この冬、菅野智之が「とにかく走りまくる」そうだ

野球の常識、非常識。

私たち草野球選手はオフシーズンにやることがありません。

私の場合はサッカーと野球の二刀流をしていた時期もありましたけど、普通の野球部員は冬の間は「走り込み」と「筋トレ」に専念します。

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走り込み

筋トレと言ったってジムでマシン使った練習なんかありませんよ。有料の練習は学生にはできません。

だから筋トレと言えば腕立て伏せと腹筋。

あとは馬跳びとか。うさぎ跳びは既にタブーでした。だから馬跳び。

「馬跳びでグラウンド1周」が私の一番キライなメニューでしたねえ。キツいから。思い出したくもない。笑

 

高校になればバーベルもありましたけど、私はあんまり好きじゃなかった。

なんかあれ使うと足が遅くなりそうな気がしたんですよね。1980年代の話です。

必要な分をこなしたら、それ以上バーベルはやりませんでした。

その代わりダンベル使ってリスト(手首)強化は家でやってました。あれは好きでした。打球が速くなりそうな気がしたので。

 

私が学生時代、冬に何してたかというとそれはもう圧倒的に走り込みです。

だってタダでできるからです。靴くらいは必要だけど、後はだいたいは家にある物だけで練習できます。

素振りも場所を選ぶので案外難しい。朝はいいけど、夜は恥ずかしいんですよ。笑

家の前で素振りやってる時、近所の人が向こうから歩いて来た時のあの「手持ち無沙汰」感は野球部の全員が経験して知っていると思います。笑

あれが大キライだったので私は冬は走ってばかりでした。言っても大したことありません。2kmを3セットくらいですよ。

 

走り込みも色々あって、10km走るのは私もキライでした。これもなんだか足が遅くなりそうな気がしてたんですよ。

ダルビッシュが否定する走り込みが「長距離走」で、これなら私も話はわかります。1時間かけて10kmをゆっくり走るのはマラソンの練習です。

私の走り込みは「2kmを速く走る」こと。1.5kmでもいいんですが、1.0kmはちょっと短いかなあ。1km×1回ならなら200m×5回の方がよい。イメージですよ。

 

ダッシュでは下半身強化にならない。ダッシュは文字通り瞬発力の強化。

2kmの中距離走は下半身強化と持久力の強化。

バッティングの時、ストライクからボールになる変化球を拾うために下半身強化は必ず必要です。だから私は冬の間、2kmを走っていたのです。

投手なら長いイニングを投げる持久力の強化にも繋がるでしょう。投手に関しては10km単位の走り込みはありかもしれません。

ただしダルビッシュは長距離走は一切必要ナシと言いました。遅筋を鍛えると速筋が衰えるという理論です。

速い球を投げる筋肉が速筋。長いイニングを投げる筋肉が遅筋なんじゃないのかなと私は思ってますが、詳しいことはわかりません。

 

菅野智之が走り込む

そしてここで菅野智之の登場です。

私は12球団で2番目に嫌いな現役選手が菅野智之。1番目はケツ穴坂本。

この菅野が昨日東海大学系列の病院で

「このオフは走りまくる」

と少し時代錯誤なことを言ったのです。※スポニチ

 

菅野と言えば球界きってのトレーニングマニア。ひょっとするとダルより詳しいかもしれないくらいトレーニングに詳しい選手。

その菅野が今、走り込み?

とても気になったので記事を熟読しました。

 

よく読むと菅野は「走り込み」とは一言も言ってません。書いたのはスポニチの記者。

菅野が言った正確な言葉は

「ベースはランニング」

「とにかく走りまくる」

「基礎から作り上げる」

の3つです。

 

菅野は1日何メートル走るのかな?

私は2km×3回でした。合間にグローブやバットを使う練習もするけど冬はそれほど強度を上げません。ケガするから。

カープは坂道ダッシュが好きですね。私らは階段でやったこともあったけど、学校では基本「階段を走る」が禁止されてました。神社の階段とかで走ったこともあったけど、長続きしませんでした。

菅野は敢えて「走り込み」という言葉を避けたと思うんですよ。

「走り込み」という言葉は50歳以上のおっさんと、20代以下の若者とでイメージする姿がまるで異なるからです。

私ら昭和世代の走り込みは1回10km以上の長距離走。ロードワークとか言ってピッチャーだけ学校の外を走ってました。川沿いとかそれこそ坂道とか。

今の令和世代の走り込みはたぶんダッシュ系がメインだと思います。200mとか400mとか。

50mとか100mの「本気のダッシュ」はやっぱりケガに繋がるので、ダッシュするなら200と400がちょうどいいでしょう。速筋が鍛えられると思います。

私のように持久力や下半身強化もしたいなら2kmくらいがちょうどいいと思います。これ以下だと準備運動でしかないし、これ以上だと瞬発力が落ちます。これは私個人の考えです。

 

菅野の目的は1年間投げ抜く体力と完投能力の強化。

だったら長い距離を走るべきだろと私ら世代は思うけど、「今の事情」がよくわからない。ダルは「一切要らない」と言っている。

ダッシュ系だけで長いニングを投げる力が付くかなあ。投球フォームにもよるんだろうけど、私はピッチャーもバッターは下半身優先だという考えです。

大谷翔平みたいな筋肉ムキムキは私には理解できません。ビッグベースボール。

前田健太も最近は上半身主導で投げてます。

今は右膝に土が付く投手なんてほとんどいなくなりましたもんねえ・・・

時代の変化なのか、ピッチングスタイルの変化なのか? 球辞苑でやってくんないかねえ。笑