前田健太と斉藤優汰とスアレスのお兄ちゃん

新年1発目のブログで 前田健太 の話をします。元日のテレビ番組で特集されてたから。

マエケンが1年くらい前から

「ぼちぼちNPBに帰りたい」

と言い出しました。

私は「まだダメだ」という考え方です。

 

メジャー10年目

前田健太はNPBで9年、MLBで9年プレーしました。

成績は見事な 右肩下がり でトミージョン手術も受けました。

マエケンは2022年シーズンを全休。

2023年にちょっぴり復活。100イニング6勝8敗。プレーオフにも登板しました。

 

私はこの年のオフに

「マエケンの挑戦もそろそろ潮時かな…」

と覚悟しましたが、予想以上の好条件でメジャー残留。デトロイト=タイガースと2年契約を結びました。

 

2024年が2年契約1年目。

この年のマエケンの成績は29試合、17先発、112回、3勝7敗、防御率6.09でした。

チームはプレーオフに進出するも、マエケン個人は26人枠を外れました。

 

落合博満には

「年齢的なもの」

とキッパリ言われました。※スポニチ

ただ最近の落合にも往年のキレがなく、私は落合にも「年齢的なもの」を感じています。要するに「何もわかってないだろ」という意味です。

 

200勝?

特番の中でマエケンが語ったことは以下のような内容でした。

「現役最後は日本でプレーしたい」

「先発投手をできなくなれば退く」

「200勝にとてもこだわってる」

 

「カープに帰りたい」と語る場面はありませんでした。「ドラフト指名されたカープには縁がある」くらいは言ってたかもしれない。

マエケンはよその番組で「カープに帰りたい」と言い続けているので、マエケンのカープ愛を私は1ミリも疑っていません。全国放送で迂闊なことを言えないだけでしょう。

ただどうしても引っかかるのが「200勝にこだわる」の部分です。

秋山翔吾も「2000本安打を打ちたい」と公言していますが、秋山は「チーム内の役割は何でもいい」と言ってます。たぶん外野4番手でも秋山は文句を言わず黙々とプレーすると思います。

 

マエケンはどうだろう? 

マエケンもきっと文句を言わず、黙々とプレーすると思います。

特番では26人枠を外れたマエケンが敵地までチームに帯同して球拾いしてる映像も流れてました。

 

私はマエケンがカープに戻るのが一番いいと思っていますが、マエケン200勝のために先発ローテを確保することには 断じて反対 です。あたりまえ体操。

マエケンのためにチームがあるんじゃありません。

マエケンが来年カープに戻るのが一番美しい形ですが、マエケンが「200勝のために先発起用にこだわる」ようならカープにマエケンの居場所はありませんよ。

私はマエケンと常廣が同じ力なら常廣を使います。斉藤優汰だって2026年には先発ローテで回り始めないといけない。マエケンの個人記録など後回しです。

背番号も簡単に18番など与えません。マエケンは空き番号を付けなくてはならない。

それがイヤならマエケンは他球団で200勝です。先発の弱いチームへ行け。

カープのローテは 競争 です。

まあ、この話はまた来年考えましょうか。

 

今シーズンのプラン

今シーズンの前田健太はメジャー10年目。プロ19年目。

マエケンは20歳からエースで毎年200イニング投げてきました。そりゃ誰だって勢いが落ちてくる頃です。

黒田博樹は27歳頃からエースになったので、40歳まで大きなケガなく投げ続けられました。

北別府学は20歳からエースだったので、32歳で勤続疲労。2年続けて成績を大きく落としました。

しかし34歳と35歳の北別府は再び2年連続2ケタ勝利をマーク。一体どうやって復活したか?

