元広島・駒野友一に見る野球界の「すそ野拡大」について

今日は雑談です。「野球界のすそ野拡大」について。

前半はJリーグの話。後半は巨人とソフトバンクの三軍制の話です。

まず最初にクイズを一問。

[問題]

次のうち、Jリーグ3部に実在するクラブチームはどれ?

<A>カマタマーレ讃岐

<B>コパカパーナ湘南

<C>コンサドーレ札幌


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

正解は【A】カマタマーレ讃岐

「かまたまうどん」はあったかいのに限ります。

コンサドーレ札幌は実在するプロサッカークラブですが、彼らは現在J1リーグを戦っています。J3ではありません。ひっかけ。

<B>のコパカパーナ湘南は全くのフィクション。「カルボナーラ長崎」も候補でした。

 

Jリーグは3部制

実は私、サッカーもちょっぴり好きなんですよ。

25歳くらいまでは夜更かししてヨーロッパのサッカーを毎週見てました。

んで49歳の現在、ひょんなことから香川県に「カマタマーレ讃岐」というクラブチームが実在することを知りました。

もの凄いネーミングセンスですね。笑

ハッキリ言って「サガン鳥栖」より恥ずかしい。ごめんなさい、正直で。

サガン鳥栖の由来は「ユベントス」のオヤジギャグ。これじゃフェルナンド=トーレスなんか来るはずありませんよね。笑

 

2020.10.25(日)

今治 0-2 讃岐 夢スタ

そのカマタマーレ讃岐が敵地で同じ四国のFC今治を相手に快勝。

これで今治は勝ち点33の8位。讃岐は勝ち点20で16位。

私はこの試合のダイジェストをカマタマーレ讃岐のホームページで見ました。

ダイジェストの動画はスマホで撮影したような感じで始まったので、

「そりゃそうだよな。J3にテレビなんて来るはずないよねw」

と思いました。

そして動画の4分あたりから突如アナウンサーの声が入りました。

アナ「明治安田生命J3リーグ第23節、8位のFC今治と17位のカマタマーレ讃岐・・・」

球団職員でも井生崇光でもありません。明らかにプロのアナウンサーの声。

なんでJ3にアナウンサーが!?

次の瞬間、動画にはサッカー中継でおなじみ「先発メンバー紹介画像」が流れる!

まさかテロップまで!?番組作りが完全にプロ級です。なんで?J3なのに←失礼

後で知ったんですが、これはDAZNが製作した映像でした。んで各クラブに使用許可を与えているようです。

そう言えばそうでしたね。

Jリーグは全試合をDAZNで視聴可能。その巨額な放映権料も話題になりました。

J1だけでなくJ2もJ3も全部見られるDAZNで。

スゲえぞDAZN。やったぞDAZN。

NPBでは唯一カープだけがDAZNのプロ野球中継に不参加です。12球団の足並みは揃っておりません。NPBの放映権契約は各球団ごとに別管理なのです。

 

肝心の試合内容

で肝心のJ3の試合内容なんですが、これがけっこうハイレベルでした。

「おいおい。まるでプロやんけ」←プロです

スピードとテクニックはかなりのもの。

J1に比べて見劣りするのはパワーとキック力。

コーナーキックではニアサイドにしか低いボールを入れられない。

低くて速いコーナーキックをファーサイドまで蹴れる日本人選手はJ1にも少ないです。

 

前半40分。今治がペナルティエリアのはるか後方で直接フリーキックを獲得。

FC今治の選手が大きな助走を取ってゴールを狙う構え。

「おいおい、お前らにこの距離が狙えるハズないだろうw」

■実際の映像



ドキューーーン!!!

駒野だぁーーー!可能性があります!!」

ああビックリした。入るかと思っちゃった。

駒野ってあの駒野友一でした。元サンフレッチェ広島で南アW杯の英雄。J3にいるなんて夢にも思いませんよ。笑

確かに駒野ならこの40mの距離を狙えます。まだ現役だったのね。39歳。

 

巨人が育成選手を12人指名した件

ここからがプロ野球の話です。

3日前のドラフト会議で巨人が育成選手を12人指名しましたね。

私は巨人のこの態度を

「デパ地下の試食コーナーで味見ばかりしている意地汚いおっさんだ」

揶揄しました。

 

しかしマスコミは「夢を与える」「若返る」「新たなチャレンジ」とか言って美談化しようとしています。

なんでやねん?

巨人がセコいだけやで。

巨人もソフトバンクも野球界のすそ野を広げようなんてちょっとも思ってないで。

ソフトバンクはちょっぴり思ってるかもしれない。98%が1軍強化で2%が地域貢献と野球貢献。

巨人は100%オール自己中心。有望選手の囲い込み。

なんで言い切れるかって言うと、私は40年以上巨人とナベツネの独善的悪行をつぶさに見続けてきたからです。これでも100周年の巨人の悪行の半分しか私は見ていません。

原辰徳が「FAの人的補償をなくせ」だの「セリーグもDH導入せよ」だの「賭けゴルフはラスベガス」だの言いたい放題言えるのも盟主時代の名残です。

 

現在の支配下登録選手数は70人が上限。原辰徳はこれも撤廃しようとか言ってます。

私は70人枠の撤廃に完全に反対です。

金満球団が勝つ野球がつまらないからです。70人枠を「80人に拡大」と言われたらそれはちょっと検討します。でも完全撤廃はダメ。

今回巨人が育成ドラフトで指名した選手の数は12人。絶妙。

これが仮に50人だったらあなたは美談だとか経営努力だとか言えますか?100人だったら?

私に言わせりゃアホの買い漁りです。スカウトがアホだと公言しているようなもの。

 

J3は面白かった

話が長くなってきたので続きはまた今度にします。とにかく今日は

J3は想像以上に面白かったよということが結論。

思いがけず駒野のロングシュートも見られたし。

野球に例えると、四国アイランドリーグでプレーしているブラッド=エルドレッド(40)のクリーンヒットをまた見られたって感じです。

 

Jリーグは現在1部から3部までで計56クラブあるそうです。んでまだまだ増えます。

NPBはずっと12球団。1球団70人。

T能見とT福留に続いて、H内川聖一やT上本兄まで戦力外。

こういう選手たちの受け皿ってなかなかNPBにはありません。

だから西岡剛や川崎宗則は独立リーグで頑張っている。

J3のカマタマーレ讃岐には地元のファンがいて、ファン専用の掲示板まである。掲示板の人たちは私たちと同じように審判のジャッジについてしっかりブーイングしています。笑

 

どんなスポーツでもお互いの戦力が均衡していれば、それなりに楽しい試合になります。

私はJ3をナメてましたが、実はけっこう面白い。

NPBの16球団構想は難しいかもしれませんが、NPBの2軍や3軍が独立リーグや大学生と試合をするケースをもっと増やしていきたいですね。

巨人が育成選手だけのチームを作って、ウエスタンリーグや四国ILに参入するならそれは激しく支持しますよ。

だけどやんないんですよ。巨人軍は。

巨人の育成選手は一軍の故障者が出た時のスペアに過ぎないと思います。青葉学院の二軍ですよ。

シーズンオフの巨人の出方をこれから観察させていただきます。