2026.2.11(水)
白組 7-0 紅組 天福
昨日は祝日でもありましたが、実質的な「日南最終日」ということで「紅白戦→シート打撃→沖縄メンバー発表」という非常に忙しい1日となりました。
長文ですが、3パートに分けて全部解説します。矢野が二軍に落ちた理由は最後に書きます。
紅白戦寸評
大瀬良大地。1回4安打4失点。
小園にタイムリー、坂倉に3ラン。
大瀬良の球威も制球も甘かったが、この時期ではそれが普通です。手術明けの大瀬良に2月1日にブルペンで投げさせ、第2クールのシート打撃、第3クールの紅白戦。こんなの絶対無理があると私はキャンプ前から書いてきました。※参考記事
新井はキャンプ初日から「横一線→白紙→競争→結果と内容」と言い続けてきました。ほなお前、大瀬良を二軍に落とすんか? 落とさないとウソでしょ。
結果、大瀬良は一軍残留、沖縄へGO。落ちたのは矢野、矢野雅哉。こうなった理由は最後に書きます。
高太一。2回2安打0失点。
シートの時はストレートが弱かったですが、昨日は凄かった。150km出てました。下位打線を圧倒してました。ハーンみたいでした。
森浦・島内・玉村。無失点
この3人が紅白戦で打たれることはないと断言してたでしょ。その通りでした。※参考記事
森浦は四球を1個出すなどちょっぴり苦しみましたが、顔で抑えました。
益田。1回4安打3失点。
こちらも予言通り打たれました。左打者に投げるタマがないんですよ。益田はツーシームを漫然と外角に投げてるだけで、どうやって打ち取るかのストーリーが全くありません。ただ投げてるだけなんですよ。
アウト3つも全部芯を喰った打球でした。益田がなぜ二軍落ちじゃないのかわかりません。
アリア。1回0安打0失点。
左の剛腕。非常にいいタマを投げますね。投球フォームがモイネロに似てる。球種は152kmのストレートとモイネロカーブ。チェンジアップは140km近い速さで鋭く落ちます。
24歳にしては老けてるような気もするが、育成でよければ契約しよう。練習生のままではオープン戦で投げられませんから。
アルティレス。1回0安打0失点。
右のカットボーラー。益田に似たタイプです。
フィールディングがマジメで好感の持てる好青年ですが、球威制球ともにアリアの方が数段上です。
続いて野手。
勝田成。2打数2安打1打点。
右投手は問題なく打てそうです。あとは左への対応を見てみたい。ハーンと床田の時は腰が引けてましたが、この二人には岡林や近本でも多少腰が引けますから、まあ仕方ありません。
走力もBかと思ってましたが、1塁到達タイムはAですね。
ショートも普通に守れます。キムタクや小窪よりはるかに上手いです。大したもんだな、なるるよ。
小林結太。3打数1安打。
2試合続けて結果を出したのに、謎の二軍落ち。すまんのう。
たぶん坂倉・石原のいる沖縄で小林はあまり試合に出られません。だから試合にバンバン出てもらうための宮崎残留だと思います。腐るなよ。
佐々木泰。3打数2安打1打点。
今日もチャンスでハイド打法。ハイド打法とは「ホームラン狙いのかち上げ打法」という意味です。
2安打と言っても、内容はポテンヒットと詰まった当たりのゴロヒット。
特に2死12塁でタイムリー打った場面。益田があっぷあっぷで次打者は左の坂倉。ここはマン振りではなく、確実にセカンドの頭の上にジキル打法で打ってほしかった。ジキル打法とは代打小窪やここぞの小園の得意技「バットのヘッドを返さないセンター返し」のこと。中村奨成も3年前からジキル打法ができます。
泰はここでもハイド打法で内角シュートを強引に巻き込んで三遊間を破りました。抜けたからいいという問題ではありません。確率の問題です。ここで1点取るか取らないかは「返す人」としてのセンスが問われます。金本と新井は内角シュートを強引に引っ張りませんでした。浩二と衣笠も強引に行かなかったと思いますよ。
