テイラー=ハーンと高木翔斗

いよいよキャンプも本日で打ち上げです。

今年は雨と寒さにちょっぴり悩まされたキャンプとなりましたが、調整は概ね順調ではなかったでしょうか。大きなケガ人が出なかったことが一番。

そんな中でほとんど姿を見せなかったのが新外国人のテイラー=ハーン。皆さんは沖縄でご覧になりました? 私はほとんど見てません。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

テイラー=ハーン

実は昨日の投内連携の時にチラッとハーンがテレビに映りました。

投内連携に参加せずグラウンド脇でハッチと喋ってました。ジャージ姿でした。

2週間前の日南で一度だけハーンのブルペン投球を見ました。その時はまだキャッチボールに毛の生えたようなブルペン投球だった記憶があります。

んでそこから2週間、JSPORTSのキャンプ中継やYoutubeのカープニュースで私は一度もハーンを見ませんでした。

 

沖縄でハーンが投げたという情報も皆無。ハッキリ言って良くない兆候です。調整が遅れていると思われます

ハーンが開幕アウトなら、これはけっこう痛いです。私はハーンを勝ちパターンの一角として計算に入れてましたから。

ハーンが今から「フリー打撃→シート打撃→オープン戦→開幕一軍」とはちと考えにくい。

私の杞憂に終われば良いのですが、やっぱ益田に先発の練習なんかさせてる場合じゃないと思います。リリーフが足りない。

 

おそらくテイラー=ハーンは開幕アウト。

常廣羽也斗もテレビにはよく映りますが沖縄では全く投げていない様子。新井も常廣を開幕メンバーとは考えていないと言ってました。

日南の末包昇大も出遅れたままで、まだ実戦練習に参加していない様子。こちらも主砲として期待していたのでかなり残念。慌てるのもダメだけどさ。

このようにカープにも小さなケガ人は数名います。ここらが現時点での不安要素ですかね。

 

好調な選手たち

明るい材料は山ほどあります。

まずはハイレベルな外野手争い。広島に戻れば秋山や野間がチームに合流しますが、カープの外野陣は層が厚くなりました。

こんなこと言っちゃ悪いですがケンティーと久保修がここまで頑張るとは思いませんでした。ごめんなさいね。

二軍の宇草孔基も元気いっぱい。二俣翔一も外野を守れる。

末包が開幕に間に合わなくてもしばらくは戦えると思います。

 

内野はとにかくレイノルとシャイナー。この二人が打てばカープはとてもラクに戦えます。

ダメだった場合は堂林、田中、韮澤、二俣が1塁3塁。おっとどっこい上本崇司。

林晃汰も打撃は良いんですが内野守備が不安定すぎます。よっぽど打たないとあの守備で一軍のスタメンは厳しいです。

 

捕手は坂倉で問題なし。

このキャンプで一番成長したのは高木翔斗ですが、いくら何でも磯村や石原を押しのけて開幕一軍はありません。

 

投手陣。

昨日大瀬良大地がシート打撃に登板しました。コントロールはまだまだですがストレートと変化球のキレは良かったです。

大瀬良いわく「開幕ローテで行けと言われたら行くけど、今はそんなに慌てていない」

 

九里亜蓮はもう抜群に仕上がってました。

今開幕しても大丈夫なくらいキレとコントロールが良かったです。

たぶん3月8日(金)のオープン戦、15日(金)のウエスタンリーグ、22日(金)のソフトバンクの3試合に先発して3月29日(金)のDeNA戦に投げるでしょう。

 

床田も森下も順調。8割方仕上がってます。ハッチも計算できます。ここまで5人。

6人目に私は黒原拓未を推したい。ボールは高いけど一番ストライク入ってるのが黒原だから。次点が玉村。

森翔平もストライクさえ入れば開幕ローテなんですが、まだちょっと追試が必要な感じです。

 

高木翔斗

最後に20歳の高木翔斗について気になった点をいくつか書きます。

高木の開幕一軍は100%ありません。そりゃそうでしょう。まだ20歳。

だがとてもいいものを見せてくれました。日本ハム戦では公式戦初スタメンでいきなり2安打。9回裏までマスクをかぶってサヨナラ負け。とても素敵な経験をできました。

 

高木翔斗の一番いいところはですね。笑顔が超カワイイ。みんなを明るい気持ちにさせてくれます。

次に良いのは打撃です。鈴木誠也のモノマネをしながら打ってるんですが、それとは別の「いい雰囲気」も感じます。「打ちそう」という意味です。

スイング軌道も誠也っぽくて上から叩いてる感じで、ややドアスイング気味。

私が高木翔斗を打ちそうと感じるのは一軍の投手にタイミングが合っているからです。ただしまだストレート限定ですけどね。

高木のスイングは150kmのストレートにタイミングを合わせて上からボールを叩くようなスイング。私の好きなスイング。

まだ変化球には弱いし、タイミングが合ってのファールも多いですけど芯に当たれば飛びそうだなという感じはずっとしてました。日本ハム戦ではフェン直二塁打を打ちましたし。

 

守備のほうは全然未熟です。当たり前です。20歳だから。

キャッチングがとにかく未熟。いつもパスって音がしてます。私はパスパスでも気にならないですがピッチャーはイヤかもしれませんね。

ミットも動くので、日本ハム戦でファールチップをノーバン捕球したのにワンバン判定されたこともありました。

 

一番気になるのは高木の右手。いつもハラハラしてます。

昭和時代は両手でキャッチングしてましたが令和時代は左手だけでキャッチングするのが常識。ファールチップがあたったら大ケガするからです。

若い頃の坂倉もそうでしたが、走者が出ると捕手はワイルドピッチで進塁させたくないので両手でとにかくボールを止めようとします。高木の気持ちは嬉しいがマジで危ないから右手は後ろに隠しとけ。

 

あとめっちゃしょーもないことですが、高木は少しオーバーランが大きいです。

ヒットを打った時、高木は得意気に大きくオーバーランするのですが、出過ぎてて私は少し心配です。刺されるぞという意味です。

細かくて申し訳ありませんが、そういうところから高木の性格が読み取れると言いますか配球を読めるのが岡田彰布と私です。

 

なんて思いながら見てたら高木は一昨日の日本ハム戦で2塁牽制のサインを出しました。

カープが2対1と1点リード。8回裏の2死2塁で日本ハムに同点のチャンス。この場面で高木は落ち着いて2塁牽制のサインを出しました。カウント3-2でした。

私は意表を突かれました。高木は純情一本ではないかもしれません。頭もいいかもしれません。

 

この試合、高木翔斗はほとんど三塁側のベンチを見ることがありませんでした。

佐々岡時代はベンチから一球一球捕手にサインが出ていましたが、新井監督になってからはほとんど無くなりました。

高木もオープン戦ですが1試合を任されました。たいしたもんですよ。

 

高木の顔とキャラがカワイイため、ネットはすぐに一軍でどうのこうの言いそうですが、ハッキリ言って打でも走でも守でも高木は使いどころがありません。石原貴規をナメるんじゃねえ。

私は今シーズンの一軍控え捕手を1人にできないかと日々考えています。2人も要るか?要らないだろ。1人でいいだろ。

アツはお目付役で一軍に必要と決め込んでしましたが、二軍で高木と清水を見てるアツもカッコいいかもしれない。

 

中村奨成を捕手として見ることなく、坂倉と石原だけで143試合回せないかな?無理かな?

また今度考えてみます。