広島クロンvs中日三ツ俣大樹[守り勝つ野球]

2021.4.18(日)

中日 2-4 広島 ナゴド

線路は続くよー、どーこまーでーもーっ!

イエーイ!! 

高橋昂也5回0失点。被安打1。昨日の勝因。

まあ決してナイスピッチングではなかったけどね。苦笑


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クロンが打った!

ケビン=クロンが一軍合流。即2安打3打点。ヒーローインタビュー。

珍しいねえ。ビジター3連戦の途中でカープがファームの選手を呼ぶというのは。いつもは新幹線代をケチるんだけどね。笑 去年はたぶん一度もなかったと思います。一昨年はどうだったっけ?

そのクロンが2本のタイムリー二塁打。先制タイムリー&逆転タイムリー。

打って勝ちました。私だって打つのはキライじゃないですよ。笑

私がいつも言ってんのは「打てない時にどうやって勝つか」なんですよ。

打ったら勝つのは当たり前じゃん。サルでもわかる簡単野球。ウッキッキー

私が言ってんのは打てない相手に勝つ野球。打倒由伸、打倒モイネロの話ですよ。

 

巨人は打てない相手に勝つ野球をやっている。

ドラフトでズルしたり、バティスタの水筒に毒を入れたり、その打てない投手を強奪したり。

私が育てた丸佳浩は自らの意志で巨人に行ったからそれはオッケーです。早く松原と香月を外して大リーガーを使ってくれないかなー。楽しみだな-。ワクワク。

 

カープ球団は一切の「非紳士的行為」をしません。

なぜならスポーツマンだからです。

だから守って勝ちましょう。

昨日の勝利はクロンが打ったから勝ちました。逆転のカープ。

だけどそれは中日が守り勝つ野球をできなかったからでもあるのです。

中日がミスしなければカープは負けていました。

 

広島のミスと中日のミス

昨日の試合はミスが失点に直結した「よくある試合」でした。典型的な日本プロ野球。

カープが5回1安打の昂也を降ろしたことには賛成。ケガ明けですしコントロールも悪かったし。

6回に逆転された中田廉の「1回2失点」にも一切不満はない。もともと廉はあんな投手だし、1番大島→2番京田→3番高橋周平の左3人に廉をぶつけりゃ2安打くらいは当然浴びます。それが廉の実力。左相手にシュートとフォークを多投して廉とアツはベストを尽くしたと思います。

こういう時にバックが守ってあげたいのですが、大島の一ゴロをクロンがエラー。その3球前にはレフト長野久義が大島のファールフライを落としている。2個もアウトを取ったはずの廉でしたが現実世界は無死1塁のピンチとなりました。これで廉はセットポジションで「走者大島、打者京田」と対峙。6回裏1対0、無死1塁。京田はバントなのかバスターなのか、全く予想させない構えで揺さぶります。走者大島は盗塁王。

まだ6回だし普通なら「1点あげても」って気持ちになるのですが、そこは昂也君の「3年ぶり勝利の権利」がかかっていました。「投手陣のアニキ」は1点もあげるわけにいかず結果2失点するのであります。優しいんだよ、中田廉は。

 

逆転した中日のミス

対する中日の先発は小笠原慎之介。昨日も言いましたが夏の甲子園で高橋昂也に逆転サヨナラ勝利した男。

立ち上がりはリリースポイントがバラバラで不安定でしたが、4回に立ち直り7回1失点。

この子、近い将来沢村賞を争う投手になりそうです。カーブとチェンジアップはどちらも魔球。ストレートは150kmでコントロールも安定してきました。牽制とフィールディングはまだスキがありますが、逆に言うとそれぐらいしか弱点がない感じです。伸びるよ、この投手は。森下と沢村賞を争うのは今年かもしれないです。

8回祖父江。

私は中日の祖父江と福、阪神の岩崎とスアレスは打てると思ってます。去年の疲れがあるからです。

巨人の中川も昨日1失点。よしよし。相手にもスキはある。

得点1対2。8回表1死無走者。誠也詰まり気味のヒット。アツはゲッツーと紙一重のセンター返し。長打厳禁で坂倉四球。1死満塁。

 

ここで7番ケビン=クロン。カウントは1-2。追い込んだ祖父江。

キャッチャー木下はアウトロースライダー要求。決め球を投げるにはちょっと早すぎた。祖父江のスライダーが甘く入ってフェンス直撃2点タイムリー二塁打。カープ3対2! 内野ゴロでもう1点。4対2。

8回塹江はどん詰まりヒット1本で4者凡退、栗林3者凡退。素晴らしい。コイツらサイコー。失投ゼロ。

 

中日は7番クロンとストライク勝負したのが敗因でした。「失投」で負けた負けパターン。

カウント1-2。まだボール球を3球も投げられました。

中日バッテリーは6回表にもカウント2-1からクロンに甘いチェンジアップを投げています。結果はタイミングドンピシャのサードフライ。クロンはバットを叩きつけて悔しがる・・・でした。若き小笠原君は激しく吠えてガッツポーズ! この試合最初の「勝負どころ」でしたが、中日バッテリーはここでもミスをしています。事故が起きる配球でした。8回表にも2回目のミス。次は事故が起きました。

