2025.4.8(火)
中日 1-1 広島 長良川
ロースコアの引き分け。私は負けないで良かったと思います。完璧な引き分け。勝利に等しい。
カープ最大のチャンスは8回表2死満塁でしたが、小園が二ゴロで無得点。
今年の小園は開幕9試合まだ0本塁打で0三塁打。絶不調です。
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齋藤vs小園
8回表1対1、2死13塁。投手齋藤綱記、打者矢野雅哉。
私は齋藤綱記を非常に高評価していますが、昨日は2死13塁で登板し、2番矢野にストレートの四球を与えてしまいました。
齋藤はイニング頭からの登板ではなく、「2死13塁、打者矢野」の場面で出てきました。矢野を歩かせりゃ3番小園というのはわかりきった場面です。絶対に矢野と勝負しないといけない場面。
同点の8回、2死13塁で「ヒットもダメ、四球もダメ」の大ピンチ。齋藤の仕事が難度Aなのはよくわかる。
だけど矢野に四球は絶対ダメ。例えるなら岡本和真の前の吉川尚樹を歩かせるようなもん。わかりにくけりゃ近藤健介の前の周東右京を歩かせるようなもんと言っとこう。
昨日の齋藤はテンパっていました。祖父江大輔みたいな顔になっていました。
矢野が四球で2死満塁。小園登場。スコアボードに映る打率は.375。ド迫力です。
しかし昨日の小園は終始元気がなかった。イチローも春先は毎年調子が悪かったけど、小園もまだエンジン50%の感じです。暖機運転。
小園は特に「左投手の時に腰砕けになる」場面が目立ちます。令和の言葉で言うと「かかと重心」というやつです。
昨日の小園は先発マラーにもリリーフ齋藤にも腰砕けでした。8回の勝敗を左右する打席で腰砕けのセカンドゴロ。無得点。
今の小園は甘いストライクを「三塁側へフライのファール」を打つ場面が非常に多い。私の大キライなファールを今の小園はたくさん打ってる。
先週の小園は5試合でレフトフライを4つも打ってます。小園という打者の特性ではレフトフライは週1個ペースが適当。この数字だけでも甘い球に刺されて打球が上に上がっていることがわかります。
昨日の第1打席でも小園はレフト線のライン際ににファールフライを打ちました。矢野だったら捕られてますが結果はファール。命拾いした小園ですが、次も高めを打って力ないセンターフライに倒れました。
小園がフライを打つ時はロクなことがありません。ライトフライはオッケーですがレフトフライは全くダメ。私は1回表からイヤな予感がしました。
だからドミンゲスが粘って、栗林が粘って12回引き分けに満足しています。小園が打てない日に他のヤツが打てるわけないからです。「あー負けないでよかった」というのが私の感想です。
岡本駿vs中田翔
12回裏1対1。
先攻カープの勝利は消えました。
ブルペンには中崎、健矢、岡本の3人が残っています。
あなたなら誰を出します? 私なら中崎を出します。
新井が出したのはなんと 岡本駿 でした。ビックリ。
今日は投げ慣れない県営長良川球場です。ベテランの方がいいんじゃないの?
まあルーキー岡本に投げ慣れた球場などないのですが、新井は岡本をチョイス。結果は1イニング0失点でした。
岡本は自慢のストレートとツーシームを巧みに投げ分けました。完璧なピッチングでした。ナイス引き分け。
1死から細川に三遊間を破られるゴロヒット。捕れよ矢野。
1死1塁から中日は送りバント。2死2塁。
この采配には賛否両論あると思いますが、私はバントされてイヤでした。次の打者にポテンヒット打たれたらサヨナラ負けですからね。
12回裏1対1、2死2塁。投手岡本、打者中田翔。
あなたなら勝負しますか? 敬遠しますか?
