泣くな大道。オマエの後ろにゃオレたちがいる。

2021.3.13(土) 教育リーグ

阪神 4-4 広島 鳴尾浜

二軍の教育リーグで高橋昂也(22)が5回零封。

一軍のオープン戦は21日(日)が最終戦ですが、二軍のウエスタンリーグは23日(火)~25日(木)もナゴヤ球場で試合があります。

だから火水木を投げる「森下・床田・遠藤」は名古屋の二軍戦で最終登板をし、中6日で阪神戦の「西・秋山・チェン」に対することができます。


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もう1点取れました。

2021.3.13(土) オープン戦

広島 3-1 日本ハム マツダ

一軍はマツダで快勝。ハムの池田と金子は絶妙なコントロールでしたが、それにしてももう1点は取りたかった。

6回裏に田中の3塁打で1点先制。なおも無死3塁で2番キク。

2球目をアッサリ打ち上げてセカンドフライ。カウント0-1から低めの難しいボール球でした。

金子は2球目のこのボールでキクを仕留めるべく決め球を投げました。見事に引っかかったキク。

キクの狙いはたぶん「ボテボテのショートゴロ」だったと思います。その間に1点追加。キクのこの気持ちはよくわかる。キャンプで河田とそういう練習もたくさんやってきた。後輩たちに手本を見せたかった。

金子の初球は外角低めギリギリのカットボールでした。手が出ねえよ、あんなタマ。

んで2球目は同じ軌道から今度はチェンジアップ。金子のチェンジアップは「こない系」です。待っててもボールが来ない系。しかもストライクからボール。絶妙。

キクはコレに引っかかる。3億円プレーヤーなら何とかして3塁走者を返して欲しかったが、金子千尋は元6億円プレーヤーでした。短いイニングならまだ十分いけそうです。37歳。

 

この日無死3塁と1死3塁が合計5回ありました。おっちゃんはそういうとこを見てます。

結果は以下の通り。

キクが二飛(無得点) 投手金子

正随が二ゴロ(1得点) 投手金子

高橋大樹が右安(1得点) 投手西村

磯村が四球(無得点) 投手西村

長野が見逃し三振(無得点) 投手西村

5度の「ランナー3塁」で2度得点。※2死3塁は除きます

このケースで「最低3回、理想は4回」1点を取りたいのですよ、私は。

キクは金子にひねられました。二飛は最悪の結果です。若手ならコーチからお説教です。

正随は二ゴロ。1点取りましたが、たぶんこれは結果オーライでしょう。ボール球に手を出したらいいとこに転がりました。実力ではないと思います。幸運と偶然。

高橋大樹は意識高い系。見事なゴロのライト前。投手は金子でなく力勝負の西村天裕でした。悪いけどこのクラスの投手なら大樹は難なくケース打撃をこなせます。河田と私の評価がグンと上がった瞬間でした。

磯村は粘って四球。きわどいコースでどれも若手なら手を出したくなるところ。しかし磯村はフォアザチームでつなぎの打撃。さすが実力者です。イソも過小評価されとる。ナメんなよコラ。守備だけでなく打撃も通用する磯村。

チョーさんも実力者。年俸2億。結果は3-2から見逃し三振ですが最後のタマはクソボール球でした。チョーさんもフォアザチームの最高の仕事をしました。結果は三振。佐々岡に抗議に行ってほしかったぜ・・・

 

今年のチームは「守り勝つ野球」を目指しています。

いつもなら走者を回しそうなケースを、昨日の玉木コーチは2度止めました。

もちろんアウトになりそうなタイミングだったから止めただけなんですが、結果的にはケース打撃の良い練習ができました。

3度の「1死3塁」で2度得点しました。昨日の全3得点は二ゴロと右安。後は田中の3塁打。

投手は小刻み継投で1失点。今年はこういう野球で戦う予定ですが、1死3塁の攻撃はもう少し精度を高めたいですね。

イソと高橋大樹はいい仕事をしました。チョーさんも悪くない。

キクと正随は雑で荒っぽい。再三言ってますが正随は三振か一発の打者じゃありません。ライト前ヒットが得意なクラッチヒッターで「新井貴浩型」なのですよ。得点圏で仕事をしないと一軍の居場所は見つかりません。

※追記。もう一つ「1死3塁」があったの忘れてました。

7回裏の1死23塁。打者林。ストライク見逃してボール球振って三振でした。

 

