2025.8.17(日)
広島 2-7 ヤクルト マツダ
またカード負け越し。借金10。
末包は4番でよろしい。末包は全知全能でなくてよい。新井なんてもっとスカタンでした。
借金10の一番の原因は新井の「ポジションコロコロ日替わり打線」にある。二番目はキャッチャー坂倉の神通力がイマイチ発揮されていないところ。
このままでは坂倉が半年後の侍JAPANに呼ばれない可能性も出てきました。
坂倉の勝率は4割
当ブログの三本柱は
【1】小園の打撃
【2】奨成の打撃
【3】坂倉の守備
です。高橋昂也のピッチングは三本柱に含まない。
小園はポジションコロコロの最大の被害者ですが、まあ一応全試合にスタメンして、一応セリーグの首位打者です。まあ実力の70%くらいは発揮できているのかな。
奨成は昨日4安打。これも実力の70%。四球と長打が少ねえ。守備はたいへん成長しました。
坂倉が今年は全く力を発揮できていない。打撃35%、守備90%。
守備には配球と投手を引っ張るリードも含まれます。配球とリードの違いについては、こちらの過去記事をどうぞ。
私は今年の坂倉の使われ方にたいへん満足しています。週5~6ペースで5番キャッチャーだからです。
新井は小園のポジコロを繰り返しますが、坂倉についてはほぼ固定。たまのファーストやたまの7番は許してやるぜ。
問題は監督の期待に応えられていない坂倉の方です。
この猛暑に週6でスタメンマスクは確かに厳しい。考えたくもねえ。
だがそれが私と坂倉の「望むところ」だったはず。キャッチャー坂倉は防御率を1点下げ、勝率を1割上げると何年もブログに書き続けてきました。
それが現状借金10。5位です。
ショート小園とキャッチャー坂倉は1位の野球ではなかったのか?
今週は今季初めて5試合全部「ショート小園」でした。これからも継続してもらいたい。
坂倉は5月1日からずっと正捕手です。以後、勝率4割です。
坂倉のリード
坂倉のリードをブログに書くと長くなるのですが、かいつまんで言えば
・スコアラーのデータより打者の反応を優先してサインを出しているところ
・味方投手とのコミュニケーション能力に非常に長けているところ
の2点に大きな特長があります。
どこを見てそう思うかというと、それはもうテレビ越しに見る相手打者の反応と見逃し三振の数。味方投手の反応です。
坂倉は昨年から自分がインコースを投げたくても、味方投手が投げたくなければ、インコース要求をしなくなりました。私がなんでわかるかというと、5年間ずっと坂倉のリードに注目して、見守ってきたからです。若い頃の坂倉は自我の強いキャッチャーでした。
27歳の坂倉は今、「夫を立てる昭和の専業主婦」のように一歩引いて、味方投手を立てています。有名人に例えるなら磯野フネ。坂倉の配球は大瀬良の時カットボール7割だし、森下の時はアウトコース中心です。
インコースを要求して甘くなれば打たれます。ピッチャーはキャッチャーの要求通り投げられないものだからです。
事実、去年まで坂倉は大瀬良と森下以外の投手の時だけスタメンでした。今年は大瀬良と森下とコンビを組んでいますが、両投手は去年より成績を落としています。
私は坂倉のリードに何の不満もありませんが、事実としてここまでの森下は6勝13敗、借金7なのです。
WBCの正捕手は?
昨日試合ではJSPORTSの素人アナウンサーに
「坂倉捕手は盗塁を刺せない」
と言われてしまいました。
しかも 2度も です。アナウンサーがネガティブなことをなんでわざわざ2回も言うねん。
素人の方は坂倉がキャッチャーフライを落としたり、盗塁を刺せないところばかり見ていますが、私と井端は坂倉の「勝てる力」を見ています。
「勝ててないじゃん!」
そうなんですよ。坂倉の長所は自分の打撃がスカタンでも、試合に勝ってるところだと思ってるんですよ。
昨日の試合で遠藤淳志が坂倉のサインに3回連続で首を振るシーンがありました。
あれ、たぶん「インコースストレート」を嫌がったんだと思います。アウトコーススライダーに首を振る投手は少ないですから。
一昨日の森下暢仁は坂倉のサインに 8回 くらい首を振りました。昭和ではよく見る光景でしたが、21世紀で8回は初めて見ました。
その後、森下が投げたタマがストレートだったので、二人は何がしたかったのかなーと思いました。
とにかく私と新井と井端はキャッチャーのこういうところを見ている。ヤクルトの古賀優大なんて3年前から大絶賛しています。※参考記事
WBCの正捕手候補、筆頭は誰が何と言っても坂倉将吾です。実際、井端も坂倉を正捕手として起用してきました。WBCでいきなり替えるような正捕手候補もいない。
坂倉のライバルとなるのはDeNA山本祐大と西武の古賀。山本は坂倉と同い年で、古賀は1個下の26歳。
巨人の甲斐拓也は経験豊富な優勝経験者なので、私は第3捕手に欠かせないと考えている。よって坂倉、山本、古賀のうち誰か一人がWBCに行けません。
WBCに大谷翔平と山本由伸が来るかどうかもポイント。
坂倉が大谷をリードし、あのスイーパーを捕れるのか? 松井裕樹のチェンジアップは?
ヤクルトの中村悠平でさえ、大谷のスライダーを捕れるとは思わなかったそうです。それを言えば甲斐でもそうか。一緒に練習してない投手のタマを初見で捕るのは誰でも難しい。
今年は古賀も山本も成績がパッとしません。
古賀は知りませんが、山本は守備でもポロポロやってます。
巨人の甲斐もパッとしないし、岸田は好きですが経験不足。
阪神坂本も守れるったって中途半端ですよ。まあ「8番が村上宗隆」みたいな打線を組めるなら、9番坂本も面白そうだけどね。
8番村上は大げさだとしても、誠也と大谷がWBCでスタメンするなら、「打てる捕手」の需要はあんま高くない。しっかり守れて「勝てる捕手」が求められます。相手打者を観察できる能力も必要。
坂倉のスローイングを井端はどう感じているのかな?
私は「何の心配もない」と考えますがね。