2023.8.29(火)
阪神 2-3 DeNA 甲子園
阪神2点リードの9回表、抑えの岩崎優が3失点。
「ここまで来られたのはザキさんのおかげ」
「こんな日もある」
「ん? 岩崎で負けたのは2回目やんか。交流戦でソフトバンク戦。そんなん覚えとかなあかんやんか」
6.0ゲーム差
2023.8.29(火)
巨人 4-5 広島 京セラD
勝敗を分けるポイントはいくつもありました。10カ所くらいありましたかね。
私は「スタメン2番田中広輔」をその筆頭に挙げたい。
しかもショート。セカンド小園。
右投手の山崎伊織に対して左打者を並べたようにも見えますが、巨人の8回9回に出てくる左投手対策のようにも見えます。
絶好調の堂林をベンチスタートさせたのもハッキリ言って
高梨対策
ではなかったか。知らんけど。笑
まあ最初から堂林をスタメンさせてれば九里亜蓮が普通に完投勝利してたとも思いますけどね。
「序盤はあまり得点せず、後半の高梨中川から得点しよう」というゲームプランだったのかもしれません。さすが新井&藤井。私にはマネできません。
代打逆転スリーランを打ったのは誰か?
8回表。2対4。1死1塁。
投手高梨。打者坂倉。
ここで新井が動きました。代打堂林。
「なら堂林をスタメンで出しとけよ」
と思いましたが、まあいいでしょう。
私は個人記録に全く関心ありませんが、新井はもしかすると坂倉の規定打席数も睨んでるのかもしれない。
堂林三振。
2死1塁で7番會澤。
「ふう・・・アツが打っても同点か。四球がベストなんだけどここで四球を出すアホはいないだろうね。同点ツーランの方がまだマシだからね」
會澤四球。しかも4球で四球。
「巨人アホやなあ。堂林を打ち取って安心したんやろなあ」
「これじゃ末包にホームラン打ってくださいって言ってるようなもんだよ。高梨はカレーでも作っとけばいいんだよ」
末包、代打逆転スリーラン。5対4。
次打者の代打中村奨成は密かに空振り三振。
この展開であなたは誰が逆転スリーランを打ったかわかりますか?
末包ですけど、末包一人の力ではないのです。
実は前の回に代打で出た菊池涼介、この回に出た堂林、末包、中村奨成。
この4人で打った逆転スリーランなのです。
新井は高梨中川にこの4人をぶつけるためにショート広輔、ファースト坂倉でスタメンを組みました。
私は反対ですけど、山崎伊織に対して左打線を組み、接戦で巨人の左が出てくれば右の4人を出すのが新井のゲームプランだったと思われます。私は今でも反対ですけど、試合は見事な逆転スリーラン。見事だよ。阪神も負けて6.0ゲーム差だよ。
アドゥワと矢崎と島内と
末包のスリーランは偶然ではありません。
末包の変化球打ちを私は5月頃から高評価しています。※参考記事
ただし私はあくまで末包のホームランに勝負の命運を預けたくありません。相手が失投しないといくら末包でも本塁打は打てないからです。
デビッドソンもそう。半速球は打てるけど150kmのフォーシームは打てない。
逆転勝利はガチャガチャしてる。
1987年に小早川が江川からサヨナラホームランを打ったけど、あれも江川がナメたインハイを投げてきたから。
中学生の私は逆転ホームランに興奮しましたが、指導者となった今では逆転ホームランを計算に入れることなどできません。
末包は間違いなく昨日のヒーローでMVP。
だけど末包が今日のスタメンかと言われれば私の答えはNOであります。
センター大盛、ライト野間です。
コイツらの守備力は計算できるからです。
計算できると言えばカープのリリーフ陣ですよね。
カープがここまで優勝争いできているのは間違いなくコイツらのおかげ。
なかでも最近評価急上昇なのがアドゥワ誠ですね。実は昨日の勝利投手。
そのアドゥワの勝利コメントを聞きましたか? 感動しますよ。
「自分の勝ちは何とも思っていない。チームが勝って嬉しい」
まるでベテラン投手のようなコメントです。
アドゥワは坂倉と同期の25歳。推定年俸1,000万円。坂倉1億。
普通の25歳なら「チームの勝利に貢献できて嬉しい」と言うところ。アドゥワは一軍で自分の居場所を確保できている立場ではないから。
だけどアドゥワは「チームが勝って嬉しい」と言いました。活字にすると同じことを言ってるみたいですが、アドゥワのコメントは社交辞令とは全く異質なんですよね。
アドゥワは若いんですが実はV3戦士で勝利の味を知る男なのです。
坂倉はまだ二軍でした。だけどアドゥワは一軍で50試合に登板しました。
2018年の3連覇達成時、アドゥワは3連覇に大貢献したにもかかわらず、ただ一人だけビールかけに参加させてもらえませんでした。
一体なぜか!?
当時のアドゥワが未成年だったからです。
私はアドゥワ一人だけのために今年はウーロン茶かけをしろ!と騒ぎました。※参考記事
だが小窪哲也だったか會澤翼だったか、当時の選手会長は例年通りビールかけを行いました。
あわれ19歳のアドゥワ誠は一人で部屋でウーロン茶飲んでたそうです。一岡竜士も付き合ったそうですけど。
とにかくアドゥワは若いですけど勝利の味を知る男で優勝のしかたを知ってる男なのであります。
自分のことを考えてるとチームは一つになれない。チームは家族。何も新井が言い出したことではありません。緒方も古葉もノムケンもみんなが志した広島野球。アドゥワもそれを知っている。
アドゥワの一番いいボールはスライダーではなくストレート。今日も投げるかもしれないから見といてね。
島内、矢崎。
昨日はちょっと元気がなかった。まあ疲労もピークだから仕方ありません。
阪神の岩崎じゃありませんが、島内と矢崎のおかげでカープはここまで優勝争いできています。
阪神に岩崎の代わりはいません。湯浅もWBCでお気の毒でした。
だけどそれを言えばカープの栗林も同じことだし、誠也も大谷も同じこと。山川穂高も同じこと。
カープには島内、矢崎の代わりがいるかもしれない。
代わりを出さないことが理想の展開ですが、島内と矢崎が疲れてくればアドゥワと中崎とあと森浦大輔。コイツらの出番が来るかもしれない。
私は益田武尚も計算に入れようかなと思い始めている今日この頃です。益田は優勝争いの場面で使える。一旦抹消されるとは思うけどさ。