投手陣

大瀬良が5回無失点。

ほぼ完璧。99点。左打者へのコントロールが甘かったのでマイナス1点。右打者へは完璧でした。

やたら気持ちを表情に出してたのはオープン戦だから。公式戦ではいつもの「木鶏」で戦います。

打席にも立たせてあげたかったです。来週は福岡ドームで立つかもね。

ニッカンスポーツ前原淳さんの大瀬良評がアツいです。愛が溢れてます。笑

 

中田廉。

普通です。いい当たりをされつつ三者凡退。私は矢崎を買いたいですけどミョーに佐々岡は廉が好きですね。去年から。

 

コルニエル。

2試合連続で制球が安定してました。競った場面のリリーフにはまだ出せませんが一軍の敗戦処理要員はコルニエルかもね。支配下枠は現在68人。私なら迷わずコルニエルを支配下契約しますけどね。だって木下元秀はまだ無理でしょう。

 

島内颯太郎。

今年もシュート成分が多いですね。どんどんボールが三塁側に吸い込まれてゆく。笑

去年私が一番ガッカリした選手が島内です。2位が誠也で3位が大樹。野間もかな・・・

去年は島内が抑えのエースになってくれると思ってました。今年の評価は低いです。

ただ良かったとこも言っときます。ボールは暴れてますが、今年の島内は表情がイイです。

去年まではボールを操れずに困った顔をしていた印象でしたが、今年の島内は操ろうとしていない。

「行き先はボールに聞いてよ。ボク知らないよ」

って顔に見えるんですよ。心の余裕かな? こういう顔の投手は案外打たれないです。

 

9回大道

さて大道温貴。

ここまで私の大道評は

 

開幕は二軍で迎えるべし

 

でしたよね。覚えてます?

 

その大道が9回表に登板。3対0と3点リード。

 

日本ハムの先頭打者は谷口雄也(28)。よく粘るいいバッターだなあ。背番号4。

どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、10年前「剛力彩芽に似てる」で話題になったあの選手。わあ、なつかしい。笑

おぼえてるぜ。杉谷拳士とコンビで売り出そうとしてましたねえ。あの頃ハムは強かった。

11球粘ったが空振り三振。大道のタテスライダー。

 

今日の大道は変化球も解禁。フォークとスライダー。

1番浅間もライトフライ。今日の大道は空振りが少ないし、ストレートもシュート回転してます。藤川球児が喜んだストレートはまだ1球もない。ボールも高い。

 

2死無走者。

大道はポーカーフェイス。時折帽子をとって髪をかき上げる仕草がエロいセクシーでした。

2番松本にはボール先行。カウント3-1。

5球目は内角ストレート。これを2番バッターが痛烈に引っ張り、3塁線をライナーで破るツーベースヒット。

 

「へえ。カウント3-1で大道の真っ直ぐを引っ張ったよ。やるじゃん」

 

私は大道のセットポジションが好きなんですよ。

ワインドアップの時よりセットの方が力みが消えてコントロールが・・・

 

カッキィーン!!

2者連続のクリーンヒット。あれれ?

 

セットから投げた低めスライダーを初球からジャストミート。レフト前タイムリー。

3番野村佑希(20)は花咲徳栄の四番打者。甲子園決勝で中村奨成を破り全国制覇。

春日部共栄の大道なんぞ眼中にないってか・・・

 

大道は一人じゃない

ルーキー大道、プロ初失点。オープン戦だけど。

大道って打者を抑えた後、

「オッケー、オッケー、わかってるぜ」みたいな態度をよく取ります。

仲間に対してちょっと横柄というかタメ口みたいな感じです。

 

これを見ていた野村謙二郎が以前、

「この大道君はプロのマウンドでも大学4年生のキャプテンの気分で投げてるように見えますね。スゴい度胸です」

と解説したことがあります。

 

ピッチャーとしては「良いこと」だと思います。

俺がエース、俺がキャプテン。こういう気持ちがないと戦えない場所。9回のマウンドは特に。

 

プロ初失点の大道は捕手石原に声をかけられて、こう返事をしました。

 

石原「ドンマイドンマイ、ツーアウト!」

大道「わかってる。1点くらいでオタオタすんな

妄想ですよ。笑

でもホントにそんな顔に見えました。

大道は動揺してません。「花咲徳栄」だけがちょっと悔しそうだけど。笑

 

