお前らの好きにしろ。打たれてもいい。真っ向勝負しろ。」

私はそう思いました。牧がセコい打撃をせずに爽やかな真っ向勝負をしてきました。ならこっちもセコい考えを捨てて真っ向勝負しろい!

 

インハイの150kmを痛打された後、坂倉は何を投げたと思いますか?

それはもちろんインハイのストレートです。

特大ファールされたボールを2球連続で投げたのです。

ボールになったけど、さすがのリードです。

ついていく矢崎もスゴい。こういう選手が成長するよ。サワヤカ。

 

これで牧の頭も完全に真っ向勝負。男vs男。

 

いよいよラストボール。

最後のタマはもちろん・・・

 

フォークでした。笑

 

牧は大きく尻餅をつき、坂倉はジャンプしてガッツポーズしました!

さすがのリード。全くセコくありません。勝ったもん勝ち。笑

だって1塁は空いてるんだもん。牧にストライクなど投げません。投げると見せた演技力に私は感動しました。セコくありません。ディス・イズ・プロ野球です。

 

本日のゲームプラン

今日はバウアーvs床田寛樹。

バウアーが前田健太を抑えてサイヤング賞を獲ったことは知ってます。

だが今年、セリーグのベストナインを獲るのは床田寛樹です。※関連記事

過去に三冠王を獲ったことがあるから今年も獲れるとは私は一切思いません。

 

今日は矢崎と栗林が登板できません。3連投になるからです。

今日は中5日の床田に頑張ってもらわないといけない。坂倉もスタメンだと思います。オールスターに出ないから。

カープが勝つには床田が7回。ターリーと島内で2回が理想。

床田が完投してもいい。床田はそのために監督推薦を辞退したのです。※参考記事

 

私は矢崎が牧を抑えた後に「矢崎がいい」とは言わないのです。

私は未来に起こる出来事を事前に発表している予言者です。

矢崎拓也は中継ぎで5勝する。

牧はドラ1で競合するレベル。

全て過去に言い当ててきました。

 

床田は今年ベストナインを獲得します。それ以上のタイトルも獲るかもしれない。

矢崎拓也は胴上げのマウンドに立っているかもしれない。

坂倉がカープ史上ナンバーワン捕手になるって話も2年前からしています。サードで使うアホの気が知れません。

 

そして今日も予言します。

中村奨成は1ヶ月後一軍で四番を打ってます。キッパリです。