機動力野球とは

2022.6.21(火) 

広島 5-3 阪神 マツダ 

カープが連敗を5でストップ。しかし最後は一打逆転の場面を作られるなどアタフタしました。

3点リードの9回、カープは栗林良吏をマウンドに送りました。中10日ぐらいの登板です。

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アツのリードに余裕がない

床田vs西で始まったこの試合。

床田&アツはストライク先行でストレート中心。

西&梅野は初球からコーナーピッチング。西が投げてる時だけ雨も強くなって、西には気の毒なマウンドでした。

西は野村祐輔のようにコーナーコーナーで追い込んだ後の決め球がちょっと高くなりました。カウントの取り方が「ウイニングショット→ウイニングショット→カウント球」なので、若いバッターに最も打ちやすい配球でした。村上や佐藤の大好物。

カープが野間と宇草のラッキーな感じのタイムリーヒットで5点を先制。野間は軽打しましたが、若い宇草と菊池はツーストライク後のストライクを無邪気に強振したものです。梅野の事故の起きるリードだったと思います。

 

アツも序盤は強気に内角勝負していたのですが、5点取った後は守りに入りました。

8回森浦、9回栗林ではますますウイニングショットを多投。「1点差の日本シリーズか」ってくらいの守りのピッチングを展開しました。もっと余裕を持ってリードしてほしかったです。

今日と明日は持丸泰輝がスタメンマスクです。アツが阪神に煙幕とエサを撒いていてほしかったのですが、アツは自分の勝利に必死でした。心の余裕と大局観がない。

唯一褒める点は阪神の主砲・大山悠輔を徹底的にインコース攻めしたこと。ツーランを1本打たれましたが、大山にはけっこうインパクトを残せたと思います。持丸に渡せた唯一のナイスパスです。

 

阪神のスキ

阪神が一番やっちゃいけない作戦が3番近本と4番佐藤。

去年からずっと言い続けてるのに予祝の矢野は聞こうとしない。

ツーアウトランナーなしで近本が来ても怖さは半減するし、1番の島田君はアホみたいにチェンジアップをクルクル空振りました。ラクで助かります。

4番佐藤はファッションです。見た目重視。佐藤君はいいバッターですが4番ではない。他にいないなら仕方がないが、マルテと大山がいる以上、佐藤は5番か6番。3番もおもしろい。4番はダメ。ミスショットが多すぎるからです。カープは今日もラクです。

 

9回表。近本、佐藤、大山が栗林を3連打して5対3。

なおも無死12塁。打者は6番の糸原。

阪神はバントせずに糸原で打ってきました。この攻撃はちょっとイヤでした。糸原は三振とゲッツーが少ないのでね。

高めに抜ける栗林。カウント3-2となりました。

6球目。ここで阪神はまさかのヒットエンドランを仕掛けます。結果はファール。

 

あたしは驚きました。

9回表3対5。無死12塁。2塁走者は佐藤輝明で打者は糸原健斗です。投手は奪三振王の栗林良吏。

ここで自動スタートを切る矢野輝弘。積極的と言えば積極的ですが無謀と言えば無謀です。笑

矢野って糸原が大好きですよね。栗林相手に絶対三振しないと信じてます。私なら怖くて自動スタートを切れません。

 

1球だけかな?アツの配球を読み切った揺さぶりかな?と思ったら

7球目も自動スタート。ストライクゾーンのフォークを糸原はセンターフライでした。

 

「ほう・・・阪神はカウント3-2なら全部走ってくるのか」

「なら次の代打糸井もフルカウントにしてフォークで三振取ったらチェンジやん」

私と坂倉はそう考えましたが、真面目なアツは糸井をカウント2-2からフォークで三振取りました。真面目やのう・・・笑

連敗中だしアツは栗林をリードする余裕もないんでしょうね。残念でした。阪神にワンチャンスを残すリードでした。

  

勝因は3塁コーチャー

カープの勝因はたくさんヒットを打ったからです。5点取ったから勝てました。3点しか取れてなきゃ9回はどうなってたかわかりません。捕手を中心にカープの守りは甘かったです。

5回裏の1死12塁から床田が送りバントを決めて2死23塁。ここで野間と宇草がゴロヒットを打ちました。

野間のレフト前の時、レフトの島田は超前進守備でした。野間にレフトオーバーはないからです。阪神の守備は超積極的でした。

んでレフト前。2塁走者は上本崇司。

ここで3塁コーチの河田雄祐は上本崇司を止めました。2対0としてなお2死13塁。

 

「うーん・・・2死からのタイムリーで2塁走者が帰れないのか・・・」

「河田は以前このことで大盛たちに喝を入れてなかったか・・・」関連記事

などと頭をよぎりましたが、突入すれば3m手前でアウトのタイミングでした。結果的には河田が止めたことで追加点が奪えました。大進歩です。去年は3点差で廣瀬コーチが松山竜平を回したことことがありましたからねえ。笑

 

1点追加してなお2死13塁。打者は2番宇草。

1塁走者の野間はリードします。西と梅野はさかんに牽制をします。

野間はスタートを切りますが、梅野は2塁へ投げない。2死23塁。

宇草は抜け球を上から叩いて、詰まりながらもセンター前へゴロヒット。

また近本が積極的な守備位置にいましたが、今度は河田がグルグル回す。近本のバックホームは高く逸れて野間はセーフ。宇草は1塁ストップで何やってんねん!怒・・・という攻撃でした。

 

河田のストップから重盗→2点タイムリー→いちかばちかのホーム突入はとてもいい攻撃でした。ディス・イズ・機動力野球。

なんだ、やればできるじゃん。

誰が走れないって?東出よ。

やればできるは魔法の合い言葉。by済美高校

やらないヤツにチャンスと得点は巡ってこないぜ。 

 

まとめ

ということで阪神もスキだらけ。

交流戦でどうやって勝ったのかね。笑

1番島田、3番近本は本当にラク。佐藤は何番でもラク。あんなに抜け球投げたのにヒット1本。左投手を打てないだろ、佐藤は。

 

今日は遠藤vsガンケル。

遠藤はしっかり内角を突ける子です。持丸のリードも楽しみです。アツに教えてやれ。

ガンケルは青柳の次に打ちにくい投手。苦戦は必至ですが転がして走れば何かが起きるんじゃないですかね。

0対0や0対1で粘っていれば、ポジションコロコロの阪神はミスをしてくれると思います。

あとは盗塁ですね。

牽制死も多いですが、最近のカープはよく走る。マスコミやSNSでやいやい言われて走り出すプロ球団。恥ずかしないんかと思います。笑