プロ野球通信簿「読売巨人」編

今年のセリーグ王者は巨人。

私の順位予想では巨人は 4位 でした。※参考記事

今年の巨人は「何もかもが上手くいきました」

ケガ人もほとんどいなかったし、吉川の143試合や菅野の15勝なんて巨人ファンでさえ予想も期待もしていなかったことでしょう。

 

阿部のやりくり「野手」

阿部は就任1年目でリーグ制覇。

CSでは負けたけど短期決戦では「運」も大きく左右するので、私の評価は揺るぎません。

阿部はよくやりました。100点満点で言えば 90点 くらいの評価です。

 

実は今年の巨人って全く巨大戦力ではありませんでした。

戦力で言えば阪神広島に一段劣ります。自慢の投手力もまとまってはいますが、突き抜けたエースは不在でした。抑えも投げてみないとわからない。

打線も岡本以外が全く弱い。丸坂本、吉川大城あたりは開幕時点で「計算に入れにくい」選手層でした。

だから私の予想では「今年の巨人は6位もあれば2位もある」でした。アバウトでごめんなさいね。

 

私が巨人を見下す要因となったのが阿部新監督の「あるコメント」 です

そのコメントがこちら。

 

「巨人のレギュラーは岡本、坂本、門脇の3人だけ」※スポーツ報知

 

このコメントだけでも巨人野手陣の層の薄さが伝わってきます。

レギュラーが3人しかいないから層が弱いのではありません。

阿部がいまだに坂本をレギュラーと見ていて、2~3か月しか活躍してないルーキー門脇にレギュラー確約を明言したからです。

私は巨人が

アホでよかった

と心底思いました。

 

だが開幕すれば阿部は坂本をスタメンからちょくちょく外したり、2~3番をうっていた門脇をすかさず8番に落としたり、この二人を全くレギュラー扱いしませんでした。

坂本なんてCSでもスタメンを外されてました。ファースト大城、サード岡本の試合はたくさんありました。

ここらへんの阿部のシビアな起用はとても上手かったと思います。

 

阿部は野手陣を聖域化しませんでした。

好調なヤツを上手に使い分けました。

浅野、オコエ、ヘルナンデスなどは100試合以上出ればボロが出るもんですが、3人とも100試合以内で収めました。阿部は調子いい選手をちょこちょこ使い分けるのが上手かったと思います。

 

阿部のやりくり「投手」

投手にも同じことが言えます。

阿部は投手のやりくりも上手でした。

まず戸郷。

小園と同い年の戸郷を巨人は2~3年前から「エース」と呼んでいます。

私にはたいへん違和感がありました。

「菅野が衰えたからエースは戸郷」って理論なんだろうけど、まだそこまでの投手ではない。

個人記録は残せているが、まだチームを背負うエースには役不足だという印象でした。

 

ただ去年の戸郷はまあまあよく頑張ったなと思って見てました。

今年も火曜日に先発し続けて12勝8敗。これは値打ちがあります。

もう巨人のエースが戸郷と言われても、私に違和感はありません。

ピッチングもだいぶ覚えてきました。今年は大城と組むことが多かったですが、岸田や甲斐拓也とコンビを組めばまた新境地が広がるかもしれない。

 

他には菅野と船迫。

菅野が日曜日に回って15勝3敗。これも立派でした。

15勝の内訳は中日に5勝0敗、ヤクルト4勝0敗、広島3勝0敗、DeNA1勝1敗、阪神1勝1敗、交流戦1勝1敗。

菅野は弱いチームにしか勝ってないんですよ。

記録しか見てない素人の皆さんは「菅野がMVPだ」って言うけど、私の評価は東や床田と投げ合って12勝8敗の戸郷の方が数段上です。

 

カープも菅野に3敗してますが、3敗のうちの2敗は9月です。抜け殻カープから勝っただけ。

6月に1敗してますが、この試合も坂倉がマスクかぶったらカープが勝ってた試合です。※参考記事

 

