得点の取り方を教えます。【素人向け】

2025.7.4(金) 

巨人 1-0 広島 東京D 

山崎伊織vs森下暢仁の投げ合いはエース対決にふさわしい内容でした。

山崎はシュートフォークカットを自由自在に操る。森下は今季初めてカーブが低めにズバズバ決まる。

決定打は坂倉が代打キャベッジに要求したインハイのストレート。要求通りに投げた森下。ライトスタンド上段にドカン。0対1で敗戦。

「坂倉のリードがあ…」

それも一理あるが、私は坂倉のリードを激しく支持する。四球を出すくらいなら一発打たれろが私と坂倉のポリシー。

昨日のエース対決で先にマウンドを降りたのは山崎伊織です。キャベッジは山崎の代打でした。

森下は試合に負けて勝負に勝った。新井の野球はこんなのばっかりです。 

 

エースの投球

坂倉森下のインハイストレートにゴチャゴチャ文句言うやつは素人です。これはいちいち説明しなくてもわかるよね。

昨日の試合の敗因はカープが0点だったから。狭い東京ドームでソロホームランを浴びずに坂倉森下で完封勝利はまあ 50% くらいの低確率でしたね。昨日の試合はよくて50%くらいしか勝率がなかった。守り勝つ野球は森下の日でようやく勝率50%。去年は68勝70敗でした。引き分け5も印象的。

2025年の巨人には岡本和真がいません。巨人の攻撃力は岡本離脱で30%ダウン。全体で70%の得点力です。そういう事情も加味して森下坂倉が巨人を完封する確率は非常に高かった。球場は狭いけどね。

 

カープの敗因はショート矢野。

守備がヘタとか打撃がダメとか言ってるんじゃありません。

小園のポジションがフラフラしているから、チーム全体もフラフラして弱いと言っているのです。

いいですか。

昨日の試合中に小窪哲也打撃コーチの談話が全国放送されました。

いわく、

「山崎伊織は今日も完璧だ。連打は難しい。ホームランとは言わないが二塁打以上の長打じゃないと得点できないだろう」

とのこと。

なんだよ、小窪、

わかってるじゃん。

 

まったくもってその通りです。

敵エースから点を取って勝つためには、守備固め要員を並べたってダメなんだよ。敵エースは矢野と田中にシングルヒットなんか打たれてもビクともしないんですよ。

素人は「矢野の打率が.260、OPSが小園より上」とかアホなことを真顔で言います。

玄人は山崎が矢野に「はよ打ってや。笑」とナメたピッチングをすることを知っている。素人は知らない。見ていてもわからない。素人だから。

 

野球の前提は過去のデータにありません。

山崎伊織は矢野に「はよ打ってや。球数節約したいわ。笑」というピッチングをしました。矢野はそれを右中間にツーベース。これは偉い。立派です。1死2塁。

だが山崎と甲斐は9番森下と1番奨成をしっかり抑えた。奨成のレフトライナーも厳しく見れば打ち取られた当たりですよ。

グラウンド内に打つから相手ファインプレーの餌食となる。奨成がスタンドまで放り込めば森下完封、広島優勝だったのである。

 

とにかくエースは補欠に全力投球をしない。するヤツもいるけど、そいつはアホだと私は見ている。

8回裏0対0、1死無走者、打者キャベッジ、投手森下。

この場面でキャベッジの一発を避けろとか言ってるヤツは臆病な子犬です。坂倉はカウント1-1からインハイにストレートを要求し、一発を打たれた。それは仕方がないというのが私と坂倉の野球観です。キャベッジごとき、敬遠できるか。タコ。

 

得点の取り方【基本編】

森下は8回1失点。8回裏1死まで0対0でしたが試合に負けてまた敗戦投手。ほんま、ショート矢野は4位の野球です。

カープが弱い理由は得点が取れないからです。本拠地に客が入らない理由も得点が取れないから。

 

新井は頭を入れ替えないといけない。私もスモールベースボール信者ですが、令和の若者にスモールベースボールは通用しない。

令和の若者は大谷翔平のMVPを知っている。DH制にピッチクロックなど「野手に有利な野球」をよく知ってる。

セリーグにはどちらもありません。新井は昨日「森下の試合だ、森下を先に降ろしたくない」と語りました。古い 野球観です。

私もエースの美学が好きですが、令和キッズはその美学を知らない。投げ込みと走り込みが悪だと決めつけている。

 

