わたせせいぞうと松岡直也の世界

先日の藤川球児引退試合。

試合後にオーロラビジョンで清原和博やダルビッシュ有らが藤川に惜別メッセージを送りました。

その中で上原浩治が

「一緒に球児・浩治で頑張ってきた」

とコメント。

甲子園はけっこう沸きましたが、大阪のおっさんにしかわからないネタでした。上原は45歳なのによう知っとったのう。笑

藤川球児は「青空球児好児」を知らないと思いますよ。高知出身やし40歳やし。


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わたせせいぞうさんのハートカクテル

もう一つ、懐かしい話。

わたせせいぞうさん。御年75歳。

昭和60年の漫画「ハートカクテル」で大ブレイク。

若い人でも一度は目にしたことあるでしょう独特のタッチ。

昭和60年はバブル経済直前だった時期。

ワンレン、ボディコン、ジュリアナ東京・・・はもうちょっと後の話。平成元年。

昭和60年には「8時だョ!全員集合」が終了。時代は「オレたちひょうきん族」へ完全に移った。

野球はもちろん「バース、掛布、岡田」一色でしたし、巨人はクロマティ、原、吉村でした。カープは北別府、大野、川口。

ファミコンでは「スーパーマリオブラザーズ」が登場。

夜10時からは画期的な報道番組「ニュースステーション」がスタート。

私も中学から高校に上がる頃だったので

「子供の頃に見ていた世界が全部新しく模様替えした」ような感覚でした。

この頃から「ポスト山本」なんて声も聞こえてきて、浩二の後の四番は長内か小早川か?みたいな議論も盛んに行われていました。

 

わたせせいぞうさんの絵は私より2つ3つ年上のお姉さんに好評でした。

ちょっぴり背伸びした大人のイメージで、未成年の中高生男子にはまだ少し早かった。

それこそカクテルとかタバコとかジャズだとか。

後に松岡直也さん(故人)とのコンビでアニメやCMにも引っ張りだこに。

松岡さんはジャズとラテン音楽の作曲家。昭和60年には中森明菜に「ミ・アモーレ」も提供しています。

ニュースステーションのオープニングがこの名コンビだった時代もありました。

 

そんなわたせさんは今なお現役で2021年のカレンダーや旅行関係のポスターを描いておられます。

昭和の終わりにオシャレなバーでデートしていたカップルが、令和の今日、京都の酒蔵を和服姿で歩いていたりします。

「おっさんになったなあ」ではありません。

「素敵な年齢の重ね方をしているなあ」と感じましょう。笑

 

昭和60年、学生が憧れた会社は「旅行代理店」でした。

一昨日、近畿日本ツーリストは大幅なコストカットと店舗削減計画を発表しました。

憧れの旅行代理店が今はネットでポンの時代。コロナ禍もお気の毒。モロに直撃、観光業界。

菅首相は「東京五輪はもうやることに決めている」と発言しているそうです。

気持ちはわかるが外国人をわんさか来日させるのは国民感情に反すると思います。

私は以前から無観客とオンラインで東京五輪を開催しろと言ってます。

無観客ならお金が落ちないのでやる意味ないですか? 選手のためだけに開催するのイヤですか?

明後日15日、日本でバッハ会長と菅総理が会談します。

どう考えても外国から観客呼んで無邪気に開催するの、無理だと思います。

 

いつまでも経済が一番、勝利が最優先、イケイケドンドン、選手ポイ捨て!ではなく、

わたせさんのイラストのように、素敵な年齢の重ね方、近場でできる安全な旅、環境に負荷をかけない生き方、なんかも考えていくべきですね。

高齢化社会も悪いことばかりじゃありません。

イケイケドンドン右肩上がりをもうやめて、ちょっとここらで落ち着こうニッポン。ひとやすみ、ひとやすみ。