得点は3対1。

 

9回表2死1塁。打者は4番近藤健介。

大道1球目ワンバウンド、ボール球。

2球目も高めに抜けてボールツー。

球数20球を超え、やや球威も落ちてきました。

 

石原が大道に声をかける。

テレビには心配そうな佐々岡と横山の顔が映る。

 

その時なんですよ。

マツダスタジアムからパラパラとしゃもじを叩くような拍手の音が聞こえてきたのは。

 

「わりゃ頑張れ、大道ィ!!」

という声も聞こえました。気持ちはわかるが「声」はちょっとガマンしましょう。笑

 

1時プレーボール、3時間経過。現在午後4時。

西日の差す中、スタジアムの拍手がじわじわと大きくなるのが絵になります。

3球目。やっとストライク。2-1。

するとまたマツダスタジアムに大きな拍手がわき起こる。

 

4球目は抜けてカウント3-1。拍手で大道を応援するカープファン。

5球目はあわやデッドボールになりそうなボール球。近藤よけてフォアボール。

 

ポーカーフェイスを装う大道ですが、テレビ越しにも動揺はハッキリ見て取れる。

ベンチをちらりと見た大道。

ビビってんのかな?と思ったら、本当に横山コーチが出てきてました。

 

マウンドに集まり間を取ります。

横山は精神的なことより技術的なことを言ったのではないか?

わかりませんけど、この後大道のストレートに球威が戻りました。

 

3対1で9回表2死12塁。

5番打者はしぶとい渡邉諒。

一発の心配はしてませんでしたが、

「2~3点は大道にやるぜ。思い切って行けぃ」

と思って見てました。

 

球場にまたおっさんの「頑張れ大道ぃ!」が響きます。

たいへん言いにくいことですが、このおっさんの声は間違いなく大道温貴に届いてました。

コロナ禍で声援自粛の中、声による応援は絶対禁止。

しかし私はちょっぴり嬉しかった。俺以外にも息子を応援してくれるファンがいる。こりゃやっぱ嬉しいよ。

言っちゃいけないから言わないけど、たぶん大道自身も嬉しかったと思いますよ。

今は拍手でしか応援できませんが、マツダスタジアムのカープファンはやっぱり巨大な戦力ですよ。応援抜きでカープは勝てん。

 

球場で古いユニフォームを着てるおっさんも好きですし、

TVカメラに手を振る若いカープ女子も好きですし、

焼き肉食ったり寝そべったりしてるヤツも好きですよ。

 

白い雲と夕陽と風と芝生と拍手。

野球は外でやるもんだなあ。

東京ドーム、チャンスで流れる、電子音。字余り。

 

ファンの力は確実に大道をアシストしました。拍手がなけりゃ試合に負けてたって意味ですよ。

石原貴規にももっとガンガン大道を盛り立てて欲しかったです。

アツと坂倉はよく頑張ってます。中村奨成もカラ回り気味だけどよくピッチャーに声をかけてます。

石原もやってるんだろうが、森浦のライバルだからって大道に手抜きしてないだろうな・・・んなワケないか。

 

久しぶりに外野守備にもダメ出し。

レフト高橋大樹のチャージが弱い!

9回表の2塁打もタイムリーもどっちもアウトにはできないですけど、カットへの返球が弱すぎる!←細かすぎ

あれじゃ、ピッチャーの士気を高められないんですよ。

どうでもよくありませんよ。非常に重要です。

野手は投手に対して

「バックには俺がついてる、オレがお前を守ってやる!」

って気持ちをいつも見せてないといけません。24時間ずっとですよ。ホントですよ。

昨日の高橋大樹はテレテレやってました。たったの3点差で油断してるんじゃない!

 

とにかくオープン戦の3点リードでこの圧力です。

やはり9回のプレッシャーはすごい。中﨑永川、ディスってゴメン。

 

公式戦の9回表、1点リード。

ここで大瀬良や森下に代わって出ていくクローザーの重圧はいかばかりか・・・

厳しい・・・考えたくもねえ。笑

 

この仕事、大道には・・・

 

 

ちょっと・・・

 

 

無理だろ。

 

ケムナと塹江でもキビしそう。

あいつら真面目だからねぇ。笑

 

栗林良吏しかいないのかね・・・

この圧力に一人で立ち向かえるメンタルは。