私と新井は走り込んで泥だらけになってきた。今の子はパワハラだ!と言いながらクーラーの部屋でスマホをいじっている。

まあいいや、今日のテーマは得点の取り方だ。

 

私は巨人との0対0の試合を見て育ちました。大野vs槙原がカード頭で2戦目は川口vs桑田でした。斎藤雅樹はカープ戦を露骨に避けていました。斎藤は左打者に打たれるから。

槙原や山崎伊織はコントロールも良く、変化球も変幻自在に操れます。8番達川などには本気を出しません。

どうやって点を取るかと言えば、小窪哲也の言う通り 一発長打 しかないのですよ。

 

それなのに昨日もショート矢野、サード田中広輔、セカンド小園海斗。

金曜日のエース対決に勝ちたければショート小園、セカンド矢野。サード内田湘大です。二俣でも可。

これをやっても山崎伊織から得点できるかどうかはわかりません。だがチームの勝率は 60% にアップすると思います。

内田が打つから勝率60%になるわけではありません。小園が打つから勝率60%になる のです。

 

小園を打順2番でも3番でもいいから役割を固定する。ファビアンの前を打つのはとても良いと思っている。

んで守備位置も一か所に固定する。セカンドでもいいけど、どう考えても小園を最も活かせるポジションはショートである。

ショート小園、サード田中、セカンド矢野でスタメン組んだところで、1~9番までの打順は昨日と全く同じです。セカンド小園とショート矢野が入れ替わっただけの話。データ上では山崎との対戦結果は変わりません。

 

だが野球のリズムは変わる。小園がどっしりしていればカープは強い。新井のスケベな日替わり打線がカープの打てない原因です。

田中が2番で、モンテロが7番なんて相手が楽すぎるっての。タコか。

1番奨成、2番小園、3番ファビアン、4番末包、5番坂倉、6番モンテロ、7番内田、8番矢野がカープのベストだ。

矢野が1番を打てるのが私の理想。私だって矢野を応援しているが、ショートで毎日出ている場合ではない。ショート矢野が新井の敗因。

オールスターは素人の祭典だから矢野が出れば私も嬉しい。

だが一軍の公式戦は命がけの真剣勝負である。私はまだ矢野に命を預けられない。モンティには預けられるよ、モンティより打つ一塁手はカープにいないからね。

 

得点の取り方。

それはカープのベストを尽くせということ。「ショート矢野、日替わり小園」ではカープの70%しか力が出せない。

自由に暴れる選手は小園であって矢野ではない、というのが私の考えです。今の小園はチームのために縮こまってます。打率.290、2本塁打なんて小園の成績じゃありません。ナメてんのか。

 

巨人のリード

まあでも昨日の山崎は打てるタマが1球もなかったよ。さすがです。

8回表の先頭打者モンテロに対して山崎&甲斐は徹底的にフォークとシュートを投げてきました。

山崎と甲斐は「先頭打者にフォアボールを出してもいいから一発だけはNG」というピッチングでした。結果はアウトローストレートに見逃し三振。

なんでモンテロが見逃し三振に悔しさを表したかと言うと、審判に対して「ボールだろ!と思ったわけではありません。

「なんで、ここでそれが来るんだよ!」

っていう感情です。

 

8回表の先頭打者モンテロは一発ホームランだけを狙っていたわけではありませんが、強くて速い打球を打ちたいとは思っていました。

モンテロの次が8番矢野で9番森下。

モンテロは「9番森下に代打が出ない」と思っていた。甲斐拓也は「代打もある」と思っていた。

モンテロは二塁打以上を打ちたい。甲斐は四球でもオッケー、代打野間なら敬遠して1番奨成、2番田中と勝負してもいいと考えていました。だから9球連続フォークを投げて、モンテロの長打を防いだ。

 

モンテロもファールで甘いタマを待つ。カウント2‐2。次が10球目。

甲斐はついにインハイストレートを投げる。ストライク臭かったのでモンテロは打ちに行きファール。当たり前ですがちょっと振り遅れていました。

甲斐はここでアウトローのストレートを続けます。老獪です。打たれても長打がないからです。

投げ切った山崎も立派です。アウトローのストレートがズバリと決まり、モンティ手が出ず見逃し三振。モンティがジャンプして悔しさをあらわにした理由は球審へのジャッジに対してではありません。甲斐拓也の巧妙でねちっこい配球に対してです。 

 