 

北別府はストレートを鍛え直しました。

34歳の北別府は「巧さ」に逃げることなく「強さ」を取り戻しました。

37歳のマエケンにそれができるかどうか。

 

あの時の北別府もノムさんや張本にボロクソ言われてました。

カープファンも「もう終わりだ、200勝には届かない」と思っていたと思います。

しかしペイさんは帰って来ました。

 

マエケンにサイヤング賞を獲れとは言わない。

今季先発で10勝以上して、ワールドシリーズでドジャースの大谷翔平をぶっ倒してもらいたい。

34歳の北別府は11勝4敗で3度目の最高勝率獲得。チームを優勝に導き、日本シリーズにも先発しました。

35歳では180回投げて14勝8敗。200勝達成。

マエケン、お前もこれをやれ。

 

スアレスの兄

MLBでのマエケンは「空振りを奪うスタイル」で戦ってきました。

これがマエケンの体に負担をかけている。いつも5回90球で降板するため、勝ち星が伸びない。

今季はこのスタイルに変化を加えるべきだと思います。

 

昔ヤクルトにいた アルバート=スアレス投手 を覚えていますか?

元阪神ロベルト=スアレスの兄ってことで少し話題になりました。現在35歳。

2019~2021年までヤクルトに在籍しました。主に先発で1勝、4勝、5勝をマークしたシブい投手。

私は当時のスアレスに「ボールがよく動く良い投手だ」という高評価を与えていました。※参考記事

んで顔がカピバラそっくりだったので、大瀬良大地とのカピバラ対決にも注目していました。※参考記事

 

そのスアレスが2024年シーズン、ボルティモア=オリオールズで130回、9勝7敗の好成績を残したらしい。防御率3.70

菅野の記事にも書きましたが、オリオールズはあのドジャースよりもたくさんホームランを打ってるチームです。援護が多いことは間違いない。

しかしそれを差し引いてもスアレスの防御率3.70は立派だし、130イニングも立派です。

 

スアレスのNPB時代の投球スタイルは、カットとツーシームでゴロを打たせるタイプでした。黒田博樹もこのタイプ。

MLBではこの手のタイプにバッターが慣れてきたので、現在は空振りを奪う大きな変化球がブームだと、特番でマエケンが言ってました。

だから大谷翔平は大きなスライダーを投げるし、前田健太はスプリットを投げる。

しかしスアレス兄は多分今でも「カット&ツーシーム」だと思うよ。

映像を見るとやっぱりスライダーとツーシームが多い。

フォーシームは 94~95マイル (150~153km) ですが、NPB時代より力強くなってる気がする。

スアレスが9勝ならマエケンも12~13勝できておかしくないと思うんですよ。打線の援護にもよるけどさ。

 

マエケンは5回で三振10個奪ってる場合ではありません。球数がかさんじゃう。

やはりNPB時代のように打たせて取るピッチングで最低6回、できれば7~8回を投げてもらいたい。

低めのスライダーが打たれるとか打たれないの話ではなくて、「マエケンがバッターを観察して、もっと自分でピッチングを組み立てなさいよ」って話です。

 

マエケンはナショナルリーグのドジャースで4年。アメリカンリーグのツインズとタイガースで5年間プレーしました。

メジャーリーグのバッターにもずいぶん慣れたと思います。マエケンがメジャーリーグに合わせるんじゃなくて、マエケンがカープやPL時代のスタイルに戻してみてはどうか?

2024年のマエケンの個人成績の中で私がいいなと思ったのは112イニングを投げられたことと、メジャー9年目で初めて「投球回数>奪三振数」だったこと。

マエケンはメジャーに行ってからずっと「投球回数<奪三振数」でした。

これは別にマエケンが奪三振王なのではなく、「ゴロアウトが取れない結果」だと私は見ています。※参考記事

 

要するにアメリカでパワー勝負をしてるんですよ、マエケンは。

メジャーリーグのマエケンは「空振りでしかアウトが取れない」のです。

だから苦しい。

もう一回初心に戻ってゴロピッチャーをやってみたら?

スアレスがまあまあ成功してるじゃん、と思うのです。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感