WBC2023予想・決勝アメリカ戦

2023.3.21(火) WBC準決勝

日本 6x-5 メキシコ マイアミ 

劇的な逆転サヨナラ勝ちに沸く日本。ど素人のみなさんはそれで結構です。村上の一打に感動してOKですよ。

だが私と栗山監督はそれではいけないのです。私はトーナメントの戦い方を知っているが、栗山はちょっと怪しい。

2016年の日本シリーズで打席に立てない大谷翔平をネクストに立たせて緒方孝市を牽制してたの、誰だったっけ・・・?

今日はWBC決勝戦に向けて「やってはいけないこと」を書きます。

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ロマンチックベースボール

栗山英樹、61歳。独身。

若い頃は相当モテたと思いますが、栗山は独身貴族を貫きました。

坂本勇人もこうなるのかな? 知らんけど。

 

栗山は元々ロマンチックな性格で、リポーター時代の独特のテンションにも定評がありました。栗山の細かすぎるモノマネをする芸人さんまでいたほど。

日本ハム時代はマスコミの前で「選手をファーストネーム呼び」するなど、それまでの監督にはなかった「今風の監督」を演じてきました。

ペナントレースはそれで良かったと思います。

 

栗山が日本ハムの監督に就任したのは2012年、51歳の時でした。

実は栗山はダルビッシュと入れ違いに入団しました。栗山の1年目とダルのメジャー1年目はともに2012年のことでした。

栗山は2012年にリーグ優勝すると、MLB志望の高校生大谷翔平を強行指名。あまり知られていないが、メジャーに入りたい高校生にもNPBへプロ志望届の提出が義務づけられています

理由は巨人が散々ドラフトで悪さしてきたからです。ったくしょうがねえな、巨人は。

 

とにかく色々あって栗山は日本ハムで10年間指揮を執った名監督。

新庄剛志の前の監督は栗山英樹です。カープファンには全然そんな印象ありませんけど。

 

WBC準決勝。

こちらも色々あってメキシコに辛勝。

表面上は劇的な逆転サヨナラ勝ちですが、私に言わせると非常に危なっかしい薄氷の勝利です。

栗山は6対5で勝ちましたが、私なら8対2くらいで勝ってる。

 

まあ黙って聞きなさい。

1年間の長期戦なら栗山のロマンチックな采配も理解できます。

3月11日に佐々木朗希を先発させる、村上宗隆と心中するかのような我慢を続ける。

ペナントレースならアリです。選手を育てないといけないからです。

 

だけど短期決戦やトーナメントでロマンチックベースボールをやると負ける確率がアップします。実際昨日も負ける寸前でした。メキシコにリリーフ投手が揃っていたら日本は負けていましたよ。

2018年、リーグ3連覇を果たした緒方孝市は日本シリーズで絶不調の丸佳浩にこだわり続けて、ソフトバンクに4連敗を喫しました。

私はこの時も「丸を引っ込めろ、このままだと負けるぞ!」と大騒ぎしました。※関連記事

まあ「日本シリーズぐらい丸にくれてやるよ」とも言ったけどさ。丸にこだわって負けたことはやっぱり事実です。

 

カープは丸のおかげで3連覇できたので緒方の采配に悔いはありません。でもWBCで村上宗隆にこだわって負けると私はとても悔いが残ります

今日の決勝戦。非常に不安です。

栗山がロマンチックな采配をしないかどうか?

残念ですがすると思います。笑 

 

栗山は1点負けてる9回無死12塁でまた村上にヒッティングさせると思います。

昨日、村上がサヨナラ打を打った瞬間、ツイッター上に

「ほれ見ろ、村上に謝れ!」

と叫ぶヤツが大勢いましたが、私は一切謝りません。

と言うか、今日も9回に村上の打席が来れば私は「送りバントしろ!」と騒ぎます。当然であります。

 

勘違いしないでほしいんですけど、1点負けてる9回の無死1塁、あるいは無死12塁なら私は大谷翔平にもバントさせますよ。正尚と誠也にはさせないけど、近藤と大谷にはさせる。

村上なんぞ当然させる。山川は微妙だな。バントが下手そうだから。

トーナメントは勝たないといけないのですよ。ペナントレースと違ってロマンチックなことをしているヒマはないのです。勝利最優先。

 

昨日の準決勝。9回表終了時に私はツイッターで以下のようにつぶやいています。

 

アンケート結果では7対3で「大谷に代走を出さない」が優勢でした。

だが私は必ず大谷に代走周東を出します。

代走周東は日本の切り札。状況次第では今日も私は大谷に代走周東を送ります。

 

