part1からの続きです。
阪神を倒すには四番の佐藤輝明を抑えないといけませんよ。
佐藤は開化した
昨年のサトテルが残した成績は打率.277、40本塁打、102打点。
甲子園でこの成績は見事です。神宮や東京ドームなら50本打ってます。
佐藤が素晴らしいのは右投手も左投手も、内角も外角も、ストレートも変化球も、ホームもビジターもまんべんなく打っているところ。
8月にやや失速しましたが、その頃はもう阪神の優勝が決まってたので別にどうってことありません。昨年のサトテルは波の少ないバッターでした。
自己最高の40発でみんなは「佐藤のピークだ」と思ってるかもしれませんが、私はサトテルの成績は まだまだ伸びる と感じています。
54発のバースとは言いませんが、47発のブラゼルぐらいは打てると思います。
そう思う理由は佐藤が いい打ち方をしているから です。
去年はボール球をブンブン振ってくれましたが、今年も振ってくれるとは限りませんよ。
フライボール+α
佐藤は毎年シアトルのドライブライン社でボールの軌道にバットを入れるスイングに取り組んできました。大谷翔平や九里亜蓮も通った人気アカデミー。
佐藤の打ち方はメジャーリーグに多い「低めを勝ちあげる打ち方」です。昔はこういうバッターは高めに弱かったものですが、佐藤は高めも打てます。
今井達也は低いリリースから高めを狙って投げると言う。今永もそれで結果を残した。時代はどんどん変わっていくね。
こないだ「ビートたけしは野球が上手い」と書いたけど、今思えばたけしの投げ方は今井達也とそっくりです。あの頃は体が開いているのに、なんで速い球が投げられるだろと持ってましたが、たけしのあの投げ方をマネするtと確かに速い球をコントロールよく投げられました。ありゃ今井投法と同じだったのです。とても合理的でした。
話が逸れた。
昨年の佐藤の成績は以下の通り。
佐藤輝明 2025年打撃成績
打率.277、40本塁打、102打点、四球57、三振163
「佐藤にしては打率が高い」
「本塁打もできすぎだろ」
と思いたいところですが、残念ながら佐藤はまだ成績を伸ばす可能性が 高い と思います。なぜかと言うとスイングが理に適っているからです。
私はドライブラインの打ち方がキライですが、大谷もホームランを量産しているし、佐藤も量産。浜風は確かに不利ですが、左中間に打てば味方になります。
バースもよくレフトのラッキーゾーンに軽ーくホームランを打ってましたが、佐藤の打ち方も軽ーくレフトへホームランしてます。
「ならばインハイを突け!」
それはそうなんですが、ちょっとコースを間違えると佐藤は高めと内角には元々強い。
いつでも四隅ギリギリを突けるピッチャーなんていません。インハイ狙って甘くなると打たれます。
佐藤はミスショットも多いし、ボール球をブンブン振ってくれますが、それで40発100打点です。
今年も同じようにブンブン振ってくれるとは限りませんよ。
四球57と三振163が一気に逆転することはいでしょうが、三振50が四球50に変わるだけでも佐藤は打率.300を超えます。
打順とタイミング
佐藤は打順にも恵まれている。
1~2番の出塁率は高く、3番は右打者。
去年の佐藤は目の前で森下が歩かされることがちょいちょいありました。森下の敬遠数は4個あります。
佐藤の後ろには大山が控えます。昨年の大山は大人しかったが、それでも75打点を挙げてセリーグ3位です。
今年前川や立石まで覚醒すれば、佐藤の後ろはますます強固になって、佐藤にストライクを投げないといけなくなります。
私がいつも「末包昇大の前後を強打者で固めたい」と言うのは、相手投手が末包にストライクを投げてくれるようにするためです。
佐藤のスイングは見た目が悪いですし、ボール球をブンブン振ってくれるため目立ちませんが、当たると飛ぶいい打ち方をしています。
タイミングを外されてるように見えても、スイング軌道がいいからバットのどこかには当たります。
佐藤は泳がされたり差し込まれたりするのですが、なぜかあいつの打球はそれでもフェンスを越えるのです。
佐藤は右足を高く上げず、ステップも狭めてきました。
すり足打法に近いコンパクトなステップ。あれじゃデッドボールが少ないのも頷ける。
大谷翔平も50発のわりに死球が少ない。森下翔太は踏み込んでくるため死球は10個。
佐藤はあまり踏み込まないで、テニスの練習のように軽ーくバットを振ります。インコースの強い球の時だけクルッと素早く回転しますが、真ん中から外のタマはテニスのバックハンドのようにバットの面をゆっくりボールにぶつけます。
これは私のキライな打ち方ですが、パワーのあるアメリカ人や佐藤には合ってるのかもしれません。
この打ち方はタイミングが合わなくても、ボールとバットが衝突します。詰まっても泳いでも「あとはボールに聞いてくれ」という打ち方です。
