ジェイク=シャイナーについて知っていること

3回までやってノーゲーム。

やる前から「今日は無理だろ」と思っても、屋外球場のチームは「ひょっとすると5回まで持つかも」と考えるものです。

昨日の試合であったことは全てNPB公式記録には無かったことになります。

だから私は公式記録に残らないジェイク=シャイナーの1打席について解説します。

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シャイナーは引っ張り専門

シャイナーはテイクバックが小さいので、あまり飛距離の出るタイプには見えません。

二軍の成績も100打席で打率.171、本塁打2本です。

空振りも多いが三振は案外少ない。100打数で21三振。

ヒットコースも狭く、90%の打球が引っ張り。

5月頃に右中間ツーベースを見たことありますが、二軍の全18安打中、右方向はその1本だけかなあ。シャイナーの18安打全部は見てませんが、記憶にはありませんね。

 

シャイナーは引っ張り専門。

昨日の「記録に残らない1打席」もまさにそういう感じでした。

初球は巨人井上のカーブ。110キロ。

ホームベースに当たりそうなワンバンをハーフスイング。

私は「振ってない!」と思いましたが、1塁塁審は苦笑いでストライク。そりゃそうか、完全に振ってましたね。カウント0−1。

2球目はチェンジアップ。これを引っ掛けてボテボテのサードゴロ。セーフティバントなら絶妙だというくらい打球の勢いが死んでいたファールでした。

カウント0−2。

ここから巨人バッテリーはホームベースの手前でワンバンするようなボール球を2球続けました。シャイナーもさすがにそれにはピクリとも反応しませんでした。

5球目は外角チェンジアップ。2球目のファールした球と同じような球。

シャイナーはこれを振ってサードファールフライ。カメラマン席の前で岡本和真が悠々とキャッチしました。

 

シャイナーの未来予想図

昨日、島内とケンティーが抹消されました。

島内の枠には月曜日にアドゥワかハッチが昇格すると思います。

ケンティーを抹消してシャイナーを昇格させた理由について、新井は「打てないなら、何か動かないと」と言いました。

なるほど、「末包の代わりをシャイナーに」と期待しているのか。わからなくもない。

 

昨日のシャイナーのサードファールフライ。

ツーストライク取られていましたが、引っ張り専門のホームラン打者なら「スタンドまで届く高さのファール」だったんですよね。

それが中にスタンド内に残ってファールフライ。私はアウトになったことを問題にしているのではなくて、引っ張り専門の打者にしては「飛距離が出ていない」ことを問題視しています。

私はシャイナーのオープン戦のホームランを2本とも見ました。1本はスタンドギリギリ。もう1本はまあまあ飛んでました。

実はシャイナーって「中距離ヒッター」なのかもしれません。テイクバックも小さいしさ。

 

新井も私もオープン戦ではシャイナーに「レフトフライを打て!」と言ってきましたが、案外「センターフライ」か「ピッチャー返し」をさせると結果が出るかもしれない。

実は末包もタイミングはセンター返しです。鈴木誠也もセンター返し。

シャイナーは二軍でレフトフライのタイミングでした。一軍に来ればこれがセンターフライのタイミングに変わって打てるかもしれません。一軍は二軍より10キロ速いですからね。

 

守備走塁も一生懸命です。

一塁守備はまあまあ上手い。レイノルズや堂林よりは下手ですが、田中広輔とは同レベル。

走塁も良い。足は坂倉より遅く田村より速い感じ。田村とはどっこいかな。林よりは速いです。

スローイングが少し気に入らない。スナップスローはいいんですが強い球が投げられない。

昨日もサードゴロで2塁走者に3塁へ進まれました。85%はサード小園の責任ですが、ファーストシャイナーにも15%ほど責任があります。初めから投げる気が無かったからです。

 

性格。

まだよくわかんないけど、広島の暑さについて聞かれ

「なに、テキサスも暑かったから平気だよw」

とコメント。

なに、お前もテキサス出身だったのか? ハーンとシャイナーはテキサス出身。一軍で仲良くやれそう。

性格についてはこれから観察しますが、二軍で全力疾走してたくらいだからマジメなヤツなんでしょう。

お好み焼きにはハラペーニョソースをかけるらしい。そこまでして食べなくてもいいんだぞ。

 

カープの未来予想図

さすがの私もこのタイミングでシャイナーを昇格させるとは思っていませんでした。

上げた以上はしばらく使うでしょうね。それこそオールスターまでの10試合は全部スタメンでしょう。でないと上げる意味がありません。

これにより「奨成と二俣ダブルスタメン作戦」はしばらく保留。「併用」になりそうですね。

 

昨日のスタメンは1番秋山、2番野間、3番上本、4番小園でした。シャイナーは8番。

新井は昨日の1〜4番でしばらく戦うつもりでしょう。最も安定感があるからね、

3番上本に久しぶりのヒットも出たし、送りバントやエンドランなどの小技もできる。ファールでも粘れる。

右投手が相手の時や、上本が休む時には2番矢野、3番野間にすればよい。

 

シャイナーは当面8番ファーストで様子を見る。シャイナーはまだ「打線」の中に加わっていません。まずは自分のタイミングを掴んでもらいたい。

7番矢野が出て8番シャイナーの大きいのが出ればラッキーという感じ。

昨日の巨人井上の「シャイナーへの嫌がり方」はハンパじゃありませんでした。2球で追い込んだのにビビりすぎ。雨なんか関係ありません。やはりシャイナーの見た目はハッタリが効きそうです。

 

二俣奨成。

シャイナーが来て出番が減ります。2人に2個のポジションがあったのに1個に減りました。上本を使うなら1個もないかもしれない。

二俣はツーストライク前とツーストライク後のスイングにメリハリがあって良い。大きいのも打てるし細かいこともできる。

奨成は良くも悪くも安打製造機ですが「結果を残す=ヒットを打つ」ではありません。奨成はボール球を追いかけすぎです。

 

秋山や菊池のボール球スイング率が高い理由は、追い込まれた後にファールで粘っているからです。ツーストライク取られたらボール球も降らないといけない。

私は中村奨成も秋山のように「ボール球を見逃してストライクを一発で仕留める打者だ」と見ています。

奨成は二軍でそれができているのに、一軍に来ると気負って2ストライク前のボール球を振ります。これが非常に勿体無い。

1球くらい「ストレート狙いのカーブ空振り」があってもいいが、それをやるならホームランを狙え。秋山のように。

奨成は追い込まれる前のボール球を中途半端に当てに行って、もしそれが当たってもシングルヒットなんですよ。

ハッキリ言って奨成はヒットならいつでも打てます。奨成は右にも左にもヒットが打てます。だから焦らなくていいんです。

「さあ井上君、いらっしゃーい」と余裕こいてりゃいいんですよ。もう何回も言ってます。こちらから追いかけるからダメなのです。奨成の四球は未だにゼロ。そんなタマじゃありません。フルカウントでも奨成なら十分勝負できますよ。