阿部は菅野のプライドを守りながら、上手に起用しました。

最下位の中日とヤクルト戦で荒稼ぎして、上位相手には五分五分でした。それが今年の菅野の正体。

来年、どの球団でプレーするのか知りませんが、菅野の穴など巨人には全くありません。阿部がうまくやりくりするでしょう。

 

船迫の新人王も似たようなもの。

船迫の対左打者への被打率は .298 です。

私は数字や記録を見ても何も感じませんが、右投げサイドスローの船迫なので「そうなるよね」とは思います。

阿部はここでも上手くやりくりしました。船迫と高梨をニコイチで1イニング投げさせました。

だから船迫は50試合で20ホールド、防御率2点台。

誤解しないでください。私は船迫をディスってません。好きです。新人王にも何の文句もありません。

ただコレを言いたいだけなのです。

 

船迫や菅野は

数字ほどの投手じゃねえ、と。

 

阿部の弱点

といった具合に今年巨人が優勝できた理由は

「阿部のやりくりが上手かった」

に尽きます。コレが私の評価です。

 

ただ裏を返せば

「とっかえひっかえ、忍耐が足りない」

とも言えます。野球って面白いね。

 

巨人は「岡本の次」が育っていません。ドラフトで主砲タイプの野手を獲っていません。

育成選手にいいのがいるのかもしれませんが、常総学院のバレンティンと言われた菊田君は今年でクビになりました。

阿部のやりくりが上手いと言ったのは誉め言葉でもあり、悪口 でもあります。

 

阿部は秋広のことをことあるごとにボロクソに言いますよね。

もちろん「愛情の裏返し」なんですが、マスコミと素人解説者の秋広への評価は気持ち悪いほど高すぎます。

あんな流し打ちしかできないシングルヒッターに何が巨人の四番だと私は思います。阿部もそう思ってるだけなんですよ。

 

言っときますが私はカープの選手にもフラットに厳しいですよ。

育成ルーキーだった中村貴浩が二軍で打率4割打ってる頃も、スイングがまだまだ弱い、数字に騙されちゃダメだとコメントしていますし、半年前に田村俊介が打ちまくっていた頃、ストレートを引っ張る打撃しかしてないじゃんとコメントしてます。※中村貴浩田村俊介

秋広が強く引っ張れるようになった時、レフトでもファーストでもサードでも可能性は生まれると思いますが、阿部がそれまで我慢できるかできないか。私のイメージでは「できなさそう」です。阿部は結構「瞬間湯沸かし器」です。キャッチャーのくせにね。

  

巨人の弱点

最後に巨人球団の弱点について。

巨人はFAの大山と甲斐に5年20億円規模の大型契約を提示したそうだ。

この話を聞いた時、私は最初

「アホじゃないの? そこまでの価値はない」

と思いました。皆さんも同じことを思いましたよね。

 

大山はそれを聞いて阪神残留。

なんで? 巨人の方が条件いいのに。

 

私は今ではこう考えています。

巨人の5年20億円提示ってニュースは…

 

 

ガセじゃね? 

 

私は何でも疑う男です。マスコミ報道なんて真っ先に疑います。

巨人が大山と甲斐に20億円提示してるって話はもしかするとウソじゃないかな…

 

だってファーストの大山を獲って、岡本をレフトに回すの? 秋広と浅野はどうなるの?

大山を獲るにしても5年20億はない。5年6億か2年4億がいいとこ。

甲斐拓也も全く同じです。全日本の正捕手で脂の乗り切った32歳。ハッキリ言って来季が全盛期。

だけど5年20億は高すぎる。2年4億がいいとこ。

なんでかと言うと、巨人てキャッチャーに全然困ってないんですよ。てか 有り余ってる んですよ。

甲斐に20億なんて絶対ウソだよ。 

 

んで巨人はライデル=マルティネスに動かない。

アホだろ。金使うならココだろ。

ライデル調査はここまでDeNAだけ。

なんで? 巨人はヤクルトはソフトバンクは?

 

中日さえ動かない。

ライデルは来年本気で投げる気が無いのかもしれないな。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感