30年前に頭の悪い監督が橋本石毛のことを
「勝利の方程式」
と呼びました。私は非常に違和感を覚えました。
方程式とは等式の一種であり、要するに「右辺と左辺が等しい」ことを示す式です。
おそらく長嶋監督が言いたかったことは二次元方程式を解くための「解の公式」だったと思われます。エックス=2a分の-bプラスマイナスルートbの2乗マイナス4acというやつ。
解の公式が「答え」の導き方であり、方程式はむしろ「問題」のほうなんですよね。だから勝ちパターンを「勝利の方程式」と呼ぶことに私は非常に違和感なのです。
カープ球団が「勝利の方程式」をうたったことは過去に一度もありません。なぜなら日本語として間違っており、カッコ悪いからです。
勝利の方程式は間違った日本語だぞ。勝利への公式というなら意味はわかるぞ。わかったか、巨人ファン。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
各球団のリリーフ事情
まあ「それが長嶋茂雄だよ」と言われればそれまでなんですけどね。笑
肉離れをミートグッドバイ、失敗は成功のマザーですから、勝利の方程式なんて当たり前の長嶋語録です。
さて、それでは昨日の先発投手比較に続き、今日は救援投手比較をします。言うなれば
「救援三本柱は誰?」
セリーグ順位予想企画part3です。
リリーフが強い球団
まずはリリーフが強い球団、
広島・・・栗林、森浦、島内
中日・・・ライデル=マルティネス、祖父江、福
でしょうか。
広島の勝ちパターン3人は去年は良い成績を残しましたが、島内も含め3人とも新人のようなものでした。勢いと初見の優位さはあったと思います。2年連続続けて初めて本物。私は栗林良吏でさえチーム構想の計算には含めておりません。今年の栗林が10セーブに終わる可能性もあると想定しています。
栗林がダメな時の抑え候補は島内颯太郎が本命でしょう。フランスアとコルニエルはコロナ感染で開幕アウト。
対抗馬としては森浦大輔と黒原拓未も面白いです。黒原は魔球を持っているからです。
ま、栗林が去年の成績を超える可能性だってあります。
オフになると俄然勢いを増す栗林のビッグマウス。私は去年の栗林を「もしかして勘違い野郎か?」と訝しみましたが、栗林は見事に有言実行。
栗林は今年もまたビッグマウスを炸裂させております。
「3人目は記憶に残らないので駄目ですねw」ニッカン
オイオイオイ、自信満々じゃのう。笑 私なら佐々木主浩や豊田清の数字などコワくて口に出せません。
この鋼鉄のメンタルが栗林の栗林たる所以なのでしょう。栗林の紳士ぶったトヨタの顔もヒツジの皮でした。森下同様、栗林の正体もオオカミです。
ところでこの記事によれば栗林に女の子が生まれたらしい。こりゃ嬉しい。張り切るよねえ。野球人は息子も嬉しいが娘も嬉しいのです。
続いて中日。
ライデル=マルティネスが中日に残留。これは大きいです。
ライデルはおそらく今季も絶対的でしょう。私は阪神のスアレスは何とかなると思ってましたが、ライデルはちょっと無理だと思ってました。坂倉がサヨナラホームラン打ちましたけど、去年のライデルは少し球威不足でした。
祖父江と福も安定感があります。又吉の穴はたいしたことないでしょう。
藤嶋健人と岡田俊哉にも復活の気配あり。要注意です。
リリーフが普通の球団
ヤクルト・・・石山、清水、マクガフ
巨人・・・デラロサ、中川、ビエイラ
ヤクルトは絶対的守護神がいない代わりに枚数が多いです。近藤、今野、大下、梅野、田口など。誰がクローザーを務めても不思議じゃありません。高津監督はやり繰り上手。
去年の日本シリーズ。私は第1戦で手痛いサヨナラ負けを喰らったマクガフを守護神降格させるかと思いました。しかし高津はマクガフを使い続けました。東京五輪の栗林は2勝3セーブでしたが、日本シリーズのマクガフは1勝2敗2セーブです。普通の監督はここまでマクガフを我慢できないと思います。
高津は配置転換するだけでなく、しっかり我慢もできます。奥川恭伸を中10日で使い続けたこともたいへん立派でした。さすが投手監督。原辰徳と佐々岡真司なら奥川を中5~6日でフル回転させてます。
とにかくヤクルトのリリーフは今年も上手にやり繰りするでしょう。それで去年優勝したので、なおさら自信を深めているはずです。
巨人もヤクルトと似ています。
絶対的な守護神はいないが、枚数が豊富。
ただ巨人の場合は我慢ができない。
原が我慢できないのはボンボン息子だからですが、桑田真澄まで原のマシンガン継投に付き合ってるようでは情けない。去年の開幕前に私、予言しています。原辰徳は9イニングでベンチ入りの26人を全員使う下品な野球をしてくるよって。巨人ファンの皆様には「録音しとけ」とまで言い放っております。
正解は1年後にキッチリ出ました。原と桑田の下品な継投策に失笑の毎日でした。今年も同じことをやるならBクラスよりもっと悲惨な未来が待っているでしょう。
前回書いた「今年も9回?延長12回?」で最も影響を受けるのはこのチームです。
リリーフが弱い球団
DeNA・・・三嶋、エスコバー、山崎
阪神・・・岩崎、?、?
DeNAはリリーフの枚数も少なく、やり繰りもヘタでした。三浦大輔監督は去年ぶっちぎりの最下位の中で、なぜ若い救援投手を育てなかったのか?
上の3人に加え石田と砂田は頑張りましたが、若いリリーフ投手をほとんど使えていません。伊勢と桜井が30試合登板していますが、DeNAのリリーフはベテランだらけです。
DeNAは先発投手も足りないため、リリーフまで手が回らない事情もわかりますが、やり繰りがヘタだなと感じます。エスコバーは勝ち試合でも負け試合でも投げてました。
三浦監督も佐々岡みたいに正直な人なのでしょうね。例えば上茶谷大河なんて昨年7試合先発のリリーフゼロです。上茶谷のコンディションを知りませんが、私なら上茶谷を敗戦処理に回しますね。カープで言えば野村祐輔です。先発投手のプライドもわかりますが、そんなことは6イニング投げてから言ってくれと言う話です。
最後、阪神。
強そうに見えて実は阪神のリリーフ事情は苦しい。セーブ王のスアレスがサンディエゴに移籍。
実はそれだけではありません。昨年から7回の男が不在で先発のアルカンタラを7回に起用したりしてました。んでよく打たれてました。
阪神の先発防御率は3.04、救援防御率は3.80。
私はデータの「救援防御率」をあまり重要視しません。「勝ちパターン3人の防御率」ならデータは意味を持ちますが、救援防御率は敗戦処理の人の防御率も含むので、あまり意味が無い「大雑把な数字」だからです。
その点を踏まえても。阪神の勝ちパターンは弱いなという印象です。
岩崎だって絶対的では無くなりました。去年頑張った及川君は先発転向。阪神は先発が豊富なので及川は後ろがいいと思いますけどね・・・
阪神は今季、勝ちパターン継投を探りながら戦わないといけません。大山と佐藤のポジションも変えると言うし、勝っているのによく動くねえ。こういうチームは負けると思いますよ。
私が好きな救援投手は小川一平とトミージョンの島本浩也です。
藤浪晋太郎のリリーフ再転向もあるかもしれないですね。