私なら 勝負 です。中田を歩かせば代打・大島洋平が出てくるからです。
カープベンチも中田勝負を選択。うむ、それでよい。
岡本駿は3球でカウント1-2と追い込みます。スゴイなお前。
岡本はそこからきわどいコースを攻め続けて結果は四球。
言っときますが、このピッチングはマニュアル通りで野球の基本です。天国のノムさんが大喜びする配球でした。
1塁が空いてる状態で真っ向勝負して、万が一にも打たれてはいけません。野球のセオリーは「追い込んだ後、きわどいコースを攻めて四球オッケー」です。
岡本と石原は丁寧にそれをやりました。だが私と坂倉なら中田が岡本のツーシームに全く反応できていなかったので、ストライクゾーンで思い切り勝負してましたがね。
結果は四球。代打は上林でした。へえ、大島じゃないんだ。
上林はあっさり三振で試合終了。
実は中田翔の時にもストライクっぽいタマが2球ありました。ホントは中田のところで試合が終わってたかもしれません。
とにかく昨日の岡本駿は大人の階段を一歩上りました。「成長した」という意味です。
痺れる場面を切り抜けて、岡本駿はレベルを一つ上げました。投球術も老獪です。ただ投げてるだけではなくて、打者を見て、しっかり考えてピッチングしています。ハッキリ言って即戦力。
だから昨日は最高の引き分けでした。敵地だし勝利に等しいでいいんじゃないの。
中日の寸評
先発マラー。7回2/3を1失点。ジャスト100球で降板しました。
8回表は球が高くなりましたが、7回まではまとまってました。
球威もそこそこ、制球もそこそこなピッチャーですが、ややこしいのは角度のあるストレートと「来ない系のチェンジアップ」ですね。
マラーのチェンジアップがややこしいので、カープのバッターはみんなストレートに詰まり、チェンジアップに泳いでました。また苦手投手になりそうなイヤな予感です。
チェンジアップが得意な左投手は右打者に強い。よってマラー相手の時は左打者が面白いかもしれない。
石川昂弥。5タコ。
スカポンタンでした。こないだ4番石川に送りバントさせたことが話題になってましたが、昨日の打撃を見てるとそりゃ送りバントさせたくなりますよ。
スイングがあんなに小っちゃくなっちゃって、石川昂弥は一体どうしたんだ?
佐々木朗希が4球団競合した時に、3球団競合したのが石川昂弥です。奥川恭伸も3球団、森下暢仁は1球団。
今日も石川は打てないでしょう。いやまあ打つかもしれんけど、それは当てただけのシングルヒットでしょう。
ブライト健太にも期待してましたがスカポンタンでした。まあコイツには事故のホームランがあるかもしれません。
岡林にも元気を感じませんでした。カリステのファースト守備がコミカルで面白かった。
あと一番肝心な井上監督の采配が暗い。
就任時に喜怒哀楽を出すと言ってましたが、哀が出すぎです。哀愁の哀はベンチに要らない。ベンチで出すのは喜怒楽の3つだけでよい。
今年も中日は弱そうだなあと思いました。去年カープは中日に負け越したんだけどさ。
本日のゲームプラン
柳裕也vs大瀬良。ナゴド。
昨日林晃汰が代打で今季2打席目に立ちました。
結果は外のボールをひっかけて1ゴロでしたが、「延長11回表、2死無走者」の場面で代打林に求められる役割は一発長打です。中日バッテリーはそれをさせたくないので低め変化球と外角ストレートを林に投げてきた。
それを強引に引っ張りこんでボテボテの1ゴロ。全く私の好きなバッティングです。
よって林は本日スタメンじゃないか。サードかファースト。
堂林は昨日ファースト守備で大活躍しました。引き分けの立役者。
だから今日スタメンでも構いません。打順は6番でいいと思うけどね。
そろそろ4番はファビアンでいいよ。4番堂林は相手バッテリーがラクですよ。どんなヒットを打たれるか予測が立つからです。
キクの守備も捨てがたいけど、得点力は上がりませんよ。キクのスタメンは守り勝つ野球です。延長12回1対1の野球。
柳相手にキクがスタメンなら今日も1対1でしょう。
林を出すなら6対5。林が打つとは言いませんが、チームが「今日は打って勝つんだな」というムードになると思います。
最近ずっとセンター二俣ですが、田村を出したきゃ「センターファビアン」もありです。キャンプでテスト済みです。
センター田村とセンター末包も謎にキャンプでテスト済み。中村奨成は外野3つの中でセンターが一番上手いです。
常識的なことばかり考えないで、得点力アップを最優先で考えましょう。でないと秋と春の連ティーは何だったんだということになります。
柳は左が苦手なイメージなので、今日のスタメンは
6矢野、7ファビアン、4小園、9末包、8野間、3田村、5林、2石原
とか面白んじゃないか。センターが二俣なら末包がファースト。