今年のカープはドラフト会議で大学社会人の投手3人を立て続けに1~3位で指名しました。
この3投手はいわゆる即戦力として期待されています。
今日は私なりに現時点でのこの3人の実力を評価してみたいと思います。
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3位大道温貴
八戸学院大の大道温貴投手。右投げ右打ちの本格派オーバースロー。背番号は12。
彼は小学生時代、お父さんの仕事の関係でシンガポールで野球を始めたそうです。笑
スポニチは大道のウィニングショットであるタテのスライダーを「マーライオンスライダー」と名付けて売り出そうとしていますが、私は反対です。キッパリ
だって言いにくいんだもん。カッコ良くもないし。
普通に「タテスラ」でいいでしょう。
このタテスラがギュインとフォークみたいに鋭く落ちます。大塚晶則みたい。
東北リーグではありますが、18奪三振とか16奪三振とかしょっちゅうやってます。
高校時代は埼玉の強豪・春日部共栄でエースとして鳴らしましたが、花咲徳栄・高橋昂也の前に一度も甲子園出場はならず。
大道君が3位指名された時、昂也君から連絡があったそうです。爽やかでイイね、スポーツマンは。
大道のストレートは「最速150km」という呼び声がウソなんじゃないの?ってくらい威力があります。「平均150km」みたいな感じ。
角度があってリリースも前。大瀬良大地の大学時代を彷彿させる豪腕です。
甲子園にも出ていませんし、中央球界で目立つ存在でもありませんが、ドラフト前にはハズレ1位候補にもあがっていた投手。
私は大瀬良2世か、あるいは黒田2世みたいな先発完投タイプを目指してほしいと思います。
動画をちょろっと見ただけの印象ですが即戦力度はCです。A~Eの5段階で。黒田っぽいしケムナっぽい。澤崎俊和や野村祐輔のような完成度は感じません。
よって「2~3年後に先発ローテ入りをしてほしい」というのがキャンプ前の私の評価です。来年のローテには昂也君もいますのでね。
「なら抑えはどうか?」
というご意見もあるでしょう。三振を奪えますからね。
しかし私の意見では彼は「長いイニングを投げて真価を発揮するタイプ」だと思います。スタミナがありそうだからです。根拠ないですよ。投球フォームを見た感じです。
評価:エンジンA、即戦力度C
2位森浦大輔
2位は天理大学の森浦大輔。左投げ左打ちのスリークォーター。max148km。
彼、ちょっとミステリアスな投手です。入団会見もなんだかとても暗かった。
しかしモロに私の好きなタイプの投手です。
何度も言ってますが、この森浦君、ネクラな雰囲気も投球フォームもボールの軌道も全て中日の岩瀬仁紀に似ています。
瓜二つなのになんで誰も言わないのかな? 今、先発やってるから?
森浦君の映像ってなぜか高校1年生の時に智辯学園・岡本和真に打たれたシーンとか、大学1年生の時に16三振奪った試合とかの古いものしか残っていません。
私はこの古い映像だけを見て「岩瀬2世だ!キャホー!!」とはしゃいでいるわけです。
そこから3年でどれだけ成長したのか。春のキャンプが非常に楽しみです。
そんな森浦に期待するポジションはもちろんセットアッパー。
塹江もフランスアもいて後ろが左だらけになりますが、まあいいじゃん。
森浦は岩瀬やF宮西みたいなタフなセットアッパーになってもらいたい。クローザーでももちろんOK。
直近の映像は見ていないんですが、私の森浦への期待値は非常に高いです。私のドラ1候補だった牧秀悟を2位指名できたのにカープは森浦に行きました。英断だと思います。
森浦君の武器は滑るスライダーと、右打者の外に落ちるチェンジアップ。
んでご本人も「右打者の内外、左打者の内外、両方攻めるコントロールがある」と豪語しました。
「そんなの、当たり前じゃん!」ではありません。けっこう難しいんですよ。非常に楽しみです。
