2ヶ月ぶりにドラフト構想vol.2の続きを書きます。
カープのドラ1候補はドラフト前の第一次戦力外通告から見えてきそうです。
2021年のドラフト会議は10月11日(月)です。あと1ヶ月。
現時点でカープの補強ポイントは右の強打者と噂されています。
今は右打者が貴重な時代なので一理ありますね。でもまだ「1位で獲る」とは言ってませんよ。
現在のチーム事情
カープの現在のチーム事情は以下の通り。
[1] 投手の数が多く、非常に若い
[2] 今年九里と大瀬良がFA権を獲得した
[3] 誠也があと1年でいなくなる
[4] レギュラーを張れる右打者が少ない
[5] 捕手が有り余ってる
右打者について
スカウト部長の苑田さんは[3]と[4]の理由から「慶応大の正木君も1位候補」と語っています。確かに良い選手です。右投げ右打ち。ポジションは1塁手。
ただカープは歴史的に四番バッターを1位指名しない傾向があります。
50年のドラフト史で「カープが1位指名した右の強打者」は6人。井上弘昭、山本浩二、町田公二郎、鈴木将光、高橋大樹、中村奨成。3人はハズレ1位です。
左はもっと少なくて西田真二、岩本貴裕の2名。合わせて8名。カープが強打者タイプを1位指名したのは50年で8名。残りはピッチャーキャッチャーと盗塁王タイプ。
カープの四番は下位指名選手を育てるスタイルが伝統です。
江藤智、金本知憲、新井貴浩、栗原健太、鈴木誠也。
だから正木君が2位で獲れるなら獲るかもしれないですが、1位はないんじゃないですかね。
投手について
一方、投手陣。
毎年言ってることですが、ドラフトはFAの前に開催されます。
大瀬良と九里が二人揃っていなくなる可能性もある状態で、カープはドラフト会議に臨みます。
カープの先発投手が豊富と言っても、このダブルエースが流出するのは大ダメージです。
そこで私の予想は1位が即戦力投手。2位が正木(慶応大)、吉野創士(昌平高)、有薗直輝(千葉学芸高)あたりかと思います。2位の打者は全員右打者です。
来年は中村奨成が大卒ルーキーと同い年。奨成は既に「一軍戦力」なので、そんなに慌てて大卒1塁手を1位指名する必要もないかと思います。ケビン=クロンもいるんだし。
高校生に良い右打者もいますが、カープは去年どこでも守れそうなセンスの塊、二俣翔一を育成契約しています。二俣は19歳です。
即戦力投手
即戦力投手の候補について。
カープがリストアップしている選手で名が出ているのが
・椋木蓮(東北福祉大)22歳 右右
・佐藤隼輔(筑波大)22歳 左左
・廣畑敦也(三菱自動車倉敷)24歳 右右
みんな150km。そして3人ともリリーフ適性が高い。コレ、結構ポイント高いと思います。来年は延長戦があるかもしれないし。
今年も新人3人をリリーフに回したカープ。来年もまた新人ちゃんに頼るのか?
私は頼っていいと思います。だって足りないんだもん。笑
フランスアが大誤算でした。ケガがちになっちゃってカープの後ろはたいへん苦しいです。
高校生投手
カープは高校生投手も足りません。
去年は小林樹斗一人だけ。
今年は高校生の好投手が目白押しで、上位指名したくなる気持ちもわかります。しかし私たちは3年連続Bクラスです。今年はドベになるかもしれない。1位は即戦力ルーキーじゃないですかね。甲子園のスター投手を指名する余裕はないと思います。
だから下位で素材型を指名する程度で十分かと思います。来年たくさん獲りましょう。
第一次戦力外通告
ドラフトの前には悲しいお知らせも受けなければなりません。
それが第一次戦力外通告です。2021年は10月4日(月)から25日(月)。ソース日刊
カープの支配下登録選手は69名。TJ明けの戸田隆矢が12月に支配下登録されると70名です。
ですから来月のドラフトでカープが6人指名するなら6人を戦力外にする必要があります。
カープの支配下69人の内訳
・投手 37人 (日本人32、外国人5)
・捕手 6人 (日本人6)
・内野手 17人 (日本人15、外国人2)
・外野手 9人 (日本人9)
投手が37人+戸田。野手が32人です。
一般的には投手32~35人、野手35~38人のチームが多い。
現在のカープは投手が多めで野手が少なめです。
ここらへんの理由から「カープは1位を野手で行く」との方針が出されました。
しかし5月のコロナ禍でカープのチーム事情に少し変化が生まれました。
カープ一軍にクラスターが発生。二軍にいた林晃汰、宇草孔基、小園海斗が一軍で大暴れ。自信も得ました。羽月隆太郎、坂倉将吾、玉村昇悟はコロナ前から自信を得てました。
彼らの台頭で誠也流出とはいえ、即戦力野手の需要は下がりました。
今年のドラフト候補について。
私のイメージでは野手は高校大学とも「粒ぞろい」
高校生投手には「ドラ1候補が4~5人いる」
大学社会人には栗林みたいな「即戦力ナンバーワンがいない」というイメージです。
カープが野手重視のドラフトを目指す場合、
10/4以降の第一次戦力外通告を受ける若い野手が出てくる。永井(4年目)とか中神(3年目)とか。
カープが投手中心のドラフトを目指す場合、
10/4以降の第一次戦力外通告を受けるV3ピッチャーが出てくる。野村祐輔とか岡田明丈とか中﨑翔太とか一岡竜司とか。
どちらの道に進んでも危ないのは桒原樹、高橋大樹、中村恭平。
3人では全く足りないため三好匠、薮田和樹、中田廉も危ない。安部友裕と矢崎拓也は生き残ったと思います。
白濱裕太は今年もしぶとい。奨成と二俣が野手を志すなら今年も生き残ると思います。
イップスの鈴木寛人をクビにしたら私はまたカープファンをやめます。
外国人はグッバイしてもまた新外国人を獲るので、人数の変動は少ないです。
よって今年もカープの日本人選手7~8人が戦力外となります。1次で5~6人。2次で1~2人。私の予想です。