2023.7.30(日)
阪神 4-2 広島 甲子園
首位攻防3連戦はカープの0勝2敗1分に終わりました。
全部ロースコアの接戦。新井カープは持てる力を100%発揮したと思います。足も使ったし中継ぎも粘った。守備も頑張った。
あと一歩のところで阪神に届きませんでした。甲子園の分、0失点が1失点になった感じでした。
ただ1週間トータルで見ると先週のカープは3勝2敗1分です。よく頑張りましたよ。
阪神は強い
甲子園の阪神は強かった。
森下とノイジーに打たれたのはもったいなかったですが、岡田監督はデータに惑わされませんね。
私は昨日の記事で
「前日ヒットを打った前川右京を大瀬良用に今日もスタメンさせるだろう」
と書きました。
だが岡田監督は前川を外してノイジーをスタメンさせてきました。
ノイジーは右、前川は左。おまけに大瀬良はカットとスライダーの投手。
普通の監督なら昨日も前川をスタメンさせたと思うんです。だから坂倉も森下を使って前川対策の「エサ捲き」をしました。
だが岡田は前川を外し、ノイジーを起用。
そのノイジーがボテボテですがタイムリー内野安打。貴重な4点目を取られてしまいました。
おそらくノイジーの起用は単なる「順番」で特に深い意味はないでしょうし、もし前川がスタメンでも前川にボテボテの内野安打を打たれた可能性もあります。
だが結果は「スタメンノイジーのタイムリーで試合が決まった」です。
私は昨日「今夜の試合で前川にタイムリーを打たれることはない!」と書きましたが、岡田は前川を外してきたのです。大した監督です。
新井もやるべきことをやりました。
新井監督もやるべきことを全てやりました。
森下ツーランの後に大瀬良を続投させたことにも私は大賛成です。
追加点を取られるかもしれないとも感じてましたが、真夏の6連戦で中継ぎをじゃぶじゃぶ使うこともできない。10連勝のダメージがまだ残っています。
佐藤のスリーベースも紙一重でしたし、ノイジーのタイムリーも紙一重でした。マツダならどちらもアウトにできたと思います。昨日は甲子園でした。
小園の盗塁も見事でしたし、新井は中村奨成を9回まで交代させずに使い切りました。
普通の監督なら2打席ノーヒットの時点で「内容度外視、数字で判断」されてもおかしくない場面でした。実際昨日の中村奨成は伊藤将司にタイミングを狂わされていて、内容もよくありませんでした。
奨成の3打席目は8回裏の先頭打者でした。代打策が新井の頭をよぎったと思います。
だが新井は奨成をそのまま打席に送りました。
佐々岡や立浪なら黙って代打を送ったかもしれない場面でした。そこを新井は奨成に3打席目を与えました。
なんなら奨成に「初球から思い切り振ってこい!」と声までかけたかもしれない。
新井カープが戦いながら強くなっていくのはこういうところかもしれない。
結果を残せていない若手に暖かい声とネクストチャンスを与えるところ。
佐々岡と立浪なら萎縮している若手をバッサリ斬り捨てそうです。「入りが悪い」とか言って。
新井は若手に「結果を恐れるな。思い切りやってこい」とか言って送り出すんじゃないかな。
中村奨成はここまで通算6打数0安打でした。かなり萎縮してたと思います。第1打席も第2打席もボール球を追いかけました。二軍の奨成には全く見られなかった打撃です。
その奨成に新井はネクストチャンスを与えました。んで奨成は結果を出しました。一皮むけたんじゃないですかね。
来週はマツダで6連戦。
DeNA戦では今永昇太、巨人戦では井上やメンデスが出てくる可能性があります。
右打者の中村奨成にはまたスタメンのチャンスがありそうです。
8月の展望
さて今日は7月31日(月)。試合はありません。
トレードや支配下登録の最終日。カープに動きはないでしょう。
ここまでカープは93試合52勝40敗1分。勝率.565。
ホームで29勝14敗。勝率.674
ビジター23勝26敗。勝率.469
8月のカープはホーム15試合、ビジター12試合を戦います。
今年もカープはホームで強いってことです。
カープは9月もホームが多い。阪神は高校野球の影響でホームが少ない。
西川龍馬が戻ってくるのは8月上旬です。
森下暢仁が登録抹消されましたが手のマメなので軽症です。一回休むだけでしょう。
菊池涼介もスタメンに戻ってきましたし、コルニエルとアンダーソンも二軍で投げ始めました。
足を使った野球で阪神を苦しめました。こちらも良い「エサ捲き」になっています。
カープが100%優勝できるとは言いませんが、最後まで阪神に追いすがることは100%可能です。
8月9月のシビれる戦いで選手はますます成長するでしょう。楽しみです。