なぜかと言うと理由はシンプル。

1点負けてる9回は最低でも1点取らないとゲームオーバーだからです。

大谷も速いけど周東はもっと速い。

昨日は先頭打者の大谷がツーベース打ったので代走周東を出さないプランも理解できます。

だがもし大谷が四球だった場合、「無死1塁で走者大谷、打者吉田正尚」となります。この場面で「吉田正尚のヒットを待つ作戦」は私の好みではないのですよ。

私の選択は「吉田でバントする」「大谷に代走を送る」のどちらか。今日はWBC決勝です。ヒットを待つだけの野球は勝率が下がると思います。私はいつも「あと一本は出ないもの」として野球をしています。タイムリーに期待する野球って麻雀の「カンチャン待ち」に似てると思います。

 

バントが苦手な選手や、普段バントをしない大砲に送りバントさせるのは確かにハイリスクです。お前に言われんでもわかってますよ。

だから私は「大谷に代走を出せ」と言っているのです。正尚にバントより大谷に代走。

全日本には周東佑京がいます。昨日は逆転のランナーとして起用され綺麗にホームインしましたが、私は周東の能力を「勝ち越しの走者」ではなくて「同点の走者」に使いたいのですよ。

わかるでしょ。昨日、村上がツーベース打ったから勝てましたが、もし仮に村上がゲッツーだったらどうなっていましたか?

周東が塁上から消え、2死3塁。6番中野の一打にかけるって展開になっていたのですよ。中野には何の責任もありませんが、私ならゾッとしますね。

1点負けてる9回無死12塁で今の村上に真正面から打たせるなんて、私には到底できません。ハイリスクな作戦だからです。

 

試合後、栗山監督は「ムネに任せた」とか言ってど素人の皆さんを感動させていましたが、私はゾッとします。今日も任せるんじゃないかな。冗談じゃありませんよ。

アメリカのクローザーがライデル=マルティネスみたいなヤツでも栗山は無邪気に村上で勝負に出るんでしょうね。冗談じゃありません。負ける確率がアップします。

ロマンチックな野球では負ける確率がアップすると思います。これは野球観の違いで宗教の違いです。アメリカの新聞は村上にバントなどありえないと言ってます。

 

ダルビッシュと大谷と前田健太

今日のアメリカ戦での不安要素はまだあります。

もしかして栗山がダルビッシュと大谷をマウンドに上げるんじゃないかということです。

 

私も中学生、高校生くらいまでは先発投手がたまにリリーフするのをカッコいいと思ってました。

昭和の投手で言えば小松辰雄の「17勝8敗1セーブ」とか北別府学の「20勝8敗1セーブ」とかの1セーブが美しいと思ってました。

ただこれは先発完投の時代の話で、21世紀の投手分業制の時代ではハイリスクだと思うのです。

 

ダルビッシュは今大会2試合に登板して2試合とも失点しています。これは事実です。1先発1救援。

抑え大谷も私は反対です。2016年のCSで抑え大谷をやった時は165km出ましたが、あの時の日本ハムは3勝2敗(不戦勝含む)の状況で明日がある状況だったのです。

今日は明日がありません。3番DHで出場しながらブルペンで肩を作るなんて普通の人にはできません。まあ大谷は普通の人じゃないけどさ。

とにかく今の日本で最も信用できる投手が今永、圭二、宮城です。湯浅、宇田川も良い。

私が監督なら今日の決勝戦にダルと大谷は出さないです。ロマンチックだけど危なっかしいからです。

 

2007年の日本シリーズでは、落合博満監督が8回まで完全試合を継続していた山井大介を岩瀬仁紀に代えました。※ウィキペディア

あの試合も実は日本シリーズ第5戦です。中日は3勝1敗と大きくリードしてました。なのに落合は山井を代えた。

賛否両論ありましたが、落合は山井を代えました。私も一発勝負の決勝戦で普段と違う戦い方はしない方がいいと思います。

 

今日はツイッターの実況中継をやりません。

だからブログに本日のゲームプランを書きました。

1点勝負なら周東を使う。投手は大谷ダルでなく今永と高橋圭二で行け。

村上に命運を託すんじゃない。ロマンチックベースボールは相手に隙を見せることになるぞ。

 

最後に前田健太の話。

昨日、マイアミの球場に前田健太の姿がありました。マエケンの隣には千賀滉大。

たぶんマエケンは今日も現地観戦を続けると思います。なんでかと言うとマエケンも負けることを考えない人間だから。

たぶんマエケンは2日分のチケットを抑えていると思います。ハッキリ言って確信です。まあ見てなさい。今日も必ず映るから。