2023年度の春季キャンプが終了しました。
矢崎と磯村が故障しましたが、ともに軽傷で大事には至らず。
昨年手術した小園、森下、床田も順調。新井監督もこのキャンプは100点と評価しました。
そしてこのタイミングで4人の選手が二軍行きを告げられました。今朝はこの人事について解説します。
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投手事情
一軍から二軍に降格となったのは森翔平、羽月隆太郎、矢野雅哉、宇草孔基の4人。
便宜上「降格」と書いていますが、新井カープは全員家族であり全員戦力。私は今シーズンも二軍へ行くことを「降格」、一軍へ行くことを「昇格」と書き続けます。でも決して上の4人がダメだったわけではないのですよ。
例えば森翔平。
彼なんかはこのキャンプで完全に遠藤淳志と互角の勝負を見せました。
森下と床田が開幕に間に合わない時、森翔平が大瀬良九里に続く先発ローテ三番手扱いとなってもおかしくありません。
九里が2カード目の頭で投げるとなれば、森翔平は4月1日(土)の開幕2戦目ヤクルト戦(神宮14時)に先発する可能性すらあります。
んで村上宗隆をツーシームでしっかり抑えるとかね。私には未来が見えてくるわけですよ。←妄想
新井も言ってましたが森翔平は二軍で長いイニングを投げてもらうための「降格」。単なる配置転換です。
別に森じゃなく遠藤が降格でも良かった。理由はアンダーソンを一軍で投げさせたいからですよ。
3月のオープン戦は残り15試合。そのうち12試合が「週末の金~日曜日」です。
床田と森下が開幕に間に合うとすれば、3/31(金)ヤクルト戦(神宮)が大瀬良→森→九里。4/4(火)阪神戦(マツダ)が森下→床田→遠藤とかになりそう。
床田と森下が間に合わない時は神宮が大瀬良→森→遠藤。マツダが九里→玉村→アンダーソンとか。
注目はどちらのパターンでも大瀬良の翌日が森翔平だってことです。
同じカットボーラーの大瀬良と森。右のカットと左のカットで村上宗隆の重心を前に出す。んで3日目に遠藤のホップする高めのストレートで村上の打撃をズタズタにする。3日とも捕手が坂倉ならできるんじゃないかな。
キャンプMVP級の活躍を見せた森が二軍行きを告げられた時、私はピンと来ました。
こりゃあれだな。森は開幕2戦目の先発が決まったな。
一軍のオープン戦は週末中心。森も土曜日に先発するので週末に球数を投げておきたい。でも一軍ではアンダーソンや森下も投げないといけない。だから森が二軍降格なのです。森は二軍で土曜日を中心に毎週5イニング投げます。言葉は降格でも森は開幕ローテを掴んだかもしれないのです。
そして森と五分の勝負を見せた遠藤淳志も開幕ローテが決まりかな。まあ濃厚。
なぜならアンダーソンが全然ダメだからです。高橋昂也も東京ガスとの練習試合でいまいちピリッとしてませんでした。
日南の紅白戦で私が絶賛した玉村昇悟はその後登板したという情報がありません。しかしおそらく今のアンダーソンより状態は良いはずです。床田と森下が開幕ローテに入らないようだと、そこに入ってくる1人は玉村で間違いないと思います。
リリーフ投手では矢崎拓也が脇腹痛で離脱。投げようと思えば投げられるそうですが大事を取って一軍から離脱しました。
開幕には間に合うでしょうけど、一軍のオープン戦にはしばらく出ないと思います。なのでケムナと長谷部はともに一軍残留。
栗林もいつ帰ってくるかわからないので、1回3四球のケムナももうしばらく一軍でチャンスをもらえます。
野手事情
羽月と矢野も二軍でスタメンさせるための降格です。
一軍のオープン戦にはぼちぼち菊池涼介がスタメンで出始めます。最初は2番セカンドで2打席程度かな? 菊池の後に韮沢や上本崇司がセカンドに入ります。
ショートは小園がメイン。矢野が抜けましたが田中広輔と「一軍昇格」の曽根がカバー。サードはデビッドソンと田中。
こうなると矢野と羽月は一軍の1打席より二軍の3打席の方が得策でしょう。菊池や小園に何かあっても羽月と矢野の試合勘は常に研ぎ澄まされていますよという状態。
宇草も二軍で4打席。一軍ではいよいよ秋山翔吾がスタメンで3~4打席立ち始めます。
西川龍馬がもしWBCに呼ばれたらまた宇草が一軍昇格するかもしれませんけどね。笑
田村俊介がまだ一軍帯同するのは驚きました。彼にも二軍で打席を与えたいのですが、二軍は二軍で育成の名原と中村の評判がすこぶる良い。ウエスタンリーグの開幕が3月17日(土)なのでそこらへんで一軍野手は大勢二軍に「降格」するかな?
