カープが即戦力ルーキーを獲らなかった理由

2017年のプロ野球はソフトバンクの日本一で幕を閉じました。
昨日からはFA宣言が解禁となり、本格的にストーブリーグが始まりました。

 

カープはおそらく今年も来年もFA戦線に乗り出すことはないでしょう。
守備の名手・大和も、来年の目玉・柳田悠岐にも食指を伸ばさないと予想されます。
私もそれでいいと思っています。

 

ならば来季も現有戦力の底上げと、ルーキー、新外国人で力を合わせて戦うことになります。
二人の名コーチが去り、OBの廣瀬純が現場に復帰。
ここもこれでいいと私は思っています。

 

三塁コーチャーは廣瀬が最有力候補だと思いますが、ここだけは適材適所を熟考してもらいたいです。
守備走塁コーチが三塁コーチャーを務めなくてはならないというルールはありません。
ランナーを回す回さない以外に、「サインの伝達」という非常に重要な役割もあります。
95%くらいの確率で、廣瀬が無難にこなせるとは思うんですが、かつての古葉監督は自ら三塁コーチャーを務めた経験もあります。
ウルトラCで緒方監督が自ら三塁コーチャーに立つとか、ウルトラEで野球インテリ・東出打撃コーチが立つとか、いろいろなバリエーションをシミュレーションしてほしいと思います。

 

・・・まあ廣瀬と玉木のどっちかになるんでしょうけども。
さて本題。
来季のカープ、特に一軍のペナントレースの戦い方を構想していきましょうか。
様々な視点があり、一回のブログ記事では書ききれませんが、今回は「今の時点で気になる問題」だけをピックアップしていくことにします。

 

1.気になる投手たち
 岡田明丈・・・エース候補。一歩間違えば20勝できる力があります。
 大瀬良大地・・エース候補。一歩間違えばローテ落ちする可能性もあります。
 高橋昂也・・・ローテ候補。私はもう一年我慢して下で鍛えたい。アドゥワと長井もガマンガマン。
 オスカル・・・サイド転向? 私は変えなくて良かったと思うんですが・・・
 戸田隆矢・・・ローテ?左の中継ぎ? 今年は自慢のストレートが戻りませんでした。
 藤井皓哉・・・中継ぎ候補。来季ブレイク可能性あり。まずは「7回の男」を目指す。
 加藤拓也・・・ローテ候補。去年のドラ1で即戦力投手です。私は先発向きだと見ています。

 

2.気になる野手たち
 菊池涼介・・・足の状態次第では打順を6番に下げてもいいと思っています。
 野間峻祥・・・スタメン出場でも嬉しいですが「代走・野間」はカープの切り札。
 松山竜平・・・レギュラー獲得。来季の規定打席も確実。問題は守備位置のみ。
 堂林翔太・・・来季も大ブレイクは考えにくい。守備固め中心に目指せ80試合。
 庄司隼人・・・打球がかなり力強くなりました。試合に出れば3割近く打てるかも。
 西川龍馬・・・使い方が難しい。冗談抜きで「代打の切り札」が向いているのかも。
 坂倉将吾・・・未来の正捕手。来季も二軍で鍛えるべし。ちょこちょこ一軍に呼んじゃダメ。
 船越涼太・・・2017年は開幕一軍も一転窮地に。正捕手候補からキムタク路線に進むか?

 

3.打順について
 3番4番は不動。1番も不動。5番は松山が安定感ナンバーワン。
 問題は菊池。来季も2番を打てるのか? 膝が万全なら2番菊池で何も問題なし。
 バティスタと松山を同時スタメンで起用できるどうか? レフトとファースト。

 

4.左の中継ぎ
 CSで負けたので、またファンやマスコミから「左の中継ぎ強化」を求められています。
 私も今シーズンまでは「そんなもん要らん!」というスタンスでしたが、来季は何人かの候補が出てきたので、ちょっと見てみたい気持ちが芽生えています。
 勝ちパターンに登場できそうな左の中継ぎ候補は2人。戸田隆矢(24歳)と塹江敦哉(20歳)。
 どちらも四球が多い投手ですが、もし能力が覚醒すれば
「1-0でリードしている8回表、2死満塁、バッター筒香」
の場面に出すことのできるパワーあふれるピッチャーです。

 

5.結論
なぜカープが即戦力ルーキーを獲らなかったか?
仮想ドラフトしてみます。
1位 戸田隆矢・・・直球はまだ140㎞台前半ながら、変化球と同じ腕の振り。1イニングなら即戦力。
2位 中村祐太・・・今季5勝の22歳。来季は大卒ルーキーと同い年。2ケタ狙える先発候補。
3位 藤井皓哉・・・MAX153㎞。来季4年目21歳。開幕一軍は当確。狙え一軍のクローザー!
4位 庄司隼人・・・今季急成長。来季は菊池からポジションを奪う気持ちで行け!
5位 美間優槻・・・23歳の長距離砲。今年二軍で3割・10本塁打。実は二塁も守れます。

それはこんなにも若い選手が「俺を試合に出せ!」と出番を待っているからでした。
ちゃんちゃん。