今日は気になる記事を2つ。
菊池涼介「個人目標は優勝です」
鈴木誠也「みんなが同じ方向を向いてやれてないな」
個人目標は優勝です
関西在住の私は基本的に「カープの選手が野球をやってる姿」しか知らないです。
広島県民の皆さんはローカル番組などで「選手の人となり」を知る機会も多いかと思いますが、大阪の「ちちんぷいぷい」とか「せやねん」には阪神の選手しか出演しないのであります。
なので私は限られた情報の中で「カープの選手ってこんな性格なんじゃないかな」と妄想を日々繰り広げるわけです。
菊池涼介が廣瀬純の引退試合で涙を見せたり、赤松真人の闘病生活をサポートしてたりする姿が報道されるたび、
「キクはきっとチームメイトや裏方さんにめっちゃ気を遣うヤツなんだろうなあ」
と想像していました。
んで2018年オフ。
ちょっと唐突に見えたキクのメジャー挑戦発言。
あれから1年後。2019年のオフに球団はキクのポスティング申請を容認。チームは4位だったのにね。
が、色よいオファーがなくキクはカープ残留を決断。複数年契約。2019年12月。
失意のキク?スッキリのキク?が2020年1月に自主トレを公開。
その時に言った力強いコメントがコレ。
「個人目標は優勝です」
そうなんですよ。キクってこういうことを言い続ける男だと思ってましたよ。
メジャーリーグは選手がチームを次々と入れ替わり立ち替わる世界。
NPBもそうなりつつあるものの、まだちょっぴりチームは家族みたいな古くさい空気が残ってます。
私は結構好きなんです。この古くさい日本の空気が。
キクの魅力はメジャーの物差しで計れないのではないか。
ビジネスライクな野球の数値に表れないキクの魅力もそこにあると思いますね。
チームをまとめる力。一体感を引き出す力。
迷信かなあ。そんなことないと思いたい。
みんなが同じ方向をむいてやれてない
いっぽう鈴木誠也はさすがの全国区。全日本の四番。
NHKのサンデースポーツでインタビューを公開。
ゴールデンタイムの全国放送にカープの選手。
山本浩二でも高橋慶彦でも滅多になかった快挙ですぞ。笑
インタビューの一言一言に誠也らしさが溢れていてカープファンには非常に味わい深い。
ケン=グリフィーJrの物真似のくだりはカープファンなら誰もがニヤける誠也らしさが全開。
公式戦での物真似は探究心と向上心の中に、ちょっといたずらっ子さも感じて鈴木誠也らしさも感じるのであります。
私はルーキー時代の鈴木誠也に正直ここまで大きな期待はしてませんでした。
NPBでは前人未踏の40発40盗塁が鈴木誠也の完成形かと思ってました。イメージ的には秋山幸二みたいなタイプ。当たれば飛びます。
清原和博や山本浩二的なチームの四番は堂林翔太に務めて欲しいと思ってました。
3番誠也、4番堂林。
それが7年後にねえ・・・
セリーグの首位打者で侍JAPANの四番、ゴールデンタイムにNHKの独占インタビューとは想像しませんでしたねえ。
そんな誠也の気になる発言がこちら。
「去年はチームが同じ方向を向いてなかった」
そうなんだろうねえ・・・
ファンもなんとなくは感づいてましたもんねえ・・・
バティスタのドーピングはたまたま偶然だと思いますけど、
緒方監督の往復ビンタとか、アツのアツすぎたヒーローインタビューとかを見ると
「みんな相当モヤモヤしてるなあ」
と思いましたもんねえ・・・
丸と新井の穴が大きかったと誠也も認めてましたしね。
だからアツとキクのカープ残留は大きいし、佐々岡新監督のスローガンも「一体感」となるわけですね。
楽天とロッテの補強が効果的だってのもわかるけど、補強ナシで一体感を高める古くさいチームが日本にあってもイイんじゃないのかな。
若い頃はアメリカに憧れましたけど、48歳の今は日本の古くさい野球に誇りを感じますよ。
佐々岡のぬるい暖かい空気感でほんわか優勝したいですね。
ハートウォーミングな、ハートフルベースボール。
見たかメジャーリーグ、このヤロー!って感じにならないかあ、と思います。