プロ野球「オープン戦」と「練習試合」の違い

NPBはコロナ禍の緊急事態宣言を受け、2月28日までのオープン戦を全て「練習試合」に変更しました。

これによって何が変わるかというと自由度が上がるのです。

大した違いはないようでも、巨人の原なんかはこの変更を上手く利用するんじゃないだろうか。

ものすごい細かなハナシなので、どうでもいいっちゃどうでもいい話ですけど。


 

オープン戦はビジターも儲かる

オープン戦は「NPBの公式記録に残る非公式試合」であり「入場料を得る興業」でもあります。

2020年はコロナウイルスの影響でオープン戦は全て中止。5~6月に組まれた試合も全部「練習試合」扱いでした。

2021年も1月に緊急事態宣言が出されたため、2月のオープン戦をわざわざ「練習試合」に変更しました。

なぜ「オープン戦」のままじゃいけないのか?

なぜ「練習試合」にわざわざ変更したのか?

 

私は理由が二つあると思います。ここから先は私の推察で想像です。

一つ目の理由は無観客試合だから。

オープン戦は興業であると述べました。公式戦より割安ですが入場料は有料。

なので球団はできるだけホーム球場でやりたい。地元開催なら九州よりファンの数が多い。入場者数も増えますし、球場のキャパも地方球場より大きい。さらにビールや焼きそばの売り上げも直接フトコロに入ります。良いこと尽くめ。

しかし無観客のオープン戦では全部ゼロ。主催球団の「うまみ」は無くなります。

 

実はオープン戦ではビジターチームもちょっとだけギャラをもらえます。

知ってました? 私は知りませんでした。

ソースはサンスポ。(2020年のオープン戦中止を受けて)

 

ご承知の通りレギュラーシーズン公式戦ではビジターチームの収入は基本ゼロです。

しかしオープン戦ではちょっぴり分け前がもらえます。なぜか?

オープン戦はホームゲームとビジターゲームの数が違うからです。

ペナントレースは必ず「ビジターゲーム数=ホームゲーム数」です。

しかしオープン戦はそうではありません。雨天中止の代替試合は組まれませんし、最初から「ホーム&ビジター」が同数に組まれておりません。仙台や札幌はまだまだ寒いし距離も遠い。

だからオープン戦は主催チームだけでなく、ビジターチームにも分け前を与えるシステムとなっているのです。

偉そうに語ってますが、私も昨日初めて知りました。笑

 

練習試合は自由だ!

んでオープン戦はたぶん経費もかかるんですよ。

公式記録員を配置しないといけないし、第5審判も用意しないといけない。

ま、練習試合でもこのへんはNPBが用意してくれるかもしれませんけど、オープン戦より練習試合の方が余計なコストを節約できる点は間違いないでしょう。コロナ禍での「関係者の移動」も減らせると思います。

だからNPBはわざわざオープン戦を練習試合にしました。これが第1の理由。

 

第2の理由は「各球団の調整のため」

公式記録を残すオープン戦は公式戦に準じたルールの下で開催されます。

例外は近年セリーグ同士でも指名打者制を使うことと、延長戦がないことくらい。

あとのルールは公式戦と全部一緒・・・のはず。笑 ←未確認

 

これを練習試合に変えるとどうなるか?

まさにやりたい放題となります。

自由になりたくないかい?

自由っていったい何だい?

君は思うように生きているかい?

 

こないだのカープvsロッテ戦でカープはDHの打順を変えました。

5番DHの林が一塁に入り、1番センター野間に代わり1番DH上本。

これ公式戦ではルール違反です。DHは打順を動かせません。解除しかできません。一般常識。

 

ところが練習試合ではこれが許されます。事前に決め事をしていれば何でもあり。

よくあるのは勝ってるチームが「9回裏も打たせてくれ」とか、負けてるチームが「9回裏も守らせてくれ」というパターン。これ、オープン戦では不可能ですからね。

何なら一度引っ込んだ選手がもう一回試合に出てもいい。誰かケガ人が出た時に便利です。

このようにどうせ無観客で興業が成り立たないオープン戦ならば、練習試合にして各球団が調整しやすいようにとNPBが配慮したのではないかと思われます。私の想像です。

 

練習試合なら7回で終わってもいいし、打順を10人で回してもいい。

試合開始時刻がちょっと遅れても・・・はテレビ局が困りますかね。笑

とにかく練習試合は自由だ!

誰にも縛られたくないと

逃げ込んだこの夜に

自由になれた気がした

49の春

※参考記事・・・Wikipedia「オープン戦と練習試合の違い


おしまい
 ↓↓↓ ( ※ポチッとワンクリックしていただけると励みになります)
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村

ありがとうございました。

-赤辞苑