中田翔の逆転サヨナラ弾。それでも栗林は抑え継続。

2023.4.29(土) 

巨人 4x-3 広島 東京D 

ショッキングな逆転サヨナラ負け。

また栗林が打たれた格好なんですが、敗因は栗林一人ではありません。

敗戦後、新井監督は「栗林は抑え継続」と明言しました。さすがの忍耐力です。よしわかった。俺も全力で応援しよう。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

1回表・秋山の併殺

昨日の試合はカープにとって、いろいろな不運が積み重なった試合でした。

カープは昨日12安打を打ちました。んで得点は3点止まり。

初回は2番野間が出て1死1塁。ここで3番秋山が6-4-3のゲッツー。これ前日の野間の1回表のゲッツーと全く同じ打球でした。

皆さんは「野間が引っ張れずに進塁打を打てなかった」と思ってらっしゃると思うんですが、今年のカープは「走者1塁で打席に左打者」のケースでショートゴロを打つ作戦を取っています。

実は佐々岡時代にもやっていた攻撃なのですが、新井監督になってから野間の打席で頻繁にやってます。

 

走者1塁の時、守備側は二遊間が2塁ベース近くを守ります。これがいわゆるゲッツーシフト。

ここで1塁走者が走ってきた場合、守備側は概ねショートがベースカバーに入ります。で、カープの左打者が三遊間にゴロを転がす。すると三遊間を抜けることもあるし、ショートが追い付いても捕球体勢が逆になるため1塁や2塁へは投げにくい。

これ、高校野球や草野球では頻繁にあるプレーなのですが、なぜかプロではあまり見かけなくなりました。

 

だから昨日の秋山も一昨日の野間も、しっかりとチーム打撃とケース打撃をしたんですよ。ところが相手の球が遅すぎて左手をちょっと早く返しちゃった。その分、ゲッツーになりやすいところにゴロ(進塁打)が飛んじゃってゲッツーになったというのが真相です。

走者1塁のケースで左打者が強く引っ張ったがファーストライナーになっちゃった。1塁走者は戻れず、相手ファーストがそのままベースを踏んでゲッツー完成・・・みたいなのと同じゲッツーなのですよ。内容のある攻撃はしてるんですよ。

 

5回表・巨人の継投

カープは2回表も1死満塁のチャンスを作りますが9番コルニエルと1番菊池が凡退。

3回表は2死12塁で7番坂倉が凡退。4回表も1死2塁から無得点。

んで5回表。いよいよ巨人の先発がフラフラで「もう投げる球がなくなった」って感じで1死12塁のチャンスを作ります。

なんとここで原監督が出てくるんですよ。ピッチャー交代。

 

原は前日も先発を3イニングで降ろし、この日も4イニングで降ろしました。

原がこういう忍耐力のない、行き当たりばったりのキリギリス野球を続けてきたから、現在の巨人の投手不足が深刻化しているのです。

今日も我慢できずにピッチャー交代。まるで早漏の坂本勇人と同じ穴のケツの穴でございます。

 

2番手は鍵谷。

私の好きな投手ですが、どう見ても明らかに準備不足でした。たぶん急に言われたんだと思います。

デビッドソンには3球続けて甘いストレートが来ました。デビッドソンは3球ともフルスイング。全部空振り。三振。

デビッドソンは打つべき球を振って、ボール球を見逃せていたので悪い打席ではありませんでした。2死12塁。

続く坂倉は甘い変化球を振ってレフトフライ。

 

結果的には巨人の継投が成功したように見えます。試合にも勝ちました。

だが明日なき戦いで未来のない戦いです。シーズンが終われば酷使した投手をポイ捨てて、新しい選手を買ったり、ドラフトでまた30人指名したりするのでしょう。私には到底応援できない姑息なやり方です。

  

7回裏。秋広へのカーブ

7回裏、3対1。投手松本竜也。

打者秋広。この子、ストレートをライトに引っ張れないんですよ。常々言ってますが巨人にはそういう打者が非常に多い。

変化球は引っ張れますが、ストレートを引っ張っれる打者は非常に少ない。

今日も見ててよ。岡本や中田でもアンダーソンのストレートをたぶん引っ張ってこないから。 

 