評価:即戦力度A、コントロールA、ウィニングショットA。←期待値です。笑
1位栗林良吏
さて1位の栗林良吏。右投げ右打ち。max153km。
再三このブログで言ってきましたが、栗林君・・・
私はハズレかもしれないと思っています。ファンの方、ごめんなさい。
ドラフト前から「栗林はあまり特徴がないなあ」というのが私の評価でした。地雷とまで言いました。
彼、社会人ナンバーワン投手と言われていますが、トヨタ自動車にいればそこそこの投手でもそれなりに勝てます。
映像を見ても、圧倒的球威があるわけでもなく、コレというウィニングショットがあるようにも見えません。
んで私が一番心配なのがコントロールです。
四球で自滅するタイプというわけではなく「追い込んだ後に甘く入るタイプ」に見えます。
ストライクは取れるけど、プロのバッターを空振りさせるタマがないという感じ・・・
栗林のカーブとフォークはキレが良いです。三振もよく取ってます。社会人相手には。
ただ私の見た映像ではどれも高めなんですよ。三振取ってる球が。
同じことが今年の菅野智之にも当てはまります。
打ち取ってはいるし、試合にも勝ってはいる。けど私に言わせりゃ「説得力のないピッチング」です。
まずは都市対抗をじっくり観察しますけど、高めに入るタマが多いのが栗林への心配の一つ。
んでもう一つ気掛かりなことが彼のビッグマウス。
「森下のような活躍をしたい」
って、ことあるごとに言ってますが、意味を理解して言ってんのかな?
森下は一軍で防御率1点台ですよ。栗林はちょっと厚かましくないか?
あと「愛車をトヨタからマツダ車に替えましょうか?」とか「カピバラ軍団に入りたい」とか・・・
10年早いわ。
いいですか。
プロ野球の契約金は「退職金」です。無駄遣いせずに貯金しなさい。
あとカピバラ軍団はうちのスーパースターですよ。広島カープのビッグスリーと言ってもいい。
それをまだプロの実績もないルーキーが入部希望だなんて言語道断。森下でもまだ早い。
そもそも栗林はカピバラにあんま似てないし。笑
まずはプロでしっかり活躍して、その後で今村御大に弟子入りしなさい。それでも2~3年はかかる狭き門ですよ。たく・・・
と言った具合にこの栗林君。
もしかするとたいへんな勘違い野郎かもしれません。
こんな勘違い野郎は久しぶり。22年ぶり。
1998年の新井貴浩以来です。新井はプロ野球に入ってきてはダメなレベルでの選手でしたが、駒大の先輩・野村謙二郎を頼ってなんとかコネ入団を果たしました。
確かに1994年の朝山東洋は「カープの背番号8を下さい」と言いましたし、2001年の大島崇行は「目標は400勝です」と言いました。
しかし彼らは無邪気な高校生でした。夢が大きくてええのうと暖かく感じました。
「新井のプロ入り」はプロ野球への冒涜だと思いましたし、「栗林のカピバラ入り」はカープへの冒涜です。
これが私の栗林への評価です。シーズンに入れば実力で見返してくれよ、栗林・・・
ってことで栗林への私の期待値は2021年のクローザーです。
物怖じしない厚かましい度胸は抑えにうってつけではないでしょうか。
2死満塁ツースリーで臆面もなくソトやビシエドにど真ん中勝負できる「鋼鉄のメンタル」
栗林のボールには普通の期待値ですが、栗林の「鋼鉄のメンタル」にはちょっと期待しています。度胸があるという意味ですよ。抑え向きでしょうが。
評価:度胸S、ウィニングショットB、コマンドD
度胸があれば何とかなる。それがピッチャーでそれがクローザー。弱気は最大の敵なのである。
ハイ。おしまい。怒んないでくださいね。
アホっぽい栗林も好きですし、ネクラの森浦も大好きですよ。新井貴浩も大好きです。
大道君はマジメそうな好青年だと思います。高橋昂也やアドゥワ誠と切磋琢磨してほしい。大道君は大瀬良と九里に師事するのが良いと思います。間違っても野間や誠也には近づかないように。アホが伝染しますよ。笑