DeNA三森大貴のバットの握り方

2025.8.20(水) 

DeNA 7-4 広島 横浜 

大瀬良が3回5失点。でも投球内容はまあまあだったと思います。

「相手が東なので1点もやるまい」っていう前進守備が全部裏目に出た感じですね。野球あるあるです。

 

2回裏の前進守備

2回裏の攻撃は4番オースティンのボテボテ内野安打から始まりました。

5番山本祐大にはカウント1-2からど真ん中カットボールをツーベース。もったいない。無死23塁。

6番梶原に対し、カープは前進守備を敷きませんでした。私は

「うむ。それでいい。2点くらいやってもいいから、スリーアウトを取れ」

と思ってました。

 

6番梶原をツーストライクと追い込むと、小園とキクが前に出てきました。いわゆる前進守備を敷きました。

「追い込んだから前進守備なんだろうけど、セコいっちゃセコいよなあ。わかるっちゃわかるけど…」

梶原は大瀬良に全くタイミングが合ってなかったので、新井の気持ちもわからんこともない。サインを出すのは三好かも知らんが。

梶原三振。1死23塁。

 

ここでDeNAは7番三森。カープは初球から前進守備。

「うーん…カープは三森に相性悪いけど大丈夫か? 1点くらいやってもいいのに…」

打たれたから言うんじゃありませんが、三森の当たりはどん詰まりのセンター前ヒット。前進してなきゃ小園が捕れた打球でした。0対1。1死13塁。

 

8番京田。

「どうせまた三森が走るんだろ。キャッチャーが坂倉だから」※参考記事

カープは相変わらず13塁で前進守備。京田でゲッツーは取れないからね。 

3球目に三森スタート、京田エンドラン。前進守備関係ナシの強烈なライト前ヒットで0対2。

 

1死13塁、9番東。

通常なら送りバントで2死23塁を作りたい場面ですが、1塁走者が俊足の京田で、カープの捕手は坂倉。今年のDeNAはこういう時、露骨に1塁走者を走らせてきます。

「バッターは投手だけど、正直なバントはもったいないな。DeNAは偽装スクイズでもやってくるんじゃないか?」

「ホラ、東が3塁コーチのところへ確認に行ったよ。こりゃ偽装スクイズ確定じゃん」

 

坂倉は外角へウエスト気味にストレートを要求したのですが、大瀬良が1塁走者を警戒していなかったことと、もしかするとファーストのモンテロがバントシフトを敷いていた可能性もある。

そこまで強烈なバントシフトではないにせよ、モンテロが一塁ベースから離れていた分、京田のスタートがラクだったのかもしれません。テレビには映りませんでした。

 

盗塁成功。1死23塁。

私はここまでは想定していました。東をしっかり切れば問題ない。

2回裏0対2、1死23塁、打者東、投手大瀬良。

ここは当然前進守備です。東のポテンヒットで2塁走者をホームインさせたくありません。

結果はレフトオーバーの2点タイムリー。0対4。

前進してなきゃファビアンが捕れていたでしょうけど、ここで前進守備を敷かないやつは男じゃありません。普通のレフトフライをツーベースにしちゃったけど、この守りは間違いではありません。「定位置で守るべきだった」はお見事な結果論ですよ。

 

この時はまだ「0対4でも終わってない」と思ってましたが、3番佐野の5点目タイムリーで「今日は負けるかもな」と思いました。次打者が4番オースティンでしたからね。

冒頭にも書きましたが、大瀬良の調子はそこまで悪くありませんでした。甘いタマをDeNAが見逃さなかったというだけで、いいタマもたくさんありましたよ。

 

DeNAの三森大貴

さて昨日の「モンテロの一塁ベースの踏み方」が案外好評だったので、今日もマニアックな話をやりましょう。

本日は「三森大貴のバットの握り方」です。おっちゃんは細かいところをみてるよ。

 

まずは三森のプロフィールを紹介します。

DeNAの三森は広島キラー。キャッチャーが坂倉の時は必ず走ってきます。

この三森は今年トレードでソフトバンクから移籍してきました。誰とトレードだったか覚えてます?

