一軍ベンチ入り人数の変遷

カープの試合が3日連続でなかったので、今日は何の話をしようかと考えていて、

ここはやっぱり昔話と

巨人の悪口

にしようということで、今日はおもむろに一軍ベンチ入り人数の話をします。

令和の継投策

まずはこちらをご覧ください。

2023年セリーグ6球団のイニングごとの失点です。

 

巨人が7回と8回に多く失点し逆転負けしているという内容。優秀なのがカープと阪神。

んで意外なことにトップは最下位の中日でした。チーム防御率もセ1位。開幕前に私が優勝予想した根拠はコレでした。

 

巨人はリリーフも悪いんですが、先発はもっとズタズタのボロボロです。笑

私は3年前から原のアホ継投では投手陣がぶっ壊れると言い続けてきました。その代償が現在です。

子供でもわかることをわからないのが巨人軍と原辰徳。

子供でも守るルールを守らないのが坂本勇人と中田翔。菅野智之もその一員。

 

私はいつも5回持たない巨人の先発投手達を見ていて、

「このまま15対0で負けるのもおもろいけど、打線がちょっぴり頑張って延長戦になってくんないかな・・・ぷくく」

と感じていました。

巨人は先発が3回で降りると連日マシンガン継投を始めます。通常一軍の救援投手は8人。

巨人はいつも8回までに5~6人使って、残ってるのが翁田大勢とあと1~2人とかになります。

 

だから私は

「ここで打つんだ坂本勇人。一発ぶち込んで延長戦だ!

と思いながら見てます。すると坂本は必ずゲッツー。中田は三振。

あいつらたぶんわかってるんだと思います。延長戦になればピッチャーがいなくなるってこと。だからいつもあと一本を打たずにわざと敗退行為しているのです。

 

平成の継投策

そんなことを考えていた時、阪神の岡田監督が懐かしい話を持ち出してきました。

「ブルペン8人なんかそんなん多いよ。昔は6人やったで、おーん」サンスポ

そうだっけ? 覚えてないなあ・・・

 

31年前の1992年9月11日の阪神vsヤクルト戦は延長15回3対3の引き分け。これがNPB歴代最長6時間26分の試合です。

この試合で阪神とヤクルトはともに20人の選手が出場しています。内訳は阪神が野手16人+投手4人。ヤクルトが野手15人+投手5人でした。その試合の記録

ヤクルトは投手4人で新庄亀山のいる阪神を15回3点に抑え、阪神も投手5人でハウエルと池山のいるヤクルトを3点に抑えているのです。凄い時代です。笑

 

1992年と言えば我らの望月一がプロ初勝利したシーズンとしても有名ですよね。

その試合もヤクルト戦でした。1992年6月7日、岩手県営球場。

この試合は延長11回で決着し、ヤクルトは22人の選手が出場、カープは21人が出場しました。内訳は野手15人+投手7人、野手17人+投手4人でした。

この試合の先発投手は高津臣吾で、金本知憲は延長戦から代走で途中出場しています。実話ですよ。その試合の記録

 

ウィキペディアによると1992年からNPBは「出場選手登録」という言葉を使い始め「28人の選手が一軍登録されていた」とあります。ウィキペディア

おそらく当時は一軍28人のうち3人がベンチ外(あがり)で、ベンチ入りは25人だったと思います。野手17人+投手8人など。うろ覚えです。

ベンチ入りした投手8人のうち1人が先発投手。ブルペン7人。7人と言っても当時はリリーフしない先発投手がよくベンチ入りしていましたので実質的なリリーフ投手は6人でした。これなら岡田の話とも辻褄が合います。

 

延長戦を戦う時、控え捕手を使えないケースやクローザーを温存するケースも当然あります。だから阪神もヤクルトも25人のうち20人程度しか試合に出せなかったのでしょう。

当時は「昨日投げた先発投手」もベンチ入りしたりしてました。予告先発もなかったのでその投手をよく偵察要員(死語)なんかに使ってました。

 

1996年以後、年間130試合が135→140→143試合へと移りゆく中で投手の分業化が進みます。でもNPBの一軍登録人数は長らく28人のままでした。ベンチ入りも25人。

そのため木村拓也や五十嵐章人のような内外野を守れるユーティリティプレイヤーが台頭します。ベンチ入り人数を節約できるからです。

これにより代打屋、走り屋、左殺しなどの職人は絶滅し始めます。

外国人枠も徐々に広がりました。昭和は支配下登録できるのが2人までだったんですよ。

ブルペンの人数がどう変わっていったかまではよく覚えてません。

 

救援投手の人数の変遷

2019年。プロ野球は「シーズン143試合とクライマックスシリーズ、6人での中6日ローテ」がすっかり定着しました。

ここでやっと一軍登録人数が28人から29人へ増加されます。ベンチ入り人数は25人のままでしたが結構エポックメイキングな出来事でした。あがりが1人増えたので、多くのチームがブルペン7人で戦えるようになったからです。

1年後の2020年に新型コロナウイルス特例措置として一軍登録が一気に31人へと増加。ベンチ入りも26人となりました。

確か2020年3月~6月の無観客で練習試合をやってた時期に一瞬だけ「一軍登録30人、ベンチ入り26人」の時代もあったように記憶しています。でも投げない先発投手がベンチ入りするのは無駄だということですぐに一軍登録31人に変更されました。 

 

このような変遷を経て令和5年の現在、プロ野球は「一軍31人、ベンチ26人」で戦っています。セリーグはブルペン8人、パリーグは9人が一般的となりました。先発投手は全員あがり。

たくさんの選手を一軍の試合に出したいが、監督は延長12回まで備えないといけない。ベンチには緊急捕手とユーティリティ選手も必要。だから期待のスラッガーも簡単に一軍ベンチに入れないのです。

先発投手が中6日で100球制限、救援投手も2連投までという時代。軟弱になったわけではなくこういう丁寧な使い方をするから、現在の日本人投手が160kmをバンバン投げられるようになったのです。

 

昔の方が大雑把でタフでした。

現在の方が繊細でパワフルです。

プロ野球も変わります。高校野球も変わりました。

古いとこと新しいとこのバランスを保ちつつ楽しい野球を広げていってもらいたいものですね。


おしまい
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ありがとうございました。

-名勝負列伝, 赤辞苑