[プロ野球提言]国内FA制度とルール5ドラフトを合体させてみよう!

前回からの流れでFA話をもう少し。

FAとなった福田秀平(30歳)に6球団が競合。ソフトバンク、西武、中日、ヤクルト、ロッテ、楽天。

プロ野球って12球団ですよ。佐々木朗希も奥川恭伸も4球団ですよ。なのに福田に6球団。

ソフトバンクは福田に4年5億を提示。楽天は4年7億とも噂されています。


福田は補償の要らないCランク

福田秀平の2019年の推定年俸は3600万円。Cランク。

ちなみに野間峻祥(26歳)の年俸も3400万円。

福田は通算255安打。野間は256安打。通算盗塁数は79vs50。

「だから何だよ?」って話ですが、もし野間が今年FAになったら野間も何億円規模の争奪戦になるのか?って話。←妄想

これほど福田が人気銘柄になる理由はリーズナブルな年俸補償の要らないCランクってところがミソでしょう。

A~BランクのFA制度は現状維持

去年FA戦線を賑わせた丸佳浩には広島、ロッテ、巨人の3球団が交渉しました。

浅村栄斗には西武、ソフトバンク、ロッテ、楽天の4球団。

この二人の年俸は推定5億と言われていますが、たぶん契約金含めてもっと巨大な金額が動いているはずです。

マネーゲームもプロ野球の醍醐味。否定はしません。

ただ丸には3球団、浅村は4球団。んで安い福田に6球団。

マネーゲームに参加できる球団は限られているのです。

今の福田6球団のこの状況こそFA制度の理想の形。選手は年俸アップして、球団は弱点を補える。

福田秀平はCランクでユーティリティーで年齢もまだ若い。

こういう選手がソフトバンクでは燻っているが、外野のいない5球団は欲しくて欲しくてたまらない。福田も各球団のいろんな条件や構想を聞いて行きたい球団を選べる。ついでに年俸も3倍増。

完全に理想的なFA交渉でしょう。やったぜフクちゃん。

Cランク選手のFA取得年数を短縮してみては?

メジャーリーグの「ルール5ドラフト」はよく知られていますね。

韓国プロ野球にも似たようなルールがあって、こちらは2年に1度現役ドラフトをやっている。そうか、別に毎年やらなくてもいいのね。

日本でも今年の夏、選手会がNPBに「現役ドラフト制度」の案を提出しました。

しかし現役ドラフトは球団が選手を選ぶ制度。

FA制度は選手が球団を選ぶ制度。

これをミックスして良いとこ取りできないか?という提案がコレ。名付けて人材FA制度。

■人材FA制度(仮称)

[1]2020年の選手契約を結んだ全ての日本人選手(新人含む)を年俸順でAランク(1~3位)、Bランク(4~10位)に設定

[2]2020年シーズン、全選手の一軍在籍日数を数える。二軍にいる期間が長い選手ほど人材FA権獲得に近づく

[3]数年後(※)に当該選手は人材FA権を獲得する。シーズンオフにFA宣言すれば12球団と交渉できる。獲得球団が獲得選手を一軍に置き続ける義務はない(ルール5ドラフトにはある)。

[4]選手を獲得した球団に人的補償は必要ない。金銭補償はあってもいい。

いかがでしょうか?

ポイントは※印の数年後を何年後に設定するかということ。MLBのルール5ドラフトでは4~5年後に設定されています。

NPBで4~5年後はちょっと早すぎますね。育てる時間が足りません。

そこで高卒選手は26歳(8年目のオフ)で、大卒社会人経由の選手は在籍4年以上の28歳とかでどうでしょう?

これで行くとカープ在籍選手で言えば堂林翔太や高橋大樹、戸田隆矢が有資格者。争奪戦になったりして。笑

現在の国内FA権は最短7年で取得可能。海外は9年。

Aランクのスター選手はこのままでいいでしょう。7年は一軍で貢献してくれ。

問題は「一軍半の選手がなかなかFAになりづらい」ってとこ。

高卒の福田秀平(30歳)はプロ入り13年目でやっとこさFA権獲得。んで今、争奪戦。19歳でレギュラーになった今村猛(28歳)でさえまだFA権を獲得していません。

選手会はFA権獲得までの年数を短縮しようとしていますが、ここは逆転の発想が必要です。

丸や浅村のようなAランク選手のFAを早めるのではなく、福田のようなCランク選手にもっとFAになってもらうという考え方が重要。その方が球界全体の活性化に繋がります。

選手会の希望は「年俸の高騰」と「出場機会の増加」

年俸の高騰はチケット代の値上げに繋がるので私は反対。

出場機会の増加はウェルカム。

若すぎるFA選手は巨人が喜ぶだけなので、そこは年齢で区切りましょう。

この案のポイントは2つ。

「2軍もしくは1.5軍の選手は26歳or28歳で国内FAになれる」←現役ドラフトの色

「1軍のレギュラー選手は145日×7年で国内FAになれる」←FA制度の現状維持

というものです。

A~Bランク選手のFA移籍には当然補償が必要。できれば人的補償選手を「ドラフト指名権」に置き換える。Aは1位。Bは2位。

2軍選手のFA移籍には補償ナシ。ルール5ドラフトでは10万ドル(約1100万円)の金銭補償があります。

いかがでしょうか?

2軍の26~28歳選手が自由に他球団と交渉できる。もちろん宣言残留もアリ。

福田に5億とか7億というニュースを聞いて、堂林なら・・・

堂林なら5年10億じゃね!?

と妄想を抱かずにはいられないのであります。笑


おしまい
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ありがとうございました。

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