小林樹斗に感じた「四字熟語」

2025.2.10(月) 

紅組 5-2 白組 天福 

キャンプ第2クール3日目。昨日に引き続き紅白戦。お天気晴れ。

野手のメンバーは前日とほとんど同じ。高木が白組から紅組に変わったくらい。

だから野手の振り返りは今日はやらない。昨日やりましたから、そちらを参考に。

今日は紅組、白組を分けずに登板順に投手を寸評します。

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1~5回

森翔平。2回1安打1四球0失点。

キャンプ初日から思ってたんですが、今年の森は腕を少し下げて投げていますね。プレートの位置もあそこまで三塁側でしたっけ?

今永と自主トレして、完全に今永の物まねしてる。投げ終わった後の左手を戻す仕草がまんま今永。斜め上に持ち上げた姿勢で止めるやつ。

球威とキレはまずまずでしたが、制球はイマイチでした。シート打撃の時の方が調子良かった。

 

玉村昇悟。2回2安打0四球4三振0失点。

貫禄です。先発ローテ4番手を争う立場。本人はどこかで「3番手も狙ってる」と言ってました。楽しみです。キャンプも充実。

  

鈴木健矢。2回1安打3四球3三振1失点。

みんなが言う通り面白い投手ですね。んでやはり右打者に強く左打者に弱そう。

vs右打者には3打数0安打2四球。相手は仲田、ケンティー、奨成、モンテロ、内田。

vs左打者には4打数1安打1四球。相手は韮澤、清水、矢野、羽月、大盛。

この試合だけではなく、シート打撃からずっと健矢のカーブとスライダーは面白い。シンカーはオーソドックスな球筋で左にも結構当てられてるイメージ。

現段階で健矢は「塹江と対の右のリリーフ」という感じ。カープが捕手2人態勢で行けばブルペン9枚目に健矢を置きやすい。

 

アドゥワ誠。2回1安打2四球0失点

球威100点、制球50点。ボールが全体的に抜け気味でした。スライダーとフォークのキレは鋭かった。レフト中村奨成のファインプレーに救われる。まあ調整中ですよ。

 

遠藤淳志。1回1安打0四球2三振0失点。

力強かった。試合後に新井監督から一軍合流を告げられる。沖縄行き決定。

遠藤は紅白戦で評価を上げたわけでなく、二軍からの推薦があったみたいです。んで新井が目の前で確認して合格って感じでしょう。

投球内容を厳しく言えば「詰めが甘い」。やんわり言えば全てのタマのバランスが良かった。チェンジアップのキレと制球が良かったです。

ただし追い込んだ後のストレートが中に入り、高木にヒットを許したのは甘い。走者1塁になると遠藤も「グラブでポン」をやりました。常廣もそうだけど、遠藤も紅白戦は練習感覚でした。

 

大道温貴。1回0安打0四球0三振0失点。

筋肉はスゴいが調整は遅れてます。球威制球今一つ。いい当たりを打たれてましたが、正面だったので三者凡退。

 

6~9回

長谷部銀次。1回1安打0四球0失点。

めっちゃ期待してましたけど、球威制球とも70点。フェニックスの時はもっとスゴかったんだから。楽しみに待ってるぜ。声のデカさは100点でした。

 

ケムナ誠。1回0失点。

久しぶりの一軍登板。自慢のドロップカーブは1球もストライク入りませんでしたが、それでもストレートで小園海斗を押し込みセカンドゴロに打ち取りました。

あとケムナの顔がなんか一層「アメリカン」になってました。髪染めた?

 

日高暖己。1回5安打0四球0三振2失点。

数字だけを見ると「ほろ苦デビュー」みたいですが、高めのストレートは150km近く出てて迫力ありました。

この子、1年たっても体が全然大きくなりませんね。昔の堂林とか中村奨成と同じで筋肉の付きにくい体質なのか。

まだ高卒3年目ですから支配下に置いたまま、二軍で鍛えていきましょう。

日高が打たれた相手は1~5番の上位打線でした。奨成やモンテロに5安打されましたが逃げずに無四球。カッコいいぜ、暖己。

山本由伸のマネもいいけど、日高の投げ方を見てると「斉藤和巳のマネ」も面白いと思うぞ。

 

赤塚健利。1回2安打1死球1三振2失点。

二俣に2点本塁打を浴びる。ありゃ打った方が上手いよ。

達川は「体の開きが早い」と言いましたが、それはそれで武器になる。藤浪晋太郎みたいに「190cmからシュートしてくる150km」を武器にすればよい。

  

