2013.6.22 マツダ
広島 0-3 ヤクルト
交流戦が終わってリーグ戦が再開。
カープはルーキーの小川泰弘(22)にプロ初完封を許し4連敗。
小川はハーラートップタイ7勝目(2敗)をマーク。最下位独走中のヤクルトで孤軍奮闘を続けています。
もう一人のイニングイーター
ヤクルトは昨日勝って24勝38敗1分。勝率.387。
5年連続最下位のDeNAベイスターズのさらに下を行く2013東京ヤクルト。
チーム勝率が4割を切るとかなり暗黒気分です。ええ、私もよく知ってます。何度も経験しているのでね。
そのチームにあって小川泰弘の「7勝2敗、ERA2.96」はかなりオアシス。まさに20世紀の黒田博樹その人であります。
小川でしか勝てないヤクルト。
ヤクルトは初戦に小川を使いました。
2戦目は前田健太(25)vs八木亮祐(22)
カープは必ず勝たないといけない試合。
ですが背番号70の八木亮祐も実はちょっと要注意人物なんです。
この投手はライアン小川に次ぐチーム2位のイニングイーター。
ここまで11試合に先発、56回を投げて防御率3.52。なかなかいい仕事をしています。
交流戦ではちょっぴり打ち込まれましたが、セリーグ限定の防御率は2.44であります。
八木は昨年8勝をマークした赤川の同期で、享栄高校(愛知)の出身のドラフト2位。
高校3年時、夏の県大会で2年生の堂林翔太率いる中京高校に敗れますが、その将来性は享栄高校の大先輩金田正一(元国鉄)二世と期待されています。
要するに伸びしろの大きいピッチャーってこと。油断できません。
ちなみにライアン小川と八木はともに愛知出身の同級生で22歳。高校3年生の春のセンバツには小川が21世紀枠で中京とともに出場しています。
マエケンvsバレンティン
試合が始まりました。
ヤクルト打線の要注意人物はウラディミール=バレンティン(28)。交流戦で4打数連続本塁打。絶好調です。
3月のWBCでもアンドリュー=ジョーンズ(楽天)とコンビを組んでオランダ代表の躍進に大貢献しました。
今年はボールが飛ぶこともあって、バレンティンは昨日の試合で60発ペースのトニ=ブランコ(DeNA)に1本差と迫る22号3ラン。大竹(30)は8イニング投げて失点はこの一発のみでした。
こんないいバッターでしたっけねえ・・・
3回表。
マエケンまでバレに被弾。
外角低めのいいスライダーでしたが、うまく引きつけてライトへ2日連続スリーラン。23号。
こんないいバッターでしたっけねえ・・・苦笑
5回を終わって0対4。
マエケンは5回8安打4失点で降板。
登録抹消以後、調子がイマイチです。
反撃開始
5回を終わって0対4。今日も負ければ5連敗、Bクラス転落です。
カープの反撃は6回裏。2番丸の内野ゴロと3番廣瀬の2ランで3得点。八木をKO。3対4。
ここから継投勝負に入ります。
カープは今井啓介(25)が6回7回を零封。8回9回は今村猛(22)が零封。
ヤクルトは6~8回を七條、久古、石山でしのぐ。
9回裏。
ヤクルト小川監督はクローザーの山本哲哉(27)を投入。バーネット(29)は肉離れで故障中。
先頭打者は5番一塁の會澤翼(25)
平凡なサードゴロでしたが名手宮本慎也(42)がまさかのエラー。
まさか・・・ではないのかも。宮本の守備にはちょっと衰えを感じます。無死1塁。
會澤の代走は赤松(30)。6番梵(32)が送って1死2塁。打者は7番堂林(21)。8番今村(22)、9番岩本(26)
代打松山(27)は使用済み。ニック(31)は再び登録抹消。ベンチにいるのは中東(31)、安部(23)、ルイス(32)。
3対4、9回裏1死2塁。打者堂林、走者赤松。
ここが今日の熱視線です。
堂林の逆転サヨナラホームラン
9番の岩本まで回したくないヤクルトバッテリーは堂林勝負を選択。
1球目はフォークボールが高めに外れてボール。カウント1-0。
2球目は低めのフォーク。堂林は手を出して三塁線ボテボテのゴロ。サード宮本がダッシュ。捕手中村悠平(23)は「捕るな!」と叫ぶ。
もし捕っていれば内野安打になっていたでしょう。逆転の走者を出したくないのでヤクルトはファールを選択。
3球目もフォーク。空振りでカウント1-2。追い込まれたプリンス。
4球目もまさかのフォーク。笑 若いぜヤクルトバッテリー。
堂林が泳ぎながらも低めのフォークボールを拾いました。
ゴーゴー、ドウバヤッシ♪
ゴーゴー、ドウバヤッシ♪
カキーン!
アナウンサー
レフトへ上がった!角度はいいぞ。どうだ?
レフトミレッジが見上げた!
見送ったか? 入ったか? どうだ!?
はいったあ!
堂林!逆転、サヨナラ、ツーラン、ホームラーーーン!!!
控えめにガッツポーズする堂林!
テレ笑いでベース一周する堂林!
ホームインでもみくちゃにされる堂林!!
梵にカンチョーされてる迎祐一郎!!!笑
伝説のヒーローインタビュー
アナウンサー
どうですか、今のご気分は?
堂林
さいこーでぇぇぇっす!絶叫
アナ
持ってますね。
堂林
やりましたぁぁぁ!絶叫
アナ
どうですか?ダイヤモンドを一周した時のお気持ちは?
堂林
初めてのサヨナラホームランですので・・・
すごく気持ちよかったです。キリッ
菊池、廣瀬、松山、安部、上本
バシャー!
盛り上がる観客席。
アナ
水も滴るいい男。カッコいいです。
堂林
ありがとうございます。笑
明日も応援よろしくお願いします!
コレが2013年から始まったカープ水かけ隊の初登場シーンです。詳しくは誠也シャワーの歴史をご参照ください。
堂林のプロ初サヨナラホームランで連敗を止めたカープ。27勝35敗1分。11ゲーム差の4位。
次節は首位巨人、2位阪神との6連戦に臨みます。