25歳の三森と交換トレードでソフトバンクへ移籍した選手は30歳の

濵口遥大

でした。

 

濱口はDeNAの「けっこうな先発投手」でした。2017年の新人王で、同年のクライマックスシリーズではカープの野村祐輔にも投げ勝ちました。

地味ながら毎年けっこうなイニングを稼いでくれるローテ投手でした。

その濱口が若い二塁手と交換トレード。先発の足りないDeNAを出て、投手王国ソフトバンクに移籍したことは、地味ながらちょっとサプライズなトレードでした。

 

三森君は毎年ウエスタンで打率3割を打つバッターでした。二軍時代からカープ戦でよく打ってました。

攻守に置いてダイナミックさを感じる選手でしたが、牧と宮崎のいるDeNAに行ってどうなるのかなあと思ってました。

 

三森大貴のキツネ打法

その三森が昨日7番セカンドでスタメン。

「えっ?林が2番で、三森が7番? 逆じゃない?」

と思いましたが、調べてみると三森の今季一軍打率は.216。対カープ打率も.139でした。

私にはそんなイメージはありません。今年も三森には打率.300くらい打たれてるイメージです。

 

そんな三森君が、今年の5月くらいから「おかしなバットの握り方」をしています。

右投げ左打ちの三森は現在、両手人差し指と両手小指を立ててバットを握っているのです。

スタン=ハンセンが「ウィー!」と吠える時の、あのキツネポーズを両手でやってバットを握っているのです。初めて見たぜ、あんなグリップ。

 

バットを握る時、最も大事な指は 小指 です。それを立ててバットを構えたやつは史上初めてです。

近年では人差し指を立てて構える選手もほとんどいません。私たちの時代は半分くらいのバッターが人差し指を立てていましたが、現在は1割もいません。

三森がバットスイングする時は、人差し指も小指もしっかりバットを握っているので、スイングはきちんと鋭く振れています。

おそらく打席でリラックスするために「キツネ打法」をやっているのでしょうが、とても珍しいグリップなので、私は「あんなのでよく打てるな」と感心しています。

 

三森はずっとキツネ打法ではありませんでした。確か5月くらいからキツネ打法でやってます。右投手の時も左投手の時もグリップは同じです。

 

本日のゲームプラン

バウアー vs 高。

今日は左の高なので、三森がスタメンかどうかわかりませんが、DeNAには右打ち二塁手が不在です。今日も三森が出てくるんじゃないか。

 

カープの方は相変わらず4番末包と5番坂倉がチャンスを潰しまくっておりますが、末包は昨日あわや満塁ホームランかという犠飛を打ちましたし、9回表の最後の坂倉の一ゴロも実質ツーベース。鋭い打球でしたよ。

「モンテロを4番に」という素人のご意見もわかります。4番モンテロ、6番末包も悪くないし、末包を休ませて大盛スタメンも面白い。バウアーは盗塁されるとイラつきますからね。

 

ファビアンが5打数5安打できた理由は4番から降ろしたからですよ。ファビアンを4番に戻す案に私は反対です。

打順コロコロをやってもいいけど、今は1番奨成2番ファビアンがいい流れを作っているので、新井の言うように「継続」するべきだと思います。※デイリー

 

キャッチャー坂倉もスタメンでよい。

今は盗塁され放題ですが、その分しっかり投手をリードしてくれればよい。

大瀬良が5失点した責任の半分は坂倉にあるけど、鈴木健矢を2回無失点に導いたのも坂倉ですよ。

 

新井はバウアーの時に羽月をよくスタメンさせますので、今日も羽月が出るでしょう。問題はサードかセカンドか? まあサードでしょうね。キクがスタメンの佐々木がベンチ。

カープは昨日11安打。ファビアンが5安打したからですけど、全体的にチャンスは作れています。

二俣と前川もスタメンで使いたいが、二俣は貴重な控え内野手で前川は二塁専門ということで使いづらい。

大盛もスタメンさせたいが、その時は「1番大盛、4番奨成」とかをやらないといけなくなります。私は全く構いませんが、奨成に余計な重圧がかかるかもしれませんね。