新井貴浩は谷口タカオ

2023.4.22(土) 

広島 3-0 DeNA マツダ 

カープ快勝。

今日も玉村vs東ですが、ホームの利を活かしてしっかり勝ち越したいです。

昨日の試合を見ていて、ふと

「新井貴浩ってあの人によく似てるなあ」

と思ったので今朝はその話をします。

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伝説のキャプテン

その人の名は谷口タカオ。

伝説のキャプテンのあの人です。

 

谷口タカオは「二軍の補欠」からキャプテンに登り詰め、ついには全国制覇を達成します。

まるでドラフト6位から2000本安打。名監督となって日本一に輝く予定の新井貴浩とそっくり。

 

谷口がどうやって伝説になったか。

その理由はただ一つ。

「影の特訓」にあったのです。

 

宿敵・青葉学院との決勝再試合の直前にエース松下が骨折し、チームの投手は1年生のイガラシただ一人となってしまいます。

そこで三塁手だった谷口が松下の代わりにマウンドに立つことを決意します。

1年生のイガラシは5回まで。6回以降を谷口がリリーフできれば青葉と戦える。谷口はそう計算をしました。

 

だが谷口は投手経験がゼロ。

イガラシや松下にピッチングを教えてもらうも、仲間からは無茶だ無謀だとできない理由ばかりを並べられます。

「2週間足らずの練習で青葉に通用するはずがない」

「やってできることとできないことを知るべきだ」

と誰もが谷口の挑戦をバカにしました。

 

でも谷口は2週間愚直に練習を続けました。

昼間はグランドで。夜はいつもの神社で。

雨の日も風の日も。

すると決勝戦の3日前にイガラシが驚きます。

「スゴい!これはセットポジションも覚えてもらわないといけないな」

 

誰もが不可能だと思ったことに挑み続けた谷口タカオ。

決勝戦の当日、4回表の味方の攻撃中に谷口はブルペンでリリーフの準備を始めます。

それを見た青葉学院のエース佐野が谷口のボールの威力を見てグラブを落とすシーンがあります。

直後、1番丸井が佐野から反撃のスリーラン。

 

谷口は試合で1球も投げていないのに、相手チームを威嚇し、味方チームのムードを高めたのです。

私の身近にいるあの監督に似てると思うのです。 

 

伝説の監督?笑

50歳前後の野球人は全員ちばあきお先生のキャプテンを見て育ちました。

イチローが谷口を賞賛していることも有名ですし、私もこのブログで何度もキャプテンについて書いてきました。※参考記事

谷口は言葉で選手を引っ張りもしますが、何よりその背中と練習態度でチームメイトを引っ張ります。

 

新井はチームメイトのことを「家族」と呼び、菊池涼介は新井貴浩を「お兄ちゃん」と呼んで慕っています。

2日前に小園海斗を二軍に落とし、昨日は韮澤雄也を初スタメンさせた新井貴浩。

優しさと厳しさのある采配はキャプテン谷口を彷彿とさせるのです。 

 

谷口も丸井をレギュラーから外したり、イガラシの個人プレーに苦言を呈したり、優しさだけではない一面も見せます。

仲間から「厳しすぎる」と抗議もされるんですが、練習態度で説得し、いつの間にかチームは一丸となって一体となっていきます。

「これなんだなあ。キャプテンがみんなを引っ張っていく力は」

イガラシ

さらにスゴいのは谷口が卒業後も、谷口の次のキャプテンとその次のキャプテンにも谷口イズムが引き継がれていくところです。

チームに努力と特訓のイズムが伝統として継承されていく。まるで新井から會澤、會澤から菊池、菊池から龍馬と引き継がれていくようじゃありませんか。 

 

龍馬の次は坂倉です。中村奨成も待ってる。

谷口タカオは影の努力で成長してきた。

新井貴浩も猛練習で成長してきました。

明日月曜日の夜9時からBS-NHKで新井の特番があるらしい。

 

今年のカープは強いと思います。

今年の新井は護摩行に行ってないと思いますけど。