昨日、われらの鈴木誠也がサンディエゴ=パドレスと5年80億円で合意間近と報じられました。ニッカン
なんだよ誠也、やっぱ安心安全な西海岸かよ。意外とオーソドックスで無難な選択でした。結婚して小さくまとまったのかな?
契約内容も普通。年俸16億円ベースで3年後に誠也から契約解除できるオプトアウト付き。非常に誠也に有利な契約です。
今年からDH制度が採用されるナリーグ。野手優位の中で普通に有利な契約を結んだ誠也。なんかイメージとちょっと違うけどまあいいか。ちなみにパドレスからカープへの譲渡金は約14~15億円だと思われます。
今日はメジャー音痴のカープファンがサンディエゴ=パドレスってどんなチームなのかを
軽くネットで調べてみました。メジャー通の方、お手柔らかにお願いします。
サンディエゴ=パドレスってどんなチーム?
パドレスは近年大型補強を続ける、割と金満なチームです。
3番打者が三塁手(兼遊撃手)のマニー=マチャド(29)。推定年俸33億円。昨季成績153試合、.278、28発、106打点、12盗塁。
4番打者が遊撃手(兼右翼手)のフェルナンド=タティス=ジュニア(23)。推定年俸25億円。昨季成績130試合、.282、42発、97打点、25盗塁。本塁打王で超強肩ですがショートで21失策。昨季後半にはライトを守りました。
この2人が「チームの顔」的な存在。2022年シーズンのマチャドは10年契約の4年目で、タティスジュニアは14年契約の2年目。去年2月に古巣パドレスと14年契約を結んだ時は日本でも話題になりました。ヤンキースやレッドソックスに行くものと思われてましたから。
中村奨成に似てるな。年も近い。
投手はあまり大したのがいない。
昨年11勝のジョー=マスグローブ(29)がエース格。2番手がチーム2位の8勝を挙げたダルビッシュ有(35)あたり。
リリーフには抑えメランソン(36)や元阪神のピアース=ジョンソン(30)など枚数が揃っている。
昨年栗林とセーブ王を争ったロベルト=スアレス(31)と、日本ハムとソフトバンクで活躍したニック=マルティネス(31)も今シーズンからパドレスに加わります。誠也と同期入団。
誠也のポジションは?
誠也のポジションはライト。昨年後半はタティスジュニアがケガの影響もあってライトを20試合、センターを10試合ほど守っています。ショート100試合。
タティスジュニアはショート100試合で21失策。162試合に出場すれば40失策する計算です。スピーディーでダイナミックなショート守備はファンに人気でしたが、ケガがちなこととエラーの多さから今季から本格的に外野コンバートが検討されています。
ただ誠也のライバルと呼べる外野手はタティスジュニアくらいのもので、足のあるタティスがセンター、ライトが誠也という布陣が基本線と思われます。
パドレスがあと2~3人野手を補強をしても誠也はおそらくライト。打順も5番か6番あたりでデビューできるでしょう。しかも今年からナリーグにまでDH制度を採用。コロナ特例ではなく永遠にDH。ユニバーサルDHと言うらしい。
誠也が入ることは少ないでしょうが、DH制度はレギュラー野手が一人増えることを意味します。誠也にとってまったくラクなチームです。私はもっと厳しい道を選ぶと思ってましたよ。
ライバルチーム
パドレスが所属するナリーグ西地区は過去10年間でロサンゼルス=ドジャースが8回地区優勝、サンフランシスコ=ジャイアンツが2回地区優勝。ドジャースは1回ワールチャンピオン。ジャイアンツは2回ワールドチャンピオンに輝いています。
そんな中パドレスはほぼずっとBクラス。過去10年間でワイルドカード1回だけ。
金満補強を繰り返すパドレスは毎年のように優勝候補に挙げられるのですが、どうもその選手が額面通り活躍しないイメージです。
その点、カープ出身選手は複数年契約後も成績が落ちない傾向が強いので、NPBでもMLBでも人気銘柄です。黒田、丸、金本などの話です。
※ナリーグ西地区所属5チーム
・ロサンゼルス=ドジャース
・サンフランシスコ=ジャイアンツ
・アリゾナ=ダイヤモンドバックス
・コロラド=ロッキーズ
・サンディエゴ=パドレス
グラウンドと背番号
パドレスの本拠地はペトコパーク。
2006年の第1回ワールベースボールクラシック決勝戦が行われたあの球場です。
ネーミングライツを所有しているのはペトコ・アニマル・サプライ社。ペット用品の大型チェーン店です。カワイイ。笑
球場自体は天然芝で外野が広く、典型的なピッチャーズパーク。投手有利で打者に不利という意味。
右中間が広く、レフト方向は向かい風。パークファクターによるホームラン率は毎年最下位。つまりメジャー30球場の中でペトコパークは最もホームランの出にくい球場だそうだ。そうか、誠也はここで男気を見せてきたか。笑
しかし逆を言えば「ペトコパークは中距離ヒッターに有利であり、俊足強肩の外野手が活躍できる」ということ。どことなくマツダスタジアムっぽい。いやマツダがマネしてるのか。笑
とにかくタティス・ジュニアとセイヤ・スズキの右中間コンビには華と愛嬌があります。人気が出るのではないでしょうか。
ついでにパドレスの背番号事情。
背番号51番は永久欠番。主な空き番号は1番、3番など。
私は誠也は1番を選ばないと思います。なんとなくです。
サンディエゴの街
最後。サンディエゴ市について。
アメリカ最大のカリフォルニア州にあって、サンディエゴはロサンゼルスに次ぐ第2の都市。3位サンノゼ、4位サンフランシスコ。
カリフォルニア州のMLB球団は5球団。パドレス、ドジャース、ジャイアンツとアリーグのエンゼルス、アスレチックス。
サンディエゴからロサンゼルスまでは車で2時間ほどだが、ロスより近いのがメキシコ。歩いて行ける。笑
風光明媚な海の街。日本人も多く住む。誠也も言ってましたが季候も温暖。
元祖メジャーリーガーのタカ・タナカさんもサンディエゴがいいぞとおっしゃってました。
誠也には無関係ですが、パドレス傘下の3Aチーム、エルパソチワワズには元カープのテイラー=スコットもいます。パドレスは何かとNPBの縁の深いチームです。