打撃の基本はセンター返しです。ストレートをセンター返しするタイミングで待ちながら、変化球に対応するのが普通の打撃。

秋広もそれをやっている。坂本も中田もそれをやっている。

だけどこういうバッターって・・・

あんま怖くないんですよね。パワプロで言うとミート打ちで打ってるようなもの。ヒットは出るが本塁打は出ない。 

昨日の巨人では岡本とオコエだけが「ストレートを強く引っ張るタイミング」でしたかね。私が門脇を好きな理由も「ストレートを引っ張るタイミング」で振るからです。

 

秋広は完全にミート打ち。外角を流し打つのは巧いのかもしれませんが、内角ストレートには100%差し込まれると思います。坂倉もわかっていたはずです。

なのになぜ昨日、秋広に変化球を投げたのか? 

打たれたのは松本竜也ですが、実はコルニエルvs秋広もずっと外角一辺倒でした。

今年の坂倉は内角攻めが非常に少ない。私は温存しているのかと思っていましたが、秋広に内角を攻めない意味はいくら考えてもわからない。

 

事故の起きるリードでした。

中田に打たれたのも初球の変化球。

岡本に粘られて四球を出した後、誰も栗林に声かけしませんでした。だから私はショートに田中広輔を入れろとツイートしたんですよね。

 

田中がいない時は坂倉が行け。お前が内野の要でチームの要だからだ。

「栗林さんで負けたら本望だ」くらい言うべきでしたね。

 

9回は栗林。

さてここが本題です。

栗林の配置転換はあるのか、ないのか。結論から言うと新井はないと明言しました。報知

栗林のコンディションは100%じゃありません。だけど80%以上では投げられてますよ。

 

厳しいことを言えばフォークに頼りすぎ。これは坂倉にも大いに責任があります。

昨日投げた21球のうちフォークは14球です。ストレート3球、カット4球。そりゃ打たれますよ。

今シーズンで言っても栗林の投球割合はストレートが33.3%。変化球が66.7%です。

2023年度 栗林 良吏【広島】カウント別・球種配分成績

 

新井が栗林に「自分で乗り越えるべき壁」と言ってるのはまさにココだと思います。

まっすぐとフォークだけでは成長しないよ。ってことなんだと思います。

 

決め球はフォークでいいと思うんですが、もっとストレートを見せたいですよね。

栗林の時に捕手を代えてはダメですよ。カープは栗林と坂倉を大野と達川のような黄金コンビに育てないといけないからです。

 

育成のカープ

結論。

栗林の配置転換はなし。

打たないやつをポイ捨てる。打たれたやつを取り替えるのは巨人のアホ野球です。

カープは我慢と忍耐。私たちは育成のカープです。

 

栗林を代えろとおっしゃる方は9回に誰を出すんですか?

矢崎拓也ですか?

あんたらつい最近まで「矢崎はクビだ」とか「ノーコンだ」とか言ってませんでしたっけ?

 

私は「矢崎拓也はセットアッパーで使える」と2年前から騒いできたのですよ。※関連記事

手のひら返しは巨人のアホ野球。2日続けてカープに勝って盛り上がっているが、2日連続先発が5回持たず、リリーフが回またぎをしている。

こんな野球が長持ちするはずないのである。

 

新井カープは借金1。

だがマクブルームとデビッドソンに当たりが出始め、栗林は新しい壁にぶつかっている。

いいじゃありませんか。成長できるチャンスですよ。

野間も上がってきたし、キクも2日連続で四球を取った。笑

韮澤だって4日連続で試合に出てます。

 

あとは坂倉です。昨日は3タコ5残塁。リードも捕球も後悔してるでしょう。

だが1年ぶりの捕手なんですよ。去年はサードやらされてたんですよ。

去年捕手として全く成長できなかったので、まさに今成長してるところです。もうちょっと待ってくださいな。

栗林と坂倉。26歳と24歳ですよ。カープは選手を育てる球団です。