投手は9人目の野手

2026.4.14火) 

中日 6-2 広島 豊橋 

結果だけ見ればカープ3連敗だが、この2試合はいい野球をやれている。このまま4番モンテロを継続すれば、カープの順位は上がり始めます。今、カープは上昇気流に乗ってます。

 

森下暢仁のピッチング

森下が4回4失点。

新井は「次も行ってもう」と明言。当然です。森下を休ませる余裕はない。

とはいえもう少しラクな場面で投げてもらいましょう。エースははく奪です。ローテ4番手で投げてもらいます。

それでもダメならロングリリーフです。先輩のノムスケは最後までリリーフをしませんでしたが、森下にはやってもらう可能性ありますよ。 

 

私は前田健太もノムスケも森下も特別扱いしない。味方の選手を最大限に活用できるように、適材適所を見つけていきたいと思います。

森下にはエースをやってもらいたいし、マエケンにも200勝させてあげたいが、チームの勝利に勝るものはありません。

私は前田健太もリリーフで起用するつもりでした。だからマエケンにオファーしませんでした。デトロイトに入る時も、楽天に入る時もオファーしなかった。

もしどこも拾ってくれなくなったら、リリーフでカープに入団させましょう。

 

森下もまずはローテ4番手で投げてもらう。4番手の投手なら先に失点しても構わない。

森下は長いイニングを投げられるので、もう少し先発起用で森下の成長というか「変化」を待ちたい。

 

金丸夢斗のピッチング

金丸は7回1/3を2失点。今季初勝利。

以前から書いてますが、金丸は追い込むまではいいが、追い込んだ後の決め球に苦労する。

カウント球のカーブやスライダーがコースに決まり過ぎで、追い込んだ後に投げるコースを自ら狭めているのです。

 

全球ギリギリに投げるピッチングは北別府でないと不可能だし、北別府も相手の反応を見て、大胆にスローカーブを真ん中に投げこんでいた。それが先発投手の投球術だ。

甘いタマでカウントを稼げれば、要所で相手にボール球を振らせることができる。

 

昨日の金丸はいいカウントの取り方ができていました。

大胆にカウントを取る場面が多かった。1回裏に4点取ってもらったことも大きかったね。

このように野球とは9人でやるものであって、先発投手の出来というのは味方の援護やバックの守備と密接に関係する。関係しないと野球は100年もファンに支持されないよ。大学野球や高校野球も入れたら130年の歴史だ。

 

投手のバッティング

ヤクルトの池山が今季

「投手も9人目の野手だ」

とうそぶいて、無死1塁で投手に打たせてきてます。チームは現在首位。11勝4敗。

 

ヤクルトの野球は新しくて面白い。DH制度が始まるともう見れないのが寂しい。

じゃあカープもやるべきかと聞かれたら 100%NO です。当たり前でしょ。無死1塁で投手なら私は95%バントです。残り5%はバスターか見逃し三振です。

 

こないだ阪神の高橋遥人がクソボールを着払いで振ってワザと三振する場面が話題となりました。※ソース

若者は「こんなん初めて見たw」と喜んでますが、昭和では普通にありました。先発投手が早くベンチに帰りたいので、3球振ってワザと三振してました。

その三振が「敗退行為でつまんない!」というのがDH推進派の言い分でもありました。

 

私は投手の「故意三振」も推奨派です。だって味わい深いんだもん。

申告敬遠の導入が決まった時、じゃあ申告三振も導入しようぜと思いました。時短になるじゃん。1試合20秒か40秒の時短。

昨日の金丸の故意三振も味わい深かったよ。打席の定位置に立つか、一番後ろに立つかも選手の性格とチーム方針が見て取れるので面白い。

一度ブログで「故意三振」を特集しよう。もう今シーズン限りだもんね。

 

投手のフィールディング

さて今日の本題はここからです。

今日の本題は投手のフィールディングについて。

実は昨日の試合の勝敗を分けたのは「投手のフィールディング」でした。

 

「なんでやねん!1回裏の森下でもう終わっとったわ!」

いやまあその通りなんだけど、それじゃブログがつまんないから、ちょっと盛り上げたいのですよ。

実際、金丸が完封ペースに入れたのは 金丸の2つのフィールディング が良かったからです。

 

まず1個目。

こちらは1回表の守備です。まだ森下は1点も取られていない状態。

1回表2死13塁。投手金丸、打者ファビアン。

ここでファビアンは2球で追い込まれて、4球目をピッチャー返しします。

金丸は凄くいい形で追い込んで、カウント1-2から低めにチェンジアップを投げた。

ファビアンはうまく拾ってピッチャー返し。これを金丸がナイスキャッチ。

ちょうどいい速度のハーフライナーで、金丸はボールをしっかりと見ながら、グラブの真ん中でナイスキャッチしました。

 

ファビアンも追い込まれた後の低めチェンジアップだったので、真っ芯で捉えた打球ではなく、うまく拾ったハーフライナーでした。

もし金丸がこの打球を捕らなければ、打球はセンターに抜けていました。カープが先制してなお走者2人置いて、6番坂倉・7番泰でした。

「あれはイージーだ。投手なら捕って当たり前だ」

ホント、昭和時代は当たり前でしたね。でも今はみんなトラックマンの数値ばかり見ていて、「9人目の野手」という意識を持った投手は少なくなりました。

 

金丸は4回表の先頭打者キクのセンター前ヒットも好捕しました。

これはファビアンより鋭い打球でした。キクはファールでくさいコースをカットしてカウントを整え、金丸にストライクを投げさせました。そしてコンパクトにセンター返し。打撃内容は最高でした。

打球も最高でした。ファビアンのは先っぽで拾ったハーフライナーでしたが、キクのは芯で捉えた正真正銘のピッチャー返し。

これを捕った金丸にはたいへん感心しました。「森下みたいだな」と思いました。

 

ファビアンの打球を捕った時は「まあこれくらいなら捕るよね」って感じで、キクのは「うお!これを捕るんか、守備上手いな」と思いました。

もし抜けていたら、無死1塁でモンテロファビアンです。ここで1点でも2点でも返せば、スコアは動きます。たとえ1点でもスコアが動けば試合は動きます。

金丸は流れを自分で作りました。試合は0対4のまま中盤を迎えます。

 

カープの2番手で登場したのは赤木晴哉。

5回裏ポンポンとストライク先行でツーアウト捕った後、ボスラーに低めのストレートをフェンス直撃のツーベース。

ボール気味ですが、ボスラーはローボールヒッターです。去年もどこかの地方球場でこんなのを打たれたような記憶がある。

2死23塁。バッター新人。また低めストレートを打たれレフト前。0対5。

高橋周平にもライト前。0対6。

 

7番石伊にはピッチャー返しされました。強い打球でした。

この石伊のピッチャー返しを赤木は捕れませんでした。強い打球ではありましたが、赤木の逆を突かれるように強い打球が赤木の横を抜けました。

私は「終わった、負けた」と思いましたが、なぜかそこにキクがいてスリーアウトチェンジ。カープは首の皮一枚繋がりました。

 

キクが2塁ベースの「ほぼ真後ろ」か「1メートル右寄り」ぐらいの位置で捕球したことからも、石伊の打球がいかに「ピッチャー返しだったか」を物語っています。

ピッチャーの足元を抜ける速い打球は前田健太にも捕球が難しい。しかし昨日の石伊の打球は顔の高さのバウンドだったので、金丸や森下なら体の正面で捕れていた打球です。

赤木は投球後に体が1塁側に倒れます。だから強い投ゴロがセンターに抜けるのです。

 

近頃はこういう投手が増えました。昔はそういう外国人がいたら、よくピッチャー返しやセーフティバントしろなんて言ってたもんですがね。キーオやガリクソンよりもっと前の話です。

1990年の野茂英雄以降は、日本人投手も市民権を得て、投ゴロを捕らない投手が激増しました。

「前に打たせなきゃいいんでしょ」ってパワーピッチャーが増えました。

 

令和の現在はオールドファンも

「それぐらいお前の好きにしろ」

と見ています。投ゴロを捕るために球威やコントロールが落ちる方がイヤという考え方に変わりました。

 

6点差などツーチャンスです

ただ昨日の試合に限って言えば、金丸は自らのフィールディングで流れを持ってこれたし、赤木は7点目を取られて試合を壊すところでした。

「6点目で既に壊れてんだよ!」

それは完全に的外れです。あんたはたった6点差で試合を諦めるのか?タコすぎますよ。

 

もう一人タコがいました。

中日の井上一樹です。たった6点差でもう余裕こいて、金丸の個人記録に走りました。

7回105球の金丸を8回のマウンドに立たせたのです。

「6点差なんだから別にいいだろ!」

いいですよ。あんたたちの自由ですよ。

だがカープファンの私は「これで試合がわからなくなるぞ。ワンチャン勝てる可能性が出てきたぞ」と思いました。

 

「ほれ見ろ。お前だって負けると思ってたじゃねえか!」

いや、負けるとは思ってません。「負けそうだが相手がミスしてくれたらいいな」と思っていたのです。

「負ける」と「勝てるかも」は雲泥の差です。

「負けた、終わった」と思ったチームは追加点とられてそのまま負けます。

「勝てるかも」と思ってるチームはファインプレーで失点を防いで、反撃のチャンスが残ります。キクの好守がそれです。赤木も7回裏を三者凡退で抑えました。赤木の諦めない粘りが8回表の反撃に繋がったのです。

 

たかが2点を返したところで、まだ4点負けてます。

中日はまだまだ余裕の展開です。金丸を代える必要もなかったが、中日はメヒアを出した。井上は金丸の個人記録が消えたらすぐに降ろした。メヒアにも気の毒だと思うよ。

モンテロが三塁線を鋭く破るが判定ファール。入っていれば4対6でした。ベースの内側を抜けたように見えたけどな。

ファビアンも三直。これもバット折られたけど、頭を超えたら2点タイムリーでした。

 

9回も藤嶋と松山を攻めて、あと一人出れば2番中村奨成まで持っていけた。

代打秋山三振。1番大盛も二飛で試合終了。2対6。

4点差でしたが、気分は2点差くらいの接戦でした。完全に今日に繋がります。今日は楽勝で勝つ。今日はドームなので雨は関係ありません。

 

8回の2得点のきっかけは1番大盛の中安でした。

素人が見落とすような、なんてことない1死からのセンター前ヒットですが 内容がてんこ盛り でした。

私は

「行ける。このヒットで金丸をシバけるぞ」

と思いました。

 

大盛はそれまで金丸に3打数3三振でした。

大盛は2三振で迎えた第3打席も早いカウントでカーブとスライダーを打ちに行き、良い感じのファールを打っていました。

キャッチャー石伊も見てましたから、第4打席は配球を1打席目に戻してきました。大盛は

「その攻めのパターンは知ってますよ」

とばかりにヒットしたのです。

1番大盛は打率.300は無理かもしれないが、頭を使ってよく頑張ってる。守備範囲はセリーグナンバーワンだし、肩も入れりゃNPBナンバーワンセンターじゃないか。

 

本日のゲームプラン

4番がモンテロになってカープの攻撃にリズムと流れが生まれました。

この良い流れを作っているのが1~5番の5人です。6番坂倉も地味に9打点。いい流れです。

モンテロとファビアンがボール球を振らずにストライクを振っているうちは、カープは最強です。

最強というのはセリーグ最強という意味でもありますが、「カープの能力を最大限に発揮できている」という意味が強いです。4番モンテロは最強のカープを引き出せています。

 

1番大盛と2番打者の出塁があるとカープの攻撃はワクワクします。得点の予感が充満します。マシンガンでビッグイニングの予感。

下位打線には無邪気な佐々木泰がいます。昨日も4点負けてるのにカウント2-0から厳しい球を打ちに行って外野フライ。佐々木泰はそれで良い。佐々木泰はどんな時でも自由に打て。

 

栗林vsマラー

マラーはカープに勝ったことがない。あったらゴメン。記憶にない。

カープは先攻ですから1回表を大事に行こう。1番大盛と2番奨成が昨日4タコで終わらず2点取ったことは非常に大きい。

私が井上なら金丸の個人記録など無視して、8回から継投に入ってました。そうすれば松山を使わずに済んだ。

井上は6点差を4点差にして、松山を出した。だから中日は弱いんだ。

セーブ王がいるチームは意外と弱い。

 

カープは先制して逃げ切りたい。

説得力のある上位打線と意外性のある下位打線で、打線に「面白い流れ」ができている。この野球は1位の野球です。

それに今日は小園がスタメンと新井も明言しました。

私は小園のリフレッシュ休暇に納得しています。今日暴れろや。3本くらいで許してやるぜ。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感