本日のゲームプラン

グリフィンvs玉村。なぜかナイトゲーム。

今日は五分五分ですが、カープは明日がルーキーの佐藤柳之介なんですよ。ちょっぴり不利だと思うんですよ。

今日勝たないと 今シーズンは終わっちゃう かもなあ。阪神と6.0ゲーム差だしなあ。

 

ショート矢野は4位の野球。マジで弱いよ、接戦を落とすよ。

見かけ上の数字ではカープの貯金が1個で順位は2位。

だがカープはレギュラー全員が体調万全で、巨人は岡本抜き、ヤクルトは村上抜きです。

岡本和真はオールスター明けに帰って来ます。DeNAのオースティンはいつ戻るのか知らない。

カープが今、貯金10個以上作って巨人とDeNAをぶっちぎって当たり前なのです。だけどロースコアの試合を落としたり、7点差を逆転されたりして勝率5割。ヤバいよ、ヤバいよ。

 

カープの伸びしろはサードの佐々木泰、二俣翔一、内田湘大。

田村俊介、中村貴浩も頑張っているが外野はちょっと空いてない。

佐藤啓介、前川誠太はセカンドの選手。セカンドとキャッチャーがカープで一番空いてない。

よって一軍に呼ぶべき選手はサードの若手。二俣と林。ラミレスでもいいよ、もう。

 

今日明日の東京ドームで2連敗するとマズい。

グリフィンもここまで防御率0点台。カープとは今季初対戦。去年も苦手だったなあ。

矢野や田中が単打をいくら打っても点は入りません。相手エースは「一発のないやつには早く打ってもらおう」と思って投げてくるからです。

それをデータ野郎が数字だけ見て、「矢野のOPSは.650だ!」とか言うから玄人の私はちゃんちゃらおかしいのです。

 

「矢野のあの守備があれば打率230で十分」という話も完全に迷信です。

まず矢野の守備がかなりテキトーだし、バッティングも裏付けと根拠に乏しい。

モンテロが悔しがった見逃し三振の直後、矢野がアッサリ二塁打を打ちました。あれは巨人が打たせてくれたものです。

新井は森下に代打を出さない。これはいい。森下も粘ってましたし、山崎もけっこう本気を出してきました。私はインハイにストレートが来るかと思いましたが、さすがに山崎もそこまではしませんでした。

続く奨成が強烈なレフトライナー。山崎は森下でもうガス欠でした。昨日の敗因を挙げるなら中村奨成ですかね。

 

カープ打線の神ファイブは小園、末包、坂倉、ファビアン、モンテロ。

中村奨成もここに肩を並べてほしい。

今日も奨成がスタメンしていいですが、奨成はタイムリーヒットを打てるので1番はもったいない。

1死2塁で矢野がヒットを打っても、実は得点は 入らない のです。

なんでか、わかりますか?

矢野のヒットは浅いからです。2死2塁で走者が奨成や大盛なら矢野のヒットでも点が入りますが、1死2塁で矢野の単打ではまず得点は入りません。この話は上級者向けです。

 

秋山と田中もシングルヒットを打つ打者ですが、秋山と田中はこの話をよく知っていて、1死2塁では一二塁間や三遊間のヒットを打たない。なんでかと言うとライト正面、レフト正面で敵のシフトに引っかかり、二塁走者が帰れないから。

秋山と田中は走者なしでは一二塁間に打つが、走者2塁では打たない。走者2塁の時はセカンドの頭、ショートの頭を狙う。こうすれば2塁走者がホームインできるからです。

野間峻祥は走者なしでもセカンドの頭とショートの頭を狙っている。走者1塁の時は叩きつけて三遊間に高いバウンドを打つ。

 

私はそういうところを見ている。

グリフィンvs奨成の過去の成績は知らないが、2番がファビアンや小園だと奨成には甘いタマが来るし、8番の矢野が出て、得点圏で1番奨成に打順が回ればグリフフィンはイライラして消耗すると思うのです。

野球はチーム競技で、打線は線です。過去の対戦成績とか右対左とか、OPSとか守備範囲の広さとか、そんなのチームの得点能力にはほとんど影響しません。単にヒット数が増えるだけの話です。

返すヤツの前に出るヤツを置く。これをすれば得点できるのです。

奨成は基本返す役で、小園は基本出る役だというのが私の見立てです。

矢野は完全に出るヤツ。モンテロも返す役を十分こなせます。打順は4番でいいくらいです。なんでモンティが7番なんだ。タコか。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感