杉原望来。1回2安打3四球3失点。自責点2

高卒2年目ながら一軍紅白戦に出場。期待の高さが伺えます。

この子、1年目から面白いと思って見てました。カーブの曲がりが独特なんですよね。プロで立派な「一芸」になり得ると思います。

あと今年3年生になる京都国際・西村くんがドラフト1位候補になることにも注目しています。杉原の後輩です。

 

辻大雅。1回0安打0失点。

キレのいいボールで三者凡退。5球くらいで終わったのでもっと見たかった。ストレートは140kmくらい出てましたよ。

 

杉田健。1回1安打0失点。

ストレートが速く強くなっていました。頼もしい。

マウンドでニヤニヤしながら8球投げて7球ストライク。投げっぷりがいいと言うのか、大胆不敵というのか。

直球主体。変化球は1~2球。スライダーしか投げませんでした。

杉田の悪いところは「初球が良すぎるところ」です。1球目にベストボールを投げると、追い込んだ後に投げるタマが無くなるぞ。

 

小林樹斗。1回1安打0四球2三振0失点。

この日のMVP。堂々のピッチング。私は 感動 しました。こちらも最速148km。ノビがあってキレがある。

小林は先頭打者の小園に対して2球ボールでカウント2-0。だけど2球目の内角ストレートは小園がのけぞるほど鋭いストレートでした。

結果から言いますと、小林は小園をカウント2-0から 空振り三振 に切って取ります。

小園海斗は昨年12球団で三振率(PA/K)が2位だった選手。小園は近藤健介より「三振しないバッター」なのです。まあ小園は初球を振るから三振が少ないだけなんですが。1位はDeNA宮崎。

小林がストレートストレートの後、スライダーフォークでカウント2-2に戻すと、5球目は外へ逃げていくようなフォークボールで空振り三振。

 

中村貴浩に1安打されて、2死1塁で打席には前の打席ホームランを打ってる二俣。

小林高木のバッテリーは臆することなく2球で二俣を追い込みます。

この2球目のカウントの稼ぎ方がとても上手かった。二俣の打ち気を察してストライクからボールになるスライダーで三塁側にファールを打たせました。

小林樹斗の球威がケガする前の球威に戻って来ました。んで彼って頭のいいピッチングもできます。すげえぞ小林。今シーズンは智辯和歌山の年にしようぜ。4番林、胴上げ黒原。

 

調子に乗り過ぎるほど、小林樹斗のピッチングにはロマンがあった。

私は今、小林樹斗に対してある 四字熟語 をイメージしています。

何でしょう?

「支配下登録」は5文字なのでブーです。 

 

私の頭に沸いた小林樹斗への四字熟語。

 

それは…

 

 

 

ズバリ…

 

 

ヒント出しましょうか?

 

 

ヒントは

 

 

開〇一〇

です。

 

開口一番じゃありません。

 

 

正解は、 

 

 

 

開幕一軍 です。小林樹斗を3月28日支配下登録して開幕一軍ベンチ入り。私には小林樹斗の胴上げ投手まで見えましたよ。

小林の支配下登録は確実。疲労骨折の回復具合も気になりますが、7月31日までには支配下登録しよう。小林は一軍戦力だぞ。モノが違います。

 

沖縄メンバー

ふう。小林樹斗でアツくなったぜ。

もう一つ書かないといけないことがあります。

シート打撃に登板した 佐藤柳之介 です。開幕ローテ候補。

彼、ちょいちょい逆球が来るんで心配してましたが、昨日は制球が安定していました。沖縄で開幕ローテをかけたテストがあるでしょう。

岡本駿の沖縄行きはちょっと厳しいかも。遠藤が上がるということはヤバいかもしれない。

ドミンゲスは沖縄行きでしょう。

 

去年も沖縄行きの前に「投手3人、野手6人」がふるい落とされています。※参考記事

野手が6人落ちるとすれば、ケンティー、末包、渡邉、仲田、韮澤、山足、あたりか。

山足は移籍1年目なので残りそう。でも内田は落とせないでしょう。

投手3人は岡本駿、益田、斉藤優汰か。高橋昂也も可能性あり。

 

ふるい落とされた選手が悪いってわけじゃなくて、沖縄で試合に出られる人数に限りがあるということです。競争はキビシイ。