シート打撃
続いてシート打撃寸評。
ターノック。
ストレートも変化球もダメダメでした。球威も無ければストライク率も50%。きわどいところに集まってはいましたけどね。
昨日はクイックも 決定的にダメ でした。タイムは悪くないですが、ストライクが全然入らなくなります。まだ調整段階だと思いたいです。
ハーン。
150km出てましたが、こちらも調整段階。ハーンやターノックに実戦形式はまだ早いよ。
中崎と栗林。
張りを訴え、紅白戦を回避した2人。力を入れた時はいいタマが行ってましたが、全体的には50%。今はまだ無理しなくていいよ。適当にやっとけ。
斉藤汰直。
スゴいストレートを持ってますね。ビックラこいた。日南キャンプで一番速かったのは斉藤優汰。2位が昨日の齊藤汰直でした。
ただし再現性は低かった。最初の1~2球だけスゴくて、あとは続きませんでした。
変化球は全部投げた瞬間ボールでした。こちらも調整段階。沖縄には行くみたいです。
赤木晴哉。
私が一軍クローザー候補に期待しているゴリ赤木。
この日は制球も球威もイマイチでした。プロはそんな甘くないか。
齊藤汰直と赤木はキャンプ初日からずっとスロー調整というか、マイペース調整です。
新井の焦りも羽月の騒動もルーキーたちには一切関係ありませんから、開幕に合わせて調整しているのか?
それとも新井から「お前たちは先発だから、大瀬良と床田が疲れてくる夏場に向けて調整してくれ」とでも言われているのか?
とにかく齊藤と赤木には新井の怒りと焦りがあまり伝わっていないようです。まあそれが普通なんだけど。宮崎が寒かった影響もあるかもしれません。
佐藤啓介。
紅白戦の二塁守備でイージーなセカンドゴロをエラー。新井が一番嫌いそうな凡ミスでした。
「これで二軍行きが決まったな」と思ったら、そこから3打数3安打。右安、中ニ、左安。
それでも1塁走者の時にセカンドライナーで飛び出してゲッツーを喰らうなど、啓介には野球脳の低いプレーが目立ちました。啓介は平川に似たタイプで一歩間違えば静岡のゴジラなんですが、いまはまだドジラって感じです。
左の代打には野間と秋山がいるので、啓介は打率だけでは勝負できません。足と長打も磨かないといけません。
平川蓮。
紅白戦で3打数1安打、シートで2タコ。
1安打は森から右打席で痛烈なレフト線二塁打。シート打撃では栗林から右中間を破りそうな右飛。
火曜日の紅白戦でも平川は「行ったか?」と思わせる右飛を打っている。
平川は右打席でレフト線に長打を打ち、左打席でライトフライを打っている。両打席でストレートを引っ張り、打球を外野後方まで運べている。
平川の打席をデータ化すると「外野フライ」で「1打数0安打」でWARも下がりますが、打者の反応を見ている昭和の野球人にとっては「ホームランを打てる打者だな」という評価に繋がります。
のほほんとした平川の表情と態度もいい。前田智徳は不愛想で何を考えているかわからなかったが、飄々とした平川も微笑三太郎みたいで何を考えているのかわからない。相手から見ると不気味だと思います。味方でもよくわかってないですから。
平川が一軍でどこまでやれるかわかりませんが、相手から怖がられる選手ではありそうです。若い頃の佐藤輝明みたいです。打順7番なら不気味です。
一軍二軍の入れ替え
お待たせしました。いよいよ一軍ニ軍入れ替え話です。
二軍行きが矢野・名原・前川・小林結太。
一軍昇格が遠藤・斉藤・林・西川。
ビックリしました。
ハッキリ言って、
これだけ?
というのが私の感想です。
末包は?大盛は?内田湘大は?