 

中日も守り勝てばいいんですよ

中日サイドから見ると、昨日は2対1で勝つべき試合でした。むろん与田はそのつもりで8回に祖父江と福を投入したのでしょう。

去年37連勝を記録した大功労者たち。しかし今年、その疲れは残っています。昨年と同じ活躍はキビシイ。

じゃあどうすれば良かったか? ゴメンナサイ。私は知らない。カープなら知ってるけどドラゴンズの事情は知らない。

岡田俊哉が二軍に落ちたことと、藤嶋健人の気合いが乗りまくってることは知ってます。

 

カープは1対0の試合を目指すべきでした。

2番長野を5打席立たせたことに私は大反対。6回の中田は賛成。なぜ左の森浦じゃなかったかはナゾですが、昂也の6イニング目&打者3巡目はもう限界でした。

「6回から森浦→大道→塹江→栗林だ!」と私は思いました。皆さんもたぶん一緒でしょ。笑

 

この3連戦、カープは勝ち越しましたが中日の四番がいないことに救われました。

んでやってみてわかったけど、中日のチーム本塁打数が現在3本。シーズン143試合で20発ペースの件。

これ、ナゴヤドームが広すぎる。

クロンと誠也はホームラン4本損したわ。東京ドームなら看板に当たっとる。

中日はドームにテラス席作って敵も味方も本塁打を増やすか、いっそのことカープのように守り勝つ野球を目指すべきでしょう。

 

中日の木下拓哉君。

打たれましたが全体的には良いリードをします。カープ打者の弱点をよく知ってる。打撃もしぶとい。味方投手が投げミスすることをもっと頭に入れてリードしないといけない。

サード高橋周平は毎試合ヒットを1本防いでくるし、根尾昂の外野守備も素晴らしい。この子はレフトじゃなくライトでしょう。守備範囲も広いし強肩だから。高校全日本でも根尾はライトがメインでした。ショートはアイツ。

根尾のセンターも面白そうですが、大島洋平にはまだ外野での「リーダーシップ」があります。一昨日の羽月がタッチアップで3塁ストップしたのも大島がサボらずフェンス直撃のカバーに走っていたから。中日はよく守ってます。好感。カープも見習うとこですよ。

 

中日の三ツ俣大樹

んで私の3連戦MVPは三ツ俣大樹君です。来月29歳。

この子、元オリックスなんですって。知ってました?私は知りませんでした。

誰とトレードされたかって言うと天才岩崎恭平とでした。東海大相模→東海大。田中広輔の3つ先輩です。

当時の岩崎は28歳で天才的守備力を誇っていました。全盛期の立浪和義みたいでした。しかしライバルが井端で後輩が堂上弟。よってオリックスに請われて22歳の三ツ俣君と交換トレード。

その三ツ俣君が中日7年間で17安打。今年が中日8年目。

カープ3連戦に全試合セカンドで先発。9打数2安打3打点。ケムナから派手なダメ押しタイムリーも打ちましたが、彼の良さは内野守備です。実に堅実で安定していました。守備範囲も広い。この3連戦で5本くらいカープのヒットを防ぎました。とくに二遊間方向の打球に強いですね。

 

中日のセカンドは3割バッター阿部のものでした。しかし今年の阿部は守備のキレが悪いです。

守備型の三ツ俣vs元3割の阿部。どちらを使うべきかは中日ファンの方にお任せします。私はカープの外野に元3割の長野ではなく、チーム一の守備範囲を持つ大盛穂を起用します。みのれ大盛。

かつて落合博満は「観客動員が少ないから」とよくわからない理由で解雇されました。あの頃の中日外野陣は蔵本英智、アレックス、福留孝介でした。二遊間がアライバ。捕手谷繁。

守り勝つ野球の理想像じゃないですか。このチーム。

グライシンガー、ラミレス、小笠原、クルーンのいる意地汚いチームを相手に守り勝った中日。

私が今のチームで目指したいのが「2000年代の落合野球」です。8年間で4度優勝。

 

カープの未来もロマンティックです

予想通り、カープにとってはキビシイ一週間でした。

しかし終わってみれば甲子園とナゴドで2勝3敗。悪くはないです。チームも貯金1。

今週は森下と九里と床田で落としました。雨とかスライドでアンラッキーでした。

エースと先輩が倒れ、5連敗してもおかしくないピンチを救ったのが

遠藤淳志!

高橋昂也!

の二人。ロマンチックでしょうが。笑

 

森下と九里が負けた時、遠藤と昂也が取り返す。

奨成初安打、羽月はマルチ、クロンもマルチ。大道温貴も1週間でマルチ勝利。笑

ロマンチック街道はまだまだ続きます。

 

遠藤は活躍してない? 立派にしたっつーの。緊急スライド登板で試合を作ったでしょうが。

高橋昂也もスライド登板。よく頑張ったぜ。一軍では二軍の時よりまっすぐが速くなりました。あとカットボールが面白い。オリックスの山岡みたいに「チェンジアップ効果を持ったカットボール」です。この球はカウント球にも決め球にもなりますよ。面白い。

フォークは落ちすぎて一球もストライク入らず。3年前の決め球が復活すれば昂也の2桁勝利も見えてきます。