一塁はマクブルームと堂林。松山はまだ。
二塁はキクと韮沢。三塁はデビッドソンと田中。ショートも小園と田中。ベンチに上本と曽根。
韮沢も開幕一軍をゲットできるかもしれません。代打でも使えそう。
捕手陣の入れ替えはなし。坂倉、會澤、石原、持丸の4人体制が継続されます。
石原貴規も試合に出したいのでオープン戦ではベンチに持丸を残しておきたい。
アツはまず代打かDHから登場するんじゃないか。もしアツが坂倉に真っ向勝負を挑むならスタメンマスクで出るでしょう。
開幕一軍争い
投手1人と野手3人が降格して、昇格したのは曽根1人。もともと沖縄キャンプは投手や野手合わせて41人でスタートしました。投手20で野手21だったかな?
だから矢崎と森が抜けてもまだ一軍には18人の投手がいます。開幕一軍は31人。今年は「投手15人、野手16人」のいわゆる「ブルペン9人」で戦うような気がするので、まだあと3人の投手が二軍降格します。森翔平もおそらく開幕ローテなので実質あと4人が開幕二軍。当落線上にいるのはルーキー3人、コルニエル、戸根、ケムナ、中崎あたり。松本竜也とアドゥワ誠は開幕一軍が濃厚です。投球内容が今一番良いのがこの二人。島内颯太郎もなんだか元気が出てきました。森浦大輔は不調でも一軍。
この4人に栗林、矢崎を加えて6人。残り3枠をさっきのメンバーと黒原、塹江、岡田、藤井らが争います。
野手陣では捕手が3人で開幕するでしょう。坂倉、アツ、磯村、石原から3人。
ベンチ入りの野手が16人だとすると捕手3人+野手13人。スタメン8人で控え8人。控えは捕手2人+野手6人。
ベンチに堂林と上本は欠かせません。残る4人を松山、田中、曽根、韮沢、矢野、羽月、大盛、末包らで争います。田村はちょっと厳しいか。
デビッドソンの守備固めも欲しいなあ。田中か曽根か?三好匠は厳しいか。
今年は外野手の守備固めも必要ないので、ケンティーはどうなるか?
私は3月になれば田村や持丸を降格させて、中村奨成と林晃汰を昇格させるものだと思っていました。
でも新井は田村も持丸も一軍のままで、奨成と林の昇格を見送りました。
持丸は緊急時の捕手として必要。田村にはもう少し一軍の空気に慣れさせたいのかな? ハッキリ言って今の田村は打撃フォームがバラバラなので、私は下で再調整させてあげたいです。
林晃汰は社会人との練習試合で17打数7安打。打率.417
一方中村奨成は0打数0安打。1試合も出ていない様子。
カープ二軍 春季C 対外5試合 打者成績
— チュッパチャプス (@maekawahagachi) February 27, 2023
2023.02.21~2023.02.26
松山・清水は打席数が極端に少ないため、灰色表記
※赤文字はトップ成績 pic.twitter.com/9fsQ9mnOUQ
奨成はやっぱケガしてんのかね。新井良太とロングティーを一生懸命やってましたけどね。