佐々岡野球と来年のセンターについて

2020.10.27(火)

ソフトバンク 5-1 ロッテ PayPayドーム

ソフトバンクホークスが3年ぶりのリーグ優勝を決めました。おめでとう。

しかしコロナシーズンは監督の胴上げもビールかけもなし。お気の毒です。

2位に10ゲーム差をつけてても、9回裏に4点リードしていても、工藤監督は優勝決定の瞬間に力強いガッツポーズを見せました。

チームがこんなに独走していても、一年間戦い抜いた後の優勝というのは嬉しいものなんですねえ・・・

あたしゃ三連覇を決めた日なんて特に何も感じなかったですけどね。3年連続の独走優勝でちょっと感動が薄れちゃいました。完全に勝ちグセってやつ。優勝会見の緒方も誠也もすっかり落ち着いたものでしたよ。

その点、今年の巨人は中日の猛追を受けて、さぞかし感動的な優勝の瞬間を味わえそうですね。

カープは週末、ナゴドでその中日と3連戦。巨人が負けてカープが中日を破って優勝決定。どんより優勝させてやるから待っていなさい。


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佐々岡野球が少しずつ見えてきた

2020.10.27(火)

広島 2-0 ヤクルト マツダ

私好みのロースコアの接戦でした。九里が7回2/3を零封。128球。4連勝で8勝目。

まだ九里の勝ち星が10勝に届いていませんが、コレは九里の責任ではありません。九里を短いイニングで交代させてた佐々岡足を引っ張った守備陣の責任です。九里は去年からずっとストライクゾーンで勝負し続けていますよ。

 

先週のDeNA3連戦。土曜日に森下が自責点ゼロの完投勝利。

金曜の床田は6回4失点で自責は3。日曜の中村祐太は6回1失点。ともに100球。

1点負けてる5回の攻撃。先頭打者は先発投手。球数はここまで95球。佐々岡監督はこういう場面で先発投手に代打を送りません。

私はコレを激しく指示しています。とても良い野球だと思います。

来年のカープはブルペン強化がかなり進みますが、佐々岡野球の代名詞「先発投手の長いイニング」にはこだわり続けてもらいたい。

一度送り出した先発投手を5~6回で降ろす野球は長丁場向きではないと思います。

 

攻撃と守備への課題は残る

先発投手への忍耐はできるようになってきた。

先発陣の強度とスタミナも上がってきました。

タマゴが先か?ニワトリが先か?

監督の忍耐が先か?投手の強度が先か?

どっちが先かはわかりませんが、これでカープの先発投手陣は10試合連続でQS達成。

その10試合の勝敗はなんと・・・

5勝5敗。あれれ?

 

QSは自責点3点以内。エラーがらみで4失点した日もあれば、リリーフ投手が炎上した試合もある。

そしてここ4試合のチーム得点数は「0点、2点、0点、2点」

鈴木誠也がまた臨時停車しているからです。

 

来季の佐々岡野球の課題は「攻撃と守備」。投手は良くなってきています。

朝山は育成上手かもしれませんが、作戦と戦術を立てるのは下手。攻撃が流れない。足も使えていない。

廣瀬(外野)と山田和利(内野)の両コーチも「足もダメなら守備もダメ」状態

ここらへんを高橋慶彦・野手総合コーチに改善してもらいたいです。

・つながるマシンガン打線

・隙のない守備走塁

周東佑京は「1人で10試合連続盗塁」です。今日11試合なら福本豊に並ぶ日本タイ記録。

カープはチーム全体で109試合59盗塁。周東は1人で46盗塁。

メラメラくるぜ・・・ムラムラもくる。

 

だからセンター大盛穂

来季のカープの目玉は

1番センター大盛穂

ではないでしょうか。

 

昨日は左中間に落ちる緩い当たりでイッキに3塁へ到達。ゾクゾクしました。鳥肌モノ

その後、真正面のファーストゴロでホームイン。前進守備をものともしない。

昨日の2点は大盛一人が挙げたもの。それをクリホリフラで完封リレー。

かーー・・・

シブい。

ディス・イズ・コバ野球。

古葉野球は慶彦野球。

私にも古葉野球のDNAが受け継がれています。

古葉監督の野球こそ、伝統の広島機動力野球で守り勝つ野球。

 

2014年、若手の丸佳浩(25)がセンターのレギュラーを掴みかけていました。

2013年までは赤松真人(31)がセンターに入る時、丸がライトに回ったりしていましたが、2014年からは「センター丸、レフト赤松」にガチッと固定されました。

センターの守備力だけならまだまだ当時の赤松の方が丸より上でした。

しかし野村監督と緒方ヘッドコーチは「丸の打撃を優先」するべく丸の守備位置をセンターに固定しました。

2020年現在の西川龍馬(25)と大盛穂(24)の関係とほぼ同じ。

私はズバリ大盛をセンターに固定したい。んで野間と競争です。宇草は龍馬と競争。

 

「宇草がもったいないじゃん」もわかりますが、

スケベ心を出しちゃダメ。

1番打者はセンター大盛。調子が悪い時に野間。

私の評価では大盛の方が宇草よりちょっぴり速い。走力92と走力90。

守備能力は天と地ですね。月とすっぽん。ゴメンよ宇草。でも事実。

「大盛が出てくるか、監督がクビになるか」の覚悟で大盛を育てましょう。

 

ドラフト6位の矢野雅哉がスゴいらしい

昨日は九里が三振を取りまくったので内野の守備機会が少なかったですが、堂林がハッスルしてまたもエラーしました。

いいんですよ、昨日の堂林はアグレッシブに捕りに行ったエラーだから問題ナシです。

 

昨日カープがドラフト6位で指名した亜細亜大学の矢野雅哉くん。右投げ左打ちのショート。やのまさや。

正直、私は

「またかよ・・・」

と思いました。右投げ左打ちの俊足タイプ。これで桒原樹(24)のクビが決定的に・・・

 

一夜明けて入ってきた情報によると亜細亜大学の生田監督いわく

「矢野は強肩日本一で井端2世」

とのこと。マジかコレ?

youtubeで探したらちょこちょこ矢野君の守備動画が見つかりました。ショートが矢野君です。

捕球前の構えは落ち着いてます。確かに名人ぽい。

私が一番気に入ったのは「捕ってから投げるまでの速さ」ですね。

亜細亜大学の生田監督はOBの井端弘和(元中日)と比較しておられますが、私は牛若丸タイプの久慈照嘉(元阪神)や源田壮亮(西武)を思い出しました。

牛若丸タイプは「捕球と送球が連動」しているタイプ。捕球しながらグラブを動かします。

堅実タイプは川相昌弘、井端弘和、宮本慎也など。まずしっかり捕球するタイプ。エラーが少ない。

矢野君への第一印象は牛若丸タイプでした。

 

打撃が非力なので田中広輔からポジションを奪うって感じではありません。

「広輔がFAしたら困るから獲っとこか」だと思います。ピレラみたいな出発点。

カープには「打てる捕手」が4人いますので、こういう守備専任の8番打者がいても悪くないです。

いちおう大学で首位打者経験もあるみたいですが、さっきの動画を見る限り矢野君の打撃は相当鍛えないとダメですね。入団時の上本崇司とどっこいです。