守備の上手い選手2023・外野手編

中日の岡林勇希(21)が契約更改。4000万→7300万

すっかり良い選手になりましたね。岡林のお兄ちゃんがカープにいたのでカープは勇希も指名すると思ってましたけど、宇草と玉村を取ったら枠がなくなりました。

岡林勇希はプロ入り前から野球センス抜群でピッチャーバッターどちらでいくか?みたいなことも話題に上りました。

私は断然「バッターだろ!」と思ってました。足が速かったからです。

その岡林は2年連続でゴールデングラブ賞を獲得。素晴らしい。

だが私に言わせれば岡林はまだスピードと勢いに頼った外野守備です。まだまだ上手くなれます。

今日は私が目をかけている守備の上手い外野手について語ります。

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ボールと衝突する人

今年外野部門でGG賞に輝いた選手はセパ6人。

勝手にランキングを付けると

1位 近本

2位 辰巳

3位 近藤

4位 岡林

5位 万波

6位 桑原

です。何の順番かというと「外野守備の上手さ」です。

 

守備範囲なら近本、辰巳、岡林の順だと思うんですが「上手さ」の順で行くと近藤健介と岡林勇希は入れ替わるのです。

岡林はまだ「ボールと衝突している感」がたくさん残っているからです。

「ボールと衝突している」とは内野手によく使われる言葉ですが外野手にもあります。私はDeNAの桑原や岡林に衝突感を感じます。

打球を捕球する瞬間に「いらっしゃい」と待ち構えている選手が上手い選手。

岡林や桑原のような衝突タイプは打球を捕球する瞬間、

「どおりゃあーー!!」

と叫んでいます。

これじゃダメなのです。衝突系。

 

守備範囲が広い岡林でなければ追いつけない打球があります。近藤健介には追いつけない打球。

こういう打球に対しては「どおりゃあー!」とダイビングキャッチをしてよいですが、近藤健介がギリギリランニングキャッチできるような打球にも岡林は「どおりゃあー!」で捕球に行くんですよ。これは勢いでもあり若さでもあります。

野球やったことないヤツとキャッチボールをするとすぐわかりますが、素人には「ボールを捕りに行く」人が多い。

ボールはこちらに向かって飛んできますので、捕球地点に入った後は「いらっしゃい」と柔らかく待っていればよいのです。

 

ボールと衝突する選手というのは守備の時に「柔らかさが足りない」選手と言えます。

柔らかさが足りない選手はエラーの確率が高くなりますし、捕った後の送球も一歩遅れます。イレギュラーバウンドにも弱い。

岡林や桑原は身体能力の高い選手なのでつい自分の性能に頼った守備をしがちなので、そこがまだまだもったいないと感じるのです。

  

上手い外野手

今年のGG賞に私は何の異論もありません。GG賞はレギュラークラスでないと獲れない賞ですし、衝突系の選手でも肩が強かったり守備範囲が広ければ貢献度は高いです。よってGG賞にふさわしい。

ここからはGG賞は獲れなかったけど私が目をかけている守備の上手い外野手を紹介していきます。

まずカープの秋山翔吾。GG賞の得票数はセ4位でした。

秋山も柔らかい外野手ですが実はまだ若干「衝突成分」が抜けてません。上手いことは上手いしカープの現役ではナンバーワンの外野守備力ですが、まだ打球に向かって一直線過ぎる感じがあります。

セ5位はノイジー。ノイジーはバリバリの衝突系です。ガッツがある守備を見せるのでキライではありませんが名手という雰囲気ではないです。

レフトでも名手はいると思います。セ7位の西川龍馬もレフトならバリバリ名手ですし、私はDeNAの佐野恵太も柔らかい外野手として高評価しています。佐野の守備範囲は狭いですけど、打球の追い方や捕球体勢はなかなか安定しています。

 

日本ハムの江越大賀も阪神時代から守備に定評のある選手です。

江越は強肩で有名ですが、顔の割に守備範囲も広く捕球も柔らかい。打たなくても試合に出したくなる選手です。今季はキャリアハイの100試合に出場しました。さすが新庄です。

中日に移籍する上林誠知も江越に似て大きい割に柔らかい外野手です。元西武の秋山幸二も大きくて柔らかい守備でした。

 

ちなみにカープの緒方孝市の外野守備はとんがってました。バリバリの衝突系で最後までプレーし続けました。最後まで打球にまっすぐ一直線でした。まったくガンコな男です。笑

緒方孝市に似てるなあと感じるのが千葉ロッテの藤原恭大です。彼も衝突系というか身体能力にまかせた守備で柔らかさに欠けるイメージです。能力を守備に生かし切れていませんね。

 

今年はネクストブレイクしそうな外野手を発見できませんでした。内野手はゴロゴロ新しいのが出てきましたが、外野手でこれといった若手は出てこなかったですね。

万波中正はシーズン序盤よく守備固めを送られていたんですが、私の中では元々高評価でしたし、近藤健介も守備は上手いと見ていました。

巨人の岡田悠希も1年目はキラリと輝きましたが、今年は秋広と浅野に一歩遅れを取りました。岡田もたしか守備は上手かったようなイメージがあります。

広島の田村俊介も私がいつも言ってる通り球際の強さがあります。これ捕れるかな?という打球をよくギリギリでアウトにしてくれます。

あと中村奨成です。打撃も買ってますが私は奨成の外野守備も買ってます。去年センターでスタメンしたDeNA戦でその片鱗を見ました。まだミスもするでしょうが、糸井嘉男みたいなセンターになれるかもしれません。レフトはヘタですがセンターは上手いってパターンもあり得ますよ。

 

DeNAに入った度会も楽しみですね。

明日は内野手編をやります。