佐藤輝明はカットができない
そんな佐藤ですが、弱点がないわけでもありません。
松井秀喜と近藤健介には私もお手上げでしたが、佐藤はまだ弱点が多い。
その一つが「佐藤輝明はカットができない」んじゃないかということです。カットってクサいタマをファールで逃げるあのカットのことです。
佐藤はインコースの打ち方も持ってるし、アウトコースの打ち方も持ってる。左のスライダーも打てるし、ストライクからボールになるフォークボールもかち上げる。打ち方をたくさん持ってます。
唯一持っていないのが「ファールの打ち方」です。佐藤輝明はカットができない。見たことがない。
ヤクルトの村上宗隆ですらたまに「当てるだけのカット」を見せます。矢野雅哉みたいなカットをすることがある。
巨人の岡本和真は当てカットをしませんが、あいつは「しっかり振ってファールで逃げる」技術を持ってる。
阪神の佐藤輝明にはありません。佐藤がカットで逃げる場面を私は見た記憶がありません。
■佐藤輝明のカウント別打率
0ストライク .394 137-54 15本
1ストライク .436 110-48 17本
2ストライク .162 290-47 8本
通算 .277 537-149 40本
■セリーグ主力打者の2ストライク打率
岡本和真(巨) 269 130-35 8本
村上宗隆(ヤ) .164 110-18 4本
小園海斗(広) .279 229-64 0本
3割打者の2ストライク打率がだいたい.250なので、佐藤や村上のような打者が2割を切るのは仕方ありません。
2025年までの佐藤はボール球スイング率も高かったので、三振の数も当然増えます。三振もしないでホームランを50発打つなんて松井秀喜クラスです。
佐藤は追い込まれても前に打つことしかできません。クサいタマでも打ちに行くしかありません。
佐藤がクサいところを見逃すと球審はストライクと言うらしい。同じボールを王や落合が見逃せばボールになる。ディスイズ王ボール。令和の今でもあると思います。MVPを1度獲ったくらいではたどりつけない境地です。
佐藤の倒し方
佐藤には内角カットでファールを打たせて、早めにツーストライクのカウントを作りたい。
佐藤は内角ストレートなら詰まりながらでも長打しますが、カットやスライダー系の打球は弱いイメージ。引っ張りゃファールになるし、センターに打てば詰まるイメージです。
甘い外角には腕が届くので、センターやレフトに長打されやすい。シフトの逆を突かれることもしばしば見かける。
外の変化球で空振りを奪えるといいんですが、もし見られてボールワンになると、佐藤の打率は1割アップします。できるだけ初球でカウントを稼ぎたい。
低めのフォークでもいいんですが、私は何度も佐藤が低めのボールになるフォークをホームランするところを見た。三振もたくさん見たけどさ。
腕が伸びるところは怖いんですよね。私は佐藤に窮屈なバッティングをさせたいのです。
村上はインハイストレートに100%手を出しませんでした。あいつはそこを捨ててその他のコースを左中間に狙ってました。
佐藤は村上より、もう少しポイントが前です。センター方向を狙って打ってる匂いがします。
村上は振りませんでしたが、佐藤はインハイストレートを振ってきます。んで詰まりながらライト上段に放り込む。この打撃も何度も見ました。
総合すると内角カット、内角スライダーが一番有効じゃないか。
昨年、佐藤が苦手にしたピッチャーは山崎伊織(巨)、大野雄大(中)、床田寛樹(広)など。
山崎は左打者の内角カットでファールを稼ぐピッチングが上手い。大野と床田はそれをツーシームでやっている。
佐藤はこの3人に対し打率1割、本塁打ゼロです。
まあもちろん3~4試合程度の対戦数なので「そういうこともある」程度のデータですよ。
ファールで2ストライク追い込めば、ベース板の上を通過するフォークで空振りを奪いたい。去年もクルンクルンだったので、今年も振ってくれると期待したい。
まとめ
佐藤がボールを振らなくなればセリーグは ヤバい ことになります。
また阪神に独走されるぞ。それでいいのか阿部池山。
新井もそうだぞ。サトテルを歩かせてもいいってボール球を投げても、大山と立石が当たりだったらどうすんだ?
近本は5年契約に多少安心して成績を落としてくれると信じたい。中野も2年連続で活躍したことはまだない。
森下もここらで一度つまづくんじゃないか。佐藤も言うてボールを振ってくれそうだ。
これらはどれもこれも全部 期待 に過ぎません。理論ではない。
セリーグ5球団は論理的に阪神を倒さないといけません。
昨日も書きましたがカープと阪神のゲーム差は25ゲームです。
そして補強はほぼゼロ。
阪神には伸びしろがある。カープはそれ以上に伸びないと、25ゲーム差のままだぞ。