日本中がどっちらけムードとなった菅野智之の巨人残留宣言。
「なんだよ、夢とか言ってたクセに」
「結局金かよ」
そもそも菅野が「メジャーに行きたい」と言いだした時から私は「なら最初からハムに入っとけよ」と思いました。
巨人が提示した「10億円×4年契約」はいかにも菅野らしい非常識でワガママな内容です。
年俸10億
菅野は菊池雄星と同じ「年俸15億円×4年契約」を希望していたらしい。
夢としてはイイ。背番号19の頃の菅野智之ならば年俸20億円もあり得たでしょう。
2016~2018年、背番号19の菅野はダル、田中に匹敵するエースだった。27~29歳の時期でした。
2018年の終盤、背番号を18に変更した頃から菅野はおかしくなった。
絶妙のコマンドが消えた。背番号19の菅野は確かに「日本のエース」でした。コマンド抜群。
しかし背番号18の菅野は「並みのエース」。勤続疲労。
今回、トロントは菅野に10億円超の年俸を提示したらしいが、契約年数が3年以下でした。
菅野はコレを蹴りました。
ワガママともちん三たび炸裂。日本ハムもイヤ、巨人もイヤ、トロントもイヤ。イヤイヤイヤ・・・
去年セリーグ優勝の巨人。
11月の契約更改を見ていて私は
「あれ?巨人のくせに景気悪いな。どしたん?」
と思っていました。
例
・中川皓太 5500万→7500万
・大城卓三 3500万→4500万
・吉川尚輝 2300万→3300万
・若林晃弘 1900万→2200万
・増田大輝 1500万→2200万
・戸郷翔征 650万→2600万
・松原誠弥 600万→2200万
出場試合数が少ないから上がんないのかなあ・・・とか思ってました。
さすがの巨人もコロナ禍でお金がないのか、とも。
しかし年明け早々いきなりぶっ込んできました。
なんだ、2年で6億ね。1年3億。
それにしても高額すぎます。ゲレーロの2年8億にも散々笑いましたが、スモーク6億もかなりアホ。
スモークは半年で帰国してもお給料2年分ゲットできる契約。やったぜスモーク。奥さんも大興奮です。笑
人がええのう、巨人の人は。
そして菅野に10億円×4年契約を提示。
いつでもFAになれるオプトアウト条項も付いている。
全権監督の原辰徳は選手年俸をも支配できるのか? 恐るべき私利私欲軍団。
2度目の緊急事態宣言で国民感情は不安に駆られ、
飲食店は規模の大小にかかわらず雀の涙の補償金。
こんな時期に菅野と巨人は10億10億の乱痴気騒ぎ。
さすが紳士の球団である。
コロナもわかるけど
結局、菅野坊ちゃん(以下ともちん)はカナダがイヤでMLBを断念。
メッツやレッドソックスなら行ってたかもしれないが、彼らは年俸10億の菅野は欲しくなかった。せいぜい5億の価値でした。
プロだからお金を選ぶのも当然です。だがそれは二流のプロがやること。
日本での「安定」を捨てて海を渡った野茂英雄や大谷翔平。
ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹は「現役最終年を故郷でプレーしたいから」と言って高額オファーを蹴りました。
彼らは超一流のプロ。
お金も大切ですけど自分の夢や故郷のファンがもっと大事なのです。
ともちんよ、コロナもわかるしお金もわかる。
でも年俸10億円で巨人復帰はかなりカッコ悪いぞ。俺ならできない。
大勢の人間を散々振り回しておいて
「やっぱりやめます」
は昭和生まれの人間にはできないのです。「自分の得た権利」より「自分の果たすべき義務」が先に立つからです。
来年はポスティングでなくFA。昨日も書いたようにFAはポスよりずっと有利に交渉できる。
コロナも今よりきっと良くなる。
だから残留。ハイ正論。
だが私は感動しない。
それは菅野が「権利を振りかざすだけの若者」だからだ。
菅野にはドラフトを拒否する権利もあるし、FAで球団を選ぶ権利もある。
だが応援しているファンと、菅野のために走り回った球団スタッフ、MLBのスカウトはどうなる?
本当に菅野が巨人のエースで、チームを育てたい気持ちがあるのなら、潔く前に進む決断をしてほしかった。
巨人ファンの意見も真っ二つ。残留が嬉しい派、挑戦してほしかった派。
菅野はたしかまだ独身。
本当に夢だと言うなら一人で行けた。
結局「ええとこのボンボン」なんだよな。いつ見ても、いつまでも。
スネ夫のほうがまだマシか。せいぜいどっこいだな。
セリーグが盛り上がる?
盛り上がんねーよ。
菅野なんざ打って当たり前だからです。