リリーフ投手が足りなくないか?

昨日の練習試合にアドゥワが先発しました。

これってどういう意図でしょう?

もちろん先発投手は何枚いてもいいし、先発できるヤツは中継ぎもできます。

だけどちょっと待ってよ。カープの先発陣は外野並みに競争が激しいです。だから先発陣は心配ないのですが、ここで一度カープのリリーフ事情について考察してみます。

 

勝ちパ5人体制

カープの勝ちパターン投手は言わずと知れた栗林、矢崎、島内。まず3人。

ここに大道温貴とテイラー=ハーンも加わってくるでしょう。これで5人。

塹江敦哉の評判が良いですがまだ計算には入れられない。それに新井は塹江を1イニングというよりワンポイントと考えてる節もある。

「勝ちパターン5人体制」は人数的に及第点ですが、私が心配なのはちょっぴり登板過多じゃないかということ。栗林は過去3年間で156試合に登板しています。さらに東京五輪とWBCにも行ってます。

※勝ちパ投手 過去3年間の登板数

栗林 53→48→55

島内 51→22→62

矢崎  4→47→54

 

佐々岡監督は愚かな監督でしたがブルペンの酷使だけはやりませんでした。この点は高く評価します。

昨年の新井は勝ちパ投手をちょっぴり多めに使いました。だって優勝争いしてたんだもん。

だから今年の3人の勤続疲労は大いに懸念されるわけです。前年登板数が全員50試合未満なら「5人でも戦えそう」となるのですが、私は現状の「勝ちパ5人体制」がちょっぴり心配なのですよ。5人では少なくないか?という意味です。ハーンも未知数ですし。

 

3人のうちの1人に離脱されると勝ちパ投手は4人になります。これでは連勝&優勝することが難しくなります。

私と佐々岡は

「だったら中6日の先発投手が120球行けよ」

と考えましたが、近年その戦い方をするチームはありません。どのチームも先発は中6日で100球。リリーフ投手の登板間隔を空けることで登板過多を防いでいました。

 

オリックスのやり繰り

昨季3連覇を成し遂げたオリックスですが、実は去年50試合以上登板した投手は1人しかいません。山崎颯一郞の53試合。

あとは阿部49、宇田川46、平野42。

じゃあ先発投手がたくさん投げたかというとそうでもありません。山本由伸164回、宮城142回、山崎福130回、舜平大95回。

中嶋監督が山岡泰輔をリリーフに回したり、40歳の比嘉を勝ちパで使ったりしたように、オリックスは投手を上手にやり繰りしてました。

オリックスの3連覇中にシーズン50試合以上登板した選手は実は2人しかいません。2023年の山崎颯一郞と2021年の富山凌雅。3年間で2人だけ。

 

セリーグではヤクルトの高津監督がやり繰り上手なイメージでしたが、2連覇した時のヤクルトは清水とマクガフが60試合以上投げています。意外と多くてビックリしました。優勝したから仕方ないんだけどね。

昨年優勝した阪神の最多登板は岩崎優の60試合。50試合以上は3人でした。これくらいが平均的な運用だと思います。

阪神とカープのリリーフ投手は同程度の登板数。これに比べてヤクルトは意外に多く、オリックスは極端に少なかったです。

 

オリックスが年間登板数を「上限50試合」と設定しているかどうかは知りませんが、事実として50試合登板した投手は3年間で2人だけでした。

一方阪神とカープは毎年3人前後います。カープと阪神の上限は60試合だと思われ、私もそれくらいがちょうどいいと思います。私には「栗林を50試合まで」と制限する勇気はありません。

  

勝ちパの候補者たち

じゃあカープの誰が勝ちパに加わってこられるかと言えば、まず経験者の

【1】松本竜也

【2】森浦大輔

の2人が有力候補になるでしょう。

 

実績はないもののパワー溢れる候補者が

【3】益田武尚

【4】内間拓馬

の2人。

 

復活組からは

【5】中崎翔太

【6」ケムナ誠

もエントリー。アドゥワは復活組から一旦除外します。今は先発組なので。

 

育成選手にも候補者はいます。

【7】岡田明丈

【8】杉田健

岡田は往年の球威が戻れば島内クラスのセットアッパーになれます。

杉田に勝ちパは荷が重そうですが、中日の松山は去年1年目から「育成→支配下→セットアッパー→侍JAPAN」へ急成長しました。杉田が化けないとは言い切れません。

 

そしてもしかすると今年「先発からリリーフ転向」するかもしれない組が

【9】遠藤淳志、24歳

【10】高橋昂也、25歳

【11】常廣羽也斗、22歳

の3人。まさかの常廣。

 

大瀬良も開幕に間に合いそうですし、ハッチも当たりっぽいので先発ローテ5人は固まりつつある。

6人目が森と黒原の争いですが、2人とも今季は完全に先発一本でしょう。森はいつも立ち上がりが悪いし、黒原は先発で結果を残してますし。

こうなると遠藤と昂也を有効活用できるのはリリーフかなあと思うのです。二人とも落ち球を持ってるし。

8回コルニエルも面白そうですが去年はずっと先発でした。滝田と玉村も先発で育てたい。

 

このような状況で常廣まで一軍ローテに入れると森と黒原が二軍で先発する事態となり、玉村も一軍で使えない。非常にもったいない。

常廣は「特別なドラ1」なので先発で育てたいのですが、

「じゃあなんでアドゥワと黒原を先発調整させてんだよ?」

と思う次第です。

 

リリーフ常廣はイヤですが、

「栗林がもう一人増えると思うと悪くないかもね。ムフ♡」

などと考える自分もいます。常廣のボールはまだ1球も見ていませんが。

 

とにかく現状の「勝ちパ5人体制」では少し心許ない気がします。阪神には10人くらい良いリリーフ投手がいます。

まずはオープン戦の益田と中崎に注目しますが、勝ちパレベルのリリーフ投手があともう1人か2人欲しいところです。頑張れオカちゃん。


おしまい
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ありがとうございました。

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