益田と昂也が残った理由もよくわかりません。
名原はJSPORTSで悲壮感いっぱいのインタビューが放送され、好感度爆上がり。
ただプロ野球は非情です。カープの外野レギュラーが2人同時に骨折しても、一軍にはまだ平川と秋山がいます。厳しい。
ということで育成の名原とは涙のグッバイ。
大活躍の小林結太も実はまだ育成選手。
小林は「開幕一軍!」の意気込みで私の心を鷲摑みしましたが、現実世界には坂倉と石原の壁がそびえます。
小林にしてみれば
「坂倉さんさえFAすればこっちのもんだ…ウッヒヒヒ…」
と思ってるかもしれませんが、今年1回優勝したくらいじゃ坂倉将吾はFA宣言しませんよ。新井貴浩以外のカープ選手はカープに3年以上貢献するまでFAしないのです。
よって小林。悪いがお前も二軍でじっくり鍛えてくれ。長い目で見りゃその方が小林のためになる。
だったら西川篤夢はどうなるんだ!って話ですが、これは私にもわからない。
矢野を落として西川篤夢。矢野がイヤな奴なら篤夢はシバかれるぞ。
私は矢野が二軍に落ちて、西川が一軍に上がった理由は「矢野が矢野だから」だと思います。
紅白戦で結果を出せなかった大瀬良を二軍に落とすわけにはいかない。かと言って「白紙・競争」を謳ったキャンプで露骨なベテラン優遇もできない。新井にはどこかで人身御供が必要でした。
そこで新井が白羽の矢を立てたのが矢野雅哉でした。
矢野の実力はチームの誰もが知るところ。打てないところじゃなくて、世界の小園に牙を剥く根性とハングリー精神が矢野の武器。
新井は矢野の実力をもうわかってるんですよ。だから「目立たなかった」とつれない言葉を浴びせたのです。
新井が矢野にこっそりフォローしてもいけません。それをすればチームが緩むからです。
新井は矢野を信頼しているからこそ、厳しく突き放して二軍に落とした。矢野はもちろん悔しいが、3割打てなかった自分が悪いことも理解している。
今の矢野は試合に出るより、徹底的に個人練習を積んだ方がいい。新井のこのメッセージを矢野もしっかり受け取っている。
矢野は昨日の紅白戦で非常に難しいサードゴロを難なく捌いている。勝田の打席だったかな?
矢野は「ショートのレギュラーを取り返す!」とか言いながら、サードとセカンドの練習もしっかりやっているんだなということが、このプレーでわかります。
「小園との勝負に負けた時、オレはチームのために何ができるのか?」を矢野はしっかり考えている。
矢野はアマチュア時代、亜細亜大学のキャプテンでした。矢野は部員100人のビッグチームでキャプテンをしていた男です。同級生は平内や内間などプロ予備軍ばかりでした。そんなチームをまとめるセンスとガッツが矢野にはあります。二軍に落ちてもキャプテンをやれるのが矢野と丸井です。
佐々木泰も青学のキャプテンでした。ホームラン狙いもいいんですが、泰もチームを第一に考えられるやつだと思ってます。
前川誠太も二軍落ち。
誰も見てやしないだろうが、前川の勝田に対するライバル心はメラメラしててとても見ごたえがありました。
紅白戦のランダウンプレーでファースト前川がランナー勝田にしたタッチは、私が勝田なら「コラ何すんねん!」とキレていたほど強いタッチでした。
私なら佐藤啓介を落として、前川を引き続き勝田と争わせたい。一塁守備も渡邉や啓介より前川が一段上です。
新井は啓介と西川をチョイスして、前川と矢野を落としました。
高卒ルーキーの沖縄行きは小園海斗以来7年ぶり。佐藤啓介にあるのは長打力です。
林晃汰も二軍で説得力のあるスイングをしていました。モンテロが寝ている間にアピールしてほしい。