2023.5.21(日)
阪神 4-1 広島 甲子園
新井はいい野球をやってるんですが、ここまで40試合を消化して20勝20敗。
2週間のロードに出る前のカープは13勝15敗でした。ロードを7勝5敗で乗り切ったため20勝20敗。
首位阪神はこの2週間を9勝3敗で突っ走り25勝14敗1分。カープとのゲーム差を5.5としました。
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阪神とカープの決定的な違い
阪神とカープはよく似たチームです。
先発ローテが強力でリリーフも豊富。打線は少しパワー不足ですが、足を使った攻撃をする。
岡田監督もスモールベースボール信者で攻撃よりも守備優先。打順もなるべく固定したい派。
他にもホームで強いとか、ファンが熱狂的とか、お好み焼きが美味しいとか、今年の阪神と広島はよく似ています。
だが決定的に違う点が一つある。
それが1番2番の出塁率です。あちらは侍クラスの近本、中野。こちらは岐阜大学リーグのキクと野間。
出身大学は関係ないけど、出塁率4割と出塁率3割の差はけっこう大きい。
しかもカープはキクの打率が下降気味で昨日はまさかの送りバント失敗。キクのバント失敗は完全に想定外でした。
おまけに今のカープには野間峻祥がいません。右足の故障で登録抹消中。
5/17に野間が登録抹消された途端、カープは1勝4敗。
皆さんは
「野間なんか関係ないよ!」
とおっしゃるかもしれませんが、私はカープの2番打者不足、ひいては1番2番打者不足にとても危機感を募らせています。
カープのクリーンアップは秋山マク西川。
阪神のクリーンアップはノイジー大山佐藤。たいした差はないと思います。互角か少しカープが上。
悔しいが1番2番は阪神が上。キク野間がいても阪神が上なのに、今のカープには野間がいない。
野間が最短で復帰できるとは限らないし、できたとしてもまた再発する恐れがある。
野間は開幕40試合でもう3度ほどピリッと来ている。試合途中での交代が3回か4回ある。
私の理想オーダーは「1番小園、2番野間」でしたが、そろそろプランBを考える時期が来たのかもしれません。
各チームの2番事情
私の好きな1番2番は
1番・・・出塁率が高く盗塁ができる選手
2番・・・小技ができてフライを打たない選手
です。
何度か発言してきましたが、私の理想の1番は阪神の和田豊です。現2軍監督。
盗塁はそこそこですが和田は出塁率が高く、とにかく空振りをしない選手でした。ファールも多いし。
理想の2番は特にいませんが、ヤクルトの宮本慎也や中日の井端弘和タイプが好きです。広島の山崎隆造も好き。
最近の攻撃的な2番も好きですが、それをするには強力なクリーンアップが必要です。つまり「今のチームで2番龍馬をやるのは反対」という意味です。
2023年のセリーグでは他の5球団も小兵タイプを2番に起用することが多い。
1位阪神の2番は中野拓夢。
2位DeNAの2番は関根やら京田やら。
カープは野間の離脱後、上本崇司が最も多く2番を打っている。
ヤクルトは2番を固定しない方針。1番3番が固定されてるからそれができます。
中日は岡林と大島が1番2番。私は岡林の2番はもったいないと思います。
巨人だけが長距離打者を2番に置くことが多い。このチームは「打線のつながり」ではなく「一発ホームラン」で得点するチームなので打順はあまり関係ないのです。
狭い関東3球場では強いでしょう。今季ここまで16勝10敗。
その代わり広い西側の3球場では2勝9敗です。アホなんですよ。笑
カープの新しい1番2番
黄金期のタナキクマルから5年。
カープはいまだに新しい1番2番を固定できておりません。
まあ、あそこまで歴史的な上位打線は難しいとしても、小園と羽月と大盛がもうちょっと菊池や野間を脅かす存在になってほしかったですね。
私は小園もぼちぼち一軍復帰してもいいと思っていますが、それでもいきなり1番でバリバリ活躍できるとは思えないです。未知数。
羽月は代走の切り札としてベンチに置いておきたい。キクをスタメンから外す勇気もないからです。
大盛はヘンな長打力を付けて何番を打ちたいのかよくわからなくなってきています。笑
昨日の試合では無死1塁で2番中村貴浩がセカンドゴロゲッツーを打ちました。アンダーソンはバント失敗。まさかのキクまで送りバント失敗。
一つのアウトを与える間に、走者を一つ進塁させられないと接戦を落とします。これは野球の基礎の基礎。
カープで最も進塁打を打てるのが野間峻祥です。今はいないけどね。
今シーズンは2番野間で戦うとして、来年以降は故障の多い野間に代わる2番打者を育てておきたいですね。
例えば韮澤雄也なんて非常に可能性を感じます。羽月隆太郎も空振りが多いが野間とタイプが似ている。矢野雅哉もポップフライが多いがファールで粘ろうとする意志は感じる。
もちろん中村貴浩もまんまポスト野間です。ヒットを打って走者を進める2番打者になればいい。
理想は打率=出塁率の菊池涼介に7番あたりを打たせたい。
実際新井もオープン戦と開幕戦ではキクを7番8番で起用していました。
オープン戦で最も数多く1番を打っていたのは実は秋山翔吾です。
野間が不在の間だけ秋山を1番に置くことも私は考えました。
阪神の1番近本は打点も多いです。40試合で23打点。得点圏打率が高いせいもありますが、阪神は3割バッターの木浪をあえて8番に置いてるんですよね。
新人の森下が6番、打率1割台の梅野が7番。んで打率.312の木浪を8番。これは明らかに近本・中野にもポイントゲッターになってもらう作戦です。
阪神のチーム犠打数33はセリーグトップ。うち投手陣の犠打が12個もあります。カープは9個。
バント成功率までは調べられませんでしたが、カープの投手陣ではアンダーソンが4試合先発して送りバントを2回失敗しています。1回はヒットになったけど。笑
7番8番にキクがいれば投手で送って1番秋山勝負という作戦も取れるのかなとちょっと思います。
あとは思い切って中村貴浩や韮澤雄也を1番2番で野間と競わせる。
ただ2番を若手に託すとなると得点効率は大幅ダウンしますよ。昨日の試合だけでもそれがわかるでしょう。
林晃汰を含めた若者たちはヒットを打つことしかできないです。
野間、キク、龍馬などはアウトになりながら走者を進めることができるのです。
西川龍馬は昨日の7回表無死2塁でポップフライを打ち上げました。ヘトヘトの才木でしたから思い切り打てばよかったんですが、一瞬右にゴロを打とうと考えてミスショットしました。そういうこともありますが、基本的には龍馬もチーム打撃やケース打撃のできる選手です。
断っておきますが「進塁打=必ず右方向」とは限りませんよ。
状況によっては三遊間にゴロを転がしても立派な進塁打です。
とにかく今週はホーム6連戦。
何もしないでも4勝2敗で乗り切れるかもしれませんが、私はそろそろプランBを発動させた方がいいような気がする。
選手を信頼する新井の考えもわかりますが、キク野間のポジションに中村貴浩や林晃汰をはめ込んでも持ち味は出ないと思います。
野間がいない、小園がいない、デビッドソンがいないのに「1番小園、2番野間、7番デビッドソンの野球」を続けるのは良くないと思うのです。
林晃汰は返す人なので進塁打は要りません。一振りで仕留める打撃を追い求めるべき。
中村貴浩の